おばあちゃん | 掘りごたつの中で隠れてキスをしよう

掘りごたつの中で隠れてキスをしよう

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バイト休憩で訪れたポムの樹。
ともだちが前に「ボムの樹いこうボムの樹」と濁点むき出しで言っていたのを思い出す。
ボムて。BOMBて。絶対オムライスやさんじゃないじゃん。



今朝、おばあちゃんが顎に大きな絆創膏を貼って現れた。
ちなみにおばあちゃんというのは桜子と同居しているおばあちゃん(父方)である。
昨日のブログの例のごとく、おじいちゃんおばあちゃん(母方)とおじいちゃん(父方)は既に亡くなっているので、このおばあちゃん(父方)は最後のグランマなのである。
ラストグランマ。(91)


このラストグランマ(91)が顎に大きな絆創膏である。
虫にでもさされたかと思ったら、
「玄関でスライディングして顎を強打した」らしいです。


さすがラストグランマ。私が91の老婆だったら、顎強打した瞬間生涯を終える自信があります。


しかしうちのラストグランマは顎強打したままお米研いだり餃子を焼いています。
無傷の私ですらお米研がないのにね。不思議だね。


うちのラストグランマは破天荒です。
いきなり昼間に地元の八千代で700万現金でおろして来て、よるごはんの時に家族に100万円ずつ配り出したりします。
札束をおかずにゆうげは進みます。
みんなにしかられてもしょげないグランマ。
死ぬ前に自分の預金くらい好きに使いたい、孫や家族に渡しておきたいという気持ちはわからなくもないですが、700万を現金でトートバッグにガサ入れして帰るという度胸にもうクラクラです。


もしかしたらあるあるなのかも知れないのですが、うちのグランマは割りばしを使い回します。
割りばしというのは木製ですから、水分吸収力は半端ではありません。しなしなです。グランマの方がまだつやつやなくらい、もうしなっしなのひたっひたで、煮物に添えられたそれはもはや具に見えます。メンマみたいな。


一度その使い回した割りばしを使ってごはんを食べた時、これからどんなかなしいことがあっても生きてゆける気持ちになりました。


やっぱりおばあちゃんってとんでもない存在なんですね。
だっておばあちゃんがガチャガチャ集まって話し始めると、なんかひとりふたり減ってたりしそうだもんね。
とんでもねえ。


おばあちゃんってもう半分あっちの世界のひとなんじゃないかなって思います。
あの世に片足突っ込んでるから、普通の人間には不可能なこともぺろっとやってのけてしまうから。
ムーミンとか、スティッチとか、そういうレベルの生き物なんじゃないですかね。
まあうちのグランマは確実に河童とかの幻想レベルですけど。和風。


だからさ、中には魔法とか超能力が使えるおばあちゃんとかもいるんじゃないかなって思うんですよね。
グルコサミンを1パック分増量するとか、青汁の苦味を感じなくするとか、まぶたをとじるとあのひとの若い日の面影がハッキリと見えるとか、5つ子の孫の判別とか、飲んでないのに薬飲んだ気になるとか、嫁の居場所が分かるとか、嫁の肺をひとつ潰すとか、嫁の香水の中身をファブリーズに詰め替えるとか、出来ちゃうおばあちゃんっていそうじゃないですか?え?


え?