565作目もいまいちだったケータイ小説原作の映画を…。
『リアル鬼ごっこ2』
2010年作品。山田悠介の原作を、柴田一成監督が映画化したアクションサスペンスの続編。
-あらすじ-
鬼ごっこから半年後。翼は、謎の独裁者が支配し、「佐藤さん」が迫害を受ける世界で、
妹の愛や幼馴染の洋たちと独裁者に対抗するレジスタンスとなっていた。ある日、
翼たちは、何者かが仕掛けた新たな「鬼ごっこ」に強制的に参加させられてしまう。
必死に逃げまわる中、突然、翼だけが、現実世界に戻ってしまった。なんと鬼たちも一緒に…。
-感想-
主人公側からすれば振り回されて悲惨なんでしょうけどどうも面白さに繋がりませんでしたね。
お話は前作のラストで主人公は半年間別の世界でレジスタンスの活動しています。
鬼に追い詰められた時に元の世界に3匹の鬼を連れて戻ってしまい鬼ごっこが始まります。
元の世界の妹と親友は医者から逃げている途中に主人公と再会します。
そこで医者達に囲まれますが鬼が現れ医者を殺している間に3人は逃げます。
途中で向こうの世界で仲間だった看護師を巻き込み看護師の部屋に逃げ込みます。
信じて貰えず警察にチクられ警察に連行された時鬼に襲われ3人は二手に分かれて逃げます。
そこで主人公は電車を利用して鬼の一匹目を倒しその足で刑事といた看護師も連れ去ります。
そして廃工場に行った時鬼に襲われ一匹は倒す物のその間に妹は連れ去られます。
看護師の話で鬼の乗っていた車は病院の車だったので一行は病院に向かいます。
廃工場に着くとそこに鬼がおり更に仲間の刑事の上司の警部が妹を連れて現れます。
どうやら向こうの世界の将軍とこちらの世界の刑事は同一人物で入れ替わってしまったようです。
主人公の母親の能力の暴走が原因で元の世界に戻るために母親を拷問したらしいですね。
それが原因で自殺したと語りつつ鬼で追い詰めますが妹が警部の隙を突き攻撃して逃げます。
主人公達で逃走しつつ反撃し倒しますが一方あちらの世界でも仲間が追い詰められていきます。
あちらの世界での鬼が今度はこちらの世界に来て更に主人公達は危機を迎えます。
主人公はたくさんの鬼を引きつけつつ妹を連れ去った警部の下に一直線に向かいます。
鬼達も一緒に落ち感電している間に主人公と警部はあちらの世界の将軍の前に飛ばされます。
将軍は事情も分からず警部を撃ち殺し一緒に死にこの世界の王制も終わり仲間も助かります。
主人公はこの世界の仲間に別れを告げ身につけた能力で元の世界に戻っていきます。
しかし今度は封建制度が敷かれた日本と言うパラレルワールドに飛んでしまいます。
一通りこの世界の仲間に挨拶をし死んだと思った仲間も生きておりまた戦いを挑みエンドです。
普通の人から見れば同じレベルに見えるでしょうけど自分的にはマシになった気がしますね。
逃走劇がメインですが主人公も含め主要キャストは元気に走っております。
前作より1回の逃走の時間が長めなのか楽しめてこういう映画にしては頑張っていますね。
それにしても何故か親友と妹のキャストが変わっていますが親友は2の方が個性があり良かったです。
逆にヒロインは凄く影が薄くなり主人公は同じ人ですが前作に比べ走りもよ逞しくなっていますね。
お話は相変わらずキャラクターの行動原理が理解出来ずご都合主義も鼻につきますね。
前作との整合性も取れていない部分があるなど映画的に駄目な部分もありますね。
まあお話を薄くしてその分アクション性を高めたので人によって評価は変わりそうですね。
それでも脚本か原作なのかそんなにお話の出来がいいわけじゃ無いのでこれはアリかもしれません。
今作でもパラレルワールドは無限にあるとのことですがここまで来るともうキリがありませんよね。
敵はお面からメカに変わりましたがクオリティはそんなに高くなく強いのに強さを感じませんでした。
自分は駄作などもたくさん見ており慣れていますが名作しか見てない人は全く駄目でしょうね。
そんな感じで所詮ケータイ小説なので過度な期待はせず暇な人だけ見て自分からはお勧めしません。