ぐり家の食卓 ① -3ページ目

森が私にくれるもの

きのこの森

普段私のことを呼んだりしない夫が森に行くと何度も呼ぶ

「おーい、おもしろいものがあるぞ」

「おーい、これきれいぞ」

呼ぶ時は必ずいいことがあるのでおーいと言っただけでわくわくする。

虫やかえる、トカゲなどを見つけたら捕まえてうんちくをたれてる夫は

やさしい目をしている。


きのこ6

きのこはとってもおもしろい。

森の分解者のきのこは植物というより意思をもって生きている動物に近い。

毎年同じ所に同じように生える植物と違って生えない時もあるし

見たこともないものが大量に出ている時もある。

見たいと思っていたきのこに出くわした時など胸がきゅっとして

誰もいないのに「こっちこっちこれ見て」と声をひそめて夫を呼んだりする。


イグチ

きのこはとても美しい。

顔を近づけてみると、おしりの尖った虫が出たり入ったりしながら

きのこを食べているのもおもしろい。


湿った地面のにおいも採ったきのこの匂いも様々だ。


五感を刺激する森。

大好きです。

当たり前ですがうまいものは新鮮なもの。

ガザミ

夫はこのカニが一番好き。

まだ泡を吹いてるカニをひっくりかえし、あのパコパコしているところ

をキッチンバサミでジョキッと切り、出刃のつけ根で一気にバンと叩き切る。

はあーいつのまかこんなこと平気でやるおばさんになってしまったんだなあ・・・

ガザミの味噌汁

中華風の炒めものにするつもりだったのに何度も駅を往復したりしたし

風邪気味だったものだからただの汁にした。


しかしこの食べ方が王道だね。

大きくはないけれどびっちり身が詰まっていて、すごくおいしい。

もちろんスープもとってもおいしい。

トビウオのやき漬け  トビウオの焼き漬け

うろこを落とし、下処理をして極薄く塩をしておいたトビウオは

簡単に三枚におろせる。

腹骨もきれいにそぐことができるので自分の腕があがったのかと勘違いしてしまいそうだ。

オリーブオイルににんにく、種をとった韓国トウガラシプッコチ、白ねぎをいれ

香りが出たら、みりん朝日ポン酢をいれ焼いたトビウオを漬ける。


おいしいなあ

かたい身やなあ

そりゃ飛ぶんやものなあ

おいしいはずだ。

小エビのかき揚げ

生きてる小エビは玉ねぎとかき揚げにする。

味なんてなにもいらない。

シンプルだがとってもおいしい。


風邪はひいてるけどビールは旨い!

おじいさんとおばあさん。

今日午前中に歯医者に行った時のこと。

私がドアをあけると待合室に目の小さくなってしまったおじいさんが一人座っていた。

呼ばれるのを週間朝日を見ながら待っていると、治療の済んだ少し足の悪いおばあさんがでてきた。

とっても歳をとったおじいさんは立ち上がっておばあさんの靴を下駄箱から出した。

おばさんが自分の靴をはくと、脱いだスリッパをおじいさんが下駄箱に戻してあげた。

会計を待つ間、おじいさんはおばあさんの手をとらんばかりの様子で目をじっと見て「どうやった?」と聞いている。「歯石がいっぱいあって取ってもらった」「なに?」「歯のそうじをしてもらったら歯がつるつるになった」「そうか」

私は週刊誌をみるふりをしつつ深い感動を覚えていた。


なんて美しいのだろう。

わたしたちもこんな夫婦になれるだろうか。

家に帰って夫にメールを打った。


「かばんの中の弁当箱出すの忘れてたーごめんね」


 風邪気味で弁当はパスさせてもらったのだが前日のカラの弁当箱

 がかばんの中に入ったままだったのだ(大汗)

えび

跳ねてるえび。

とびうお、生きてるガザミも買った。


どうやって食べようか。

ハリイカって豊漁なん?

ニョッキとトマト

茹でた男爵をつぶし、強力粉をいれ混ぜ、ラップに包んでしばらく休ませる。

トマトのソースを作り、適当に手でちぎったニョッキを入れ、

パルメザンチーズを削りいれる。


めちゃ不細工です。おおざっぱです。


きゅうりとチャンジャの和えたの

夫と買い物に行ったら一瓶498円(鶴橋)のチャンジャの試食があった。

夫に食べさせたら気にいって「買って」という。

遠慮がちに言うので、「お肉でも498円ならちょっぴりしかない。

こんなにおいしいんやもの値打ちあるわ」と言って買う。


タラの胃袋と書いてあるけど腸じゃないの?


ハリイカって豊漁なん?

ハリイカが豊漁みたい。

なすもいかも白ねぎも強力粉をまぶしてオリーブオイルで焼き

酢、しょゆで味をつけ煮詰めたバルサミコ酢をかける。

お代わりをされ、買ったハリイカ4杯皆使ったのに

私の口には入らなかった。

席に座ったらもうなかったのでムッした。

みなごめんと言ったけど、許さないぞ!


つまみ食いしたらおいしかったので食べたかったな ほんと。


しかし、きのこ色の地味な色の料理が続いたあと、

赤い色ばっかりですね(笑)


三木山のきのこを食べる。

ヌメリイグチ

松林の地上にいくらでも生えるヌメリイグチ。

良いだしがでるが食感がよくないと言って夫は採りたがらない。

ハツタケ

傷つけると青緑色に変色するハツタケもぼそぼそした食感であるが

これまた良いだしがでる。

アミタケとハツタケの汁

松林で採ったアミタケとハツタケを入れた汁を作る。

体に染み込むような味だ。

紫色のムラサキシメジ ムラサキシメジ

このきのこが出てくるようになると秋のきのこは終わりである。

ムラサキシメジのマリネ

ムラサキシメジはマリネにすると本領を発揮する。

夫はこのきのこのために次の日曜も三木に行くそうだ。

カラカサタケ  巨大なカラカサタケ。

赤ん坊のほっぺのようなおしりのような手触りのおもしろいきのこ

カラカサタケのフライ  ふわふわしたフライができる。

美味な食菌  ハタケシメジ?

しめじとニョッキ

ものすごくおいしいバターいためとゴルゴンゾーラのソース

で和えたニョッキを添える。


めちゃうま!



毒か食か迷ったら食べないこと。

毒か食か  これはなんでしょう?

おいしそうなきのこを採った。裏は肉色で中空だ。

なんだろう図鑑で見てみよう。

食ウラベニホテイシメジ

 この図鑑に載ってるウラベニホテイシメジ(食)に似てはいるが裏が白くない。

クサウラベニタケ 食ウラベニホテイシメジ似

 この図鑑に載っているクサウラベニタケ(毒)に似てはいるが傘の色が違う。

このクサウラベニタケ(毒)は裏が肉色だが若いうちは白いそうだ。


毒クサウラベニタケ中空  

また別の図鑑のクサウラベニタケ(毒)はこんなだ。 やっぱり採ったものはクサウラベニタケ(毒)じゃなさそうだ。いったい何だろう。知りたい。


カクミノシメジかハタケシメジか  美味な食菌

 これを採って食べた。非常に美味であった。

ハタケシメジ1

 この図鑑に載っているハタケシメジ(食)にそっくりだ。

カクミノシメジ  

でもこちらはカクノシメジ(食)と書いてある。どっちやねん。

ハタケシメジ2

別の図鑑のハタケシメジ(食)はこれだ。 どれが本物やねん!


このように本当にきのこは難しい。クサウラベニタケ(毒)はウラベニホテイシメジ(食)

にそっくりでメイジンナカセの別名があるそうだ。

プッコチと農林1号 よだれの唾液は体にいいのか?

プッコチ

激辛!韓国とうがらし(プッコチ)」130円


産直でこんなものを見つけたら買わずにいられない。

早速晩のおかずにしてみる。


プッコチと農林1号

北海道からやってきた農林1号という男爵を二度揚げし、プッコチも素揚げする。

黒豚のこま切れをさっと炒め、酒、みりん、しょうゆ、コチジャンと

ともに煮る。


出来上がったら誰よりも先に箸をつける。


プッコチの半分を齧って椅子から落ちた。

「ぐわっ!」

ティッシュを口にあて床につっぷしてしまった。


よだれがでまくる。

心臓は連打。


本当にこれはすごい!10分後に死の淵より生還した。


「あーおそろし」と言ってる夫の口元に持って行き

「ほれ、食べてみ、ちょっと齧ってみ」としつこく誘うが

貝のように口をつぐんでいやいやをする。


ほんとに意気地がない奴だ。

男なら度胸をだせ!


仕方ないので2本目を食べる。

あれっ?どうもないやん、おいしいわ!

三本目も大丈夫。

最初に食べたのだけが先祖帰りをしていたみたい。

とってもおいしいとうがらしだ。香りもいい。


でも夫は「口が慣れたんちゃうか?」と決して食べない。


これ以外はおいしいでと皆取り合いになる。

北海道の男爵はおいしかった。


しかし半端じゃないよだれがでた。


(唾液中には活性酸素を分解する酵素や若さを保つ酵素、食べ物の中に含まれる添加物(合成着色料など)を無毒化する酵素など素晴らしい働きをする酵素がある。唾液が多いと虫歯や歯周病予防にもつながる。)

というお話を私のブログを見て下さっているcimaさんに教えて頂いた。
でもcimaさんはとんがらしを食べて唾液を出すというのじゃなく
ブラッシングで唾液を出すというおはなしでしたが(爆)
よだれと唾液は違うのだろうか。

スジ大根

東の空.

この前の日曜、東の空はこんななのに西の空には

西の空

怪しい雲がずーーと伸びていた。

「あれ地震雲と違うか?山崎断層の方やなあ」

「山崎断層なら縦やで」

「じゃあ中央構造線か?」

「それなら後ろや」


でも怪しい雲だ。

神戸で地震があった日の前日の夕方、舞子の海の上を

電車のような大きさのういろう状のものがふわふわと西から東にかけて

移動していった。

次の日の早朝牛乳を配達したマンションを出た所でぶわーと竜巻がおこり

自分の股の下を風が通り抜けたと思ったら地面が動き、出てきたマンションが

目の前で崩れていった。

とうちに配達に来る牛乳やさんのお兄さんに聞いた。

あれからこんな雲をみるとこわい。


こわくとも毎晩の酒の肴は作る。

スジと大根のたいたん

スジと大根とこんにゃくのたいたんを食べたかったが、

茹でたスジしかスーパーになかった。

あんなだしがらみたいなのいやだなあ・・

この日本ハムのスジのたいたんはどうかな?

大根とあく抜きしたこんにゃくと一緒に炊き、味噌、酒、ちょっとケチャップ

で煮詰め、ねぎを乗せる。

七味にゆずが入ったのを沢山かけて食べる。


簡単でおいしい酒の肴ができた。


ハツタケと鶏のワンタンスープ

ワンタンや餃子の皮が売っているところに水餃子の皮なるものがある。

これを買ってみよう。


ハツタケ、鶏ミンチ、しょうが、醤油、片栗粉を練り

皮にのせる。ペタンと二つ折してぎゅーと真ん中に寄せる。

おー破れんぞー

おもいっきり入れてよせても破れない。

なかなかよくできてる。

又今度買おう。

運命

刺身サラダ

家から一番近いスーパーの刺身は皆養殖じゃないかな?

サーモン、はまち、鯛、

このまぐろだってきっと養殖にちがいないという味だ。


酢1、油3、バルサミコ酢、粒マスタード、わさび、しょうゆ、塩コショウを

ボールに入れ、フォークでガチャガチャとかき混ぜる。

それに適当に切った刺身を入れ、ベビーリーフ、トマト、セロリと混ぜる。


こんな風にするとまあまあいける。

しかし夫は近頃うまい魚を食べさせないじゃないか!

それで将来一本釣りの漁師になれるのか? ん?


ひじきおこわ

もち米があるのでひじき入りのおこわを炊いた。

あとキムチの入った実沢山のお汁とさんまの蒲焼と

豚肉とキャベツの炒めたのを出した。

今日のご飯はしょぼくれてるなと写真も撮る気がなかったのに

娘は今日のご飯いいなあ、こんなんが好きと言った。

どこがいいのか考えた。


ご飯、汁、ご飯に合うおかず。

そうか!

こんなんが夕ご飯というんだな。


ほんと子供のことなんて考えてなかったね。

小さい時から子供の為に遊園地に連れて行ったこともない。

日曜ごとに連れまわしていたのは親の行きたい所ばかり。


だから二人とも学校からディズニーランドに行った時も

「どこが面白いのか訳わからん」という子供になってしまった。


しかたがない。

こんな親のもとに生まれたんだもの運命だと思ってあきらめてもらおう。

きのこ採り いつものポイントで採ったものを食べる ③


夕方山から帰ってきて車を降りるなり夫は

今から釣り行くぞ!と言っている。

はいはい行ってきなさい。

あんなに崖を登ったり下ったりしたのにやっぱり休日は海に行かないと

気がすまないらしい。

きのこいろいろ  私は図鑑できのこを同定する。

うーん。よくわからんあやしいものがいっぱいだ。

とにかく栗を人肌の湯につけて、もち米を洗ってつけてから

ざるに上げとこう。

夫が昨日もらった丹波の黒豆の枝豆も茹でておこう。


夫がアジをちょっと釣って帰ってきた。

栗をむくのはたいへんだ  お疲れでしょうがまだまだ仕事があります。

あんたが拾った栗をむきなさい。

指先に集中している夫の唇はとんがっている。

上目づかいで噴出さないように見ながらそばで私も枝豆の薄皮をむく。

黒豆枝豆  塩水に栗  ぺぎおさんのアドバイスに従って

塩水につけて置く。


すき焼き  腹をすかせて帰ってきた子供のために

簡単にすき焼きを作る。関西風に砂糖、しょうゆ、酒で煮る。


あじの南蛮酢  アジの南蛮漬け。


あさりときのこ  白ねぎ、きのこ、アサリを炒め

片栗でとじる。

調味料は一切なし!!

完璧!!


きのこ汁  きのこの汁。

五臓六腑にシミワタル!!


秋のおこわ  栗、きのこ、黒豆のおこわ。

ルクルーゼの鍋でじっくり炊く。

味は塩のみ!!


箸を持ったままこのまま死んでもええわという味である!

作り方はペンギン食堂のぺぎおさんのを真似た。