四月に入り、皇室の広報のためのSNSの運用が始まった。若年層への理解増進を図ったものであり、宮内庁のホームページよりも多くの写真を掲載したり陛下の御挨拶を全文載せたりしているので、充実した内容になっている。菊のカーテンはすっかり開放されてしまったようだ。

 皇室について今後議論を避けられないのが、皇族数の減少という問題である。女性皇族は婚姻によって臣籍に降下してしまう。悠仁親王殿下が皇位を継承する頃には他の皇室の構成員がいない可能性すらあるのだ。

 皇族数の確保の為に政治の場でも議論が進められており、各党の見解も示されつつある。皇族を減らさない為に女性皇族が婚姻後も公務を続けられるような地位を設けると共に、皇族数を増やす為に戦後GHQによって臣籍降下することになった十一の宮家の子孫、通称旧皇族の中で男系男子の方に皇籍復帰してもらうことである程度の効果が得られるとされている。

 我国の象徴であり、国民統合の象徴である天皇という存在がいつまでも継承されていく為に必要なことを実行していくことが今を生きている我々の、過去及び未来への責任を果たすことになるはずだ。