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あるコンサルタントの私生活

あるコンサルタントの私生活を記載しています。
 おいしいものの作成・お店訪問記録
 読んだ本の記録
 日々の考えの記録
などをしていこうと思います

NO.33MICHEL BRAS Toya Japon

おいしさ

★★★★★

あるコンサルタントの私生活

感想

北海道旅行でウィンザーホテルに泊まった時に一番の楽しみにしていたもの。
このMICHEL BRASでのランチです。

景色はおそらくこのホテルで一番の場所なのではないかというほどの絶景。お店の方いわくお昼の方がより景色を満喫できるようです。
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MICHEL BRASでは最初から最後までひとつのナイフを使い続けます。ミシェル・ブラスの生まれ育った地方での伝統なようです。

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ミシェル・ブラスの子ども時代の思い出が書かれた紙と一緒に提供されます。

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この日はコースではなく、アラカルトで注文してシェアしました。
最も食べたかったのがMICHEL BRASのスペシャリテのこのガルグイユという料理。
何十種類もの野菜やハーブが生・茹でるなどそれぞれ最適な調理方法で調理され飾られています。
最近野菜がおいしいお店によく行ってる気がするのですが、さらに上がいました。自分で作ることはできないですが、参考になるページがありました。

仕上げ:

  1. バター、生ハム、加熱した野菜、生の野菜、野草、フィヌ・ゼルブ、風味付けの香油ときのこソトゥーズに地元で作ったハムをいれ、リソレする。
  2. 脂を捨て、ブイヨン・ド・レギュームでデグラッセする。
  3. クルミ大のバターを加えるとハムから出た肉汁と混ざり、混濁してくる。ここに野菜を入れて転がし、温める。
  4. 野菜に<生命>を与えるかのように、ダイナミックに盛る。最後に春のフィヌ・ゼルブ(エストラゴン、パセリ、師ブール、シブレットなど)、野菜(パンプネル、アシレ、タミエなど)、種子のもやしを<咲かせる>。そして風味づけの香油ときのこで一筆遊ぶ。
ちょこっと解説:
ソトゥーズ
縁が若干外側に広がっている浅い片手鍋
リソレ
肉を強火でしっかり焼き、焼き色をつけること
ブイヨン・ド・レギューム
野菜のブイヨン、野菜のスープ
デグラッセ
鍋のまわりにこびりついたものをはがし、煮詰めること


リンク

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スズキ。特殊な調理法をしているとかで、食感が普段と全然違います。
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下はクーランというこれもMICHEL BRASの名物で、フォンダンショコラの元となったと言われているようです。
ただ、これはさすがに値段が内容の上を行ってるかな。。
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このお店を目当てに再度このホテルに行きたくなるくらいでした。






NO.106
ペンギン、カフェをつくる/三谷宏治

¥1,575
Amazon.co.jp

感想


すべての作品を読んでいる作者の中の一人である三谷さんの新作"ペンギン、カフェをつくる"です。

この本のテーマは発想力。常識と知識に縛られてつまらない発想しかでてこなくなってしまっている状況をどう打破していくか
という点をペンギンのキャラクターがカフェを作るというストーリーとともに学んでいく構造になっています。

きっと表向きのターゲットはライトな感じでこういう本を読みたい社会人/大学生などなのだと思うのですが、徐々に本当にやりたいと思っている子どもの教育の方にシフトしていこうと思われてるのかなという気がします。
というのもあってとても読みやすい本なのですが、
とても頭に入ってきやすくなっている一番のポイントは、あまり表立って書かれていないですが

発想力向上のためのメカニズムを

①常識離脱×(②非常識な視点+③異分野の深い学び+④言葉へのこだわり)


の一本の式にまとめあげられて、それを元に組み立てられているところなのでしょう。

それぞれのテーマごとに異分野の知識を元にした例とそれをできるようにするための方法のヒントも書いてありすぐ取り掛かれるようなものが多いです。

自分の発想力に課題を感じている人に
最終的には観想力がオススメとは思いますが、まず読む本として最適ですね。

引用


    • 常識は「非常識」と比べるとわかる
    • 「歴史や進化」の観点から思い込みを打破する
    • カタチ自体でなく「誰のためか」を考える
  • 非日常的視点を得るために、いくつかの方法があります。いずれも「日常への違和感」を得るための方法です。
    • 自分と違う者の視点
    • 例外と比べる
  • 「宇宙人から見たら、そこは『美術館』という意味不明な場所ではなく、肌もあらわな美女たちの劇場ではないか」
  • その秋日本で長女が生まれたのですが、学校(フランスのビジネススクール(INSEAD))の友人たちに言われたことがあります。それは、「日本人らしい名前をつけろ」でした
  • 赤ん坊にプチプチを渡すと、
    • 生まれてはじめて見るのにつぶそうとする。
    • 1歳半以上の子供ならつぶせてハマル
  • かわいくてもバカができないとダメ、すましているだけじゃツマラナイ、というムードが高校生の、しかも女子の間に強くなってきているのだとか
  • 「何でも文字書くネーミングしてみる」「伝えたいことを何に例えるか考えて本を1冊読む」ですよ!
  • 親方のやることはつまり、任せるタイミングを見極めることと、大きく任せたら責任だけ取ってガマンすること、なのです。
  • 新生児が最初から持っている情緒は「興奮」だけだそうです。それが1ヶ月もしないうちに、痛み、空空腹、冷たさ、寒さ、眠さといった「不快」感情を持つようになります。
  • 言葉を1つ1つ見つめましょう。その隠れた意味を見つけ出すのです。5W1Hを意識しましょう。明示されていない部分を補うのです。
  • 鍛えるとは、とても時間と手間のかかるストイックな行為なのでした。そのための活動こそが「トレーニング」です。いっそそこから、変えてみましょう。鍛えずとも強くなる(向上する)、ちょっと怠惰なプロセスがあるはずです
  • ヒット商品の名前やキャッチコピーにこだわりましょう。そしてそれを絞ったりずらしたり、広げたりしてバリエーションをつくってみましょう。




NO.105


法人税がわかれば、会社にお金が残る (アスコムBOOKS)/奥村佳史
¥1,000
Amazon.co.jp


おもしろさ

★★★☆☆
(3つ:とても勉強になった/おもしろかった)

感想

仕事で税金を扱う機会があったので、色々本を買い漁っていました。
探していのはもっとマニアな申告時の別表の作り方など各論点の本だったのですが、読み物として惹かれたので買ってみました。

法人税の仕組みを簡単に説明したうえで、本当に有効な節税対策や、法人税を売りにしたビジネスについて書かれています。

本当に有効な税金対策の条件として
  1. 課税の繰延ではなく、永久に税負担が減少するもの
  2. 会社が余計な支出をしなくていいもの
  3. 会社の損益計算書に損失が計上されないもの

という観点でしっかり書かれているので、例えば中古のベンツを購入しても節税効果は低いというようなことをちゃんと書いてくれています。

特に3章のなぜ、この裏技だと「合法的裏金が残るのか」?については会社とオーナー社長とにかかる税金の総額をいかに少なくするかという観点から書かれていて、とても参考になりました。色々やり方がありそうだなと考えてはみたものの、そもそも赤字が続いているような会社だったら個人の税金を減らすために損益計算書をさらに悪化させるのはナンセンスなので、まずは本業ですね。
この本にもちゃんと、重要なのは税金ではなく事業なのです。と書いてありました。

あとは4章のなぜ、「節税」で売上を伸ばせるのか?に関しても確かにそういう売り方はありだなと勉強になりました。

税金は所得(=益金-損金)に大してかかるので、損金をどれだけ増やせるか、益金をどれだけ減らせるかが勝負になります。
中小企業の社長さんはどこも法人税を安くしたいと思っているので、そこにつながるような商品提案をすることが大事というのがメッセージ。

例えば印刷会社であれば広告宣伝用印刷物も対象となる貯蔵品の部分がうまくつかえないかなと。原則的には消費した日の属する事業年度の損金に算入されるものが、「各事業年度ごとにおおむね一定数量を取得し、かつ経常的に消費するものに限る」という対象に限って取得した日の事業年度の損金に算入できる。というもの。

売る側としては前倒しの売上になるし、税金まで気にしてくれるという印象をもってもらえる。
本に書いてある通り、税務調査で否認されてしまうと大変ですが。。

税金は意識しないといけないなと改めて思える本でした。