諸君、ご壮健かな。
私は立川の街を先へと歩き続けるが。
行けばわかるさ、道。さらに寂しくなると言うことを。
どうしてこんなに人がいないのか。立川市役所はある程度の人が集まると思っていたのだが、近づけば近づくほど無人化が進む絵に描いたような東京砂漠だ。
ん?
南極・北極科学館?
なんだかよくわからないが、とにかくすごい自信だ…ではなく、すごく惹かれる。ううむ、キャタピラ(両足)は、既に疲労困憊ではあるが…。
入った!
南極は意外にも広い大陸で、各国ごとに割り当てが決まっているらしい。
意外と昭和基地は海辺であり。
さらに、奥にはみずほ基地と言うものがあるらしい。うーむ、南極と言うのは意外と知らないことが多いようだ。
南極探検隊の服装。
思ったよりも軽装で私は少し驚いた。それだけ衣料品の質と言うものは上がっていると言うことなのであろうか。
犬ぞり。
今は、動物愛護の観点から禁止された。だが一説には最初に南極点に到達したアムンゼンは犬ぞりだから生きて帰れたという。
競うように目指したスコットは馬を連れて行ったため寒さに倒れ、人間自らソリを引いたものの、途中で力つき生きて帰ることができなかったという。
南極探索車。
その中を覗いてみよう。
この中に2段ベッドがあるのか。
なかなかに過酷な環境。ここで生き抜くためには相当な精神力を必要としたことであろう。ジオン公国軍の、なれぬ地球での生活も偲ばれるが、この南極にはかなわないかもしれない。
さて、お約束の。
無機質な立川市役所へとたどり着いた。
ここまでの道のり、孤独と疲労との戦い、様々なドラマを思い出すと、あの南極点を目指した白瀬矗の気持ちが私の胸に去来する。
どこの市役所も同じである。
マンホールカードの受け取り口は、下水道局という市役所のオフィスの中でも1番最深部。そこにたどり着くまでの白い目と言う妄想を救ってくれるのが。
この上りである。
これは、まさに、明治維新の錦の御旗と同じ。これさえ視認できれば、魂のエネルギーゲインも満タン。もうゴール座標は近い。
見えた!
あそこにも錦の御旗がたなびいている。よし、急げ!あそこがお前のたどり着くべき南極点であるぞ!
フライングゲット。
またもやくるりん。
市を上げて売り出そうと言っている。その意気込みは買うが、ぐんまちゃんやせんとくんのような知名度は無い。
慎み深い姿勢には好感を感じる。
立川市役所前にはマンホールがある。
実は私がカードで満足し、マンホールを現認する事は最近は少ない、と言うことを言ってはいけないのだ。