新型コロナウイルスの恐怖、それは想像力の欠如。 | シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~
諸君、ご壮健かな。


巷では新型コロナウイルスが席巻している。

この土日は外出自粛であり、それに協力する大型商業施設が閉館するらしい。その優しさに温かくなりながら、正直。

怖い。

日本はどうなるのか。このまま経済が壊れて、国家が壊れて、人々が壊れていく。そのような未曾有の危機に震え、閉口する。

これを超えるには多くの人々が、それを自覚しなければならない。手を洗い、消毒をし、近くで話さない。そんな積み重ねが明日を生むのだ。


食料品を買おうと並ぶ主婦たちを見て、スーパーマーケットで老人が叫んでいた。

「日本人て踊らされて行列して馬鹿だなー、呆れるよ!」

ペチャクチャ怒鳴りながらそういうその男の両手は、満杯の買い物かごが二つ。


せんだみつおが言った。

「何を自粛するんですか? 熱があってだるかったら自粛しますよ。それまでは自粛は絶対しません」

それを聞いた娘に怒られたらしいが、恐らく大した危機感も持ってないのだろう。


安倍晋三の妻、安倍昭恵夫人。

自粛と夫が言ってるなか、桜の下でにっこり写真。

夫は花見じゃない、レストランだ。そう言っているのだが、密室の方がたちが悪い。


テレビでは、若者の危機感のなさが報じられている。確かにそう、この金曜日の夜は、明日は遊べないからと大量の飲み会の待ち合わせだらけであった。しかし。

彼らが見ている背中は?


老人たちは若者を批判して、自らの襟を正しているか?大人たちは本当に、自らの将来が揺らぎはじめていることに気がついているか。

盛り場に消えていく、年配から若者の背中を見る。私は底無しの恐ろ寒さに、身がすくむのだ。