※この記事は過去記事の再構成です
「敵がこっちの都合を考えてくれるものか」
ブライトノア ----- 地球連邦軍将校
オデッサ作戦の前。
マチルダ・アジャンが命を賭して運んできたGファイターの訓練をする、アムロ・レイとセイラ・マス。
その間隙を縫って現れた不審な車両、ブライトはガンキャノンとガンタンクの出撃を命ずる。
それに対し「早いよ」といったカイ・シデンに対し、ブライトは言い放った。
これは、ものすごく、現実社会に即している一言だ。
人は、自分の尺度で生きている。
これは誰もがそうである。
しかし、生きている中では自分の信条など吹っ飛ぶようなことはたくさんある。
その時
「なんでそんなことするんだよ」
「なんでそんな考え方なんだよ」
とぼやいてみてもしょうがない。
人の生き方に干渉するなど、ものすごく傲慢な行為である。ましてや大局を見ての判断ならなおさらのこと。
違う考えの人を受け入れ、それでいて自分はどうしようか、そう考えるのが建設的だろう。
他人の考えは変えられない。しかし自分の行動は自分で決められるのだ。
社会はまさに戦争。そこで勝ち抜くためには、人に不平を言おうが解決しない。
自分を常に顧み律することで、初めて未来は開けるのだと私は思う。
望んでいないのに、自らも若すぎるのに、人の上に立つことになったブライト・ノア。彼の決断を乗員の誰もが待っている。
その彼の内面に想いを馳せ、その発言が身にしみる。
(過去記事の目次 )