(2014年/フランス/105分)
監督:エリック・ラルティゴ
【ストーリー】
フランスの片田舎の農家であるベリエ家は、高校生の長女ポーラ(ルアンヌ・エメラ)以外、全員が聴覚障害者。ある日音楽教師トマソン(エリック・エルモスニーノ)に歌の才能を認められ、パリの音楽学校で行われるオーディションを勧められたポーラは喜ぶものの、歌声を聴けない家族から反対される。家族のコミュニケーションに欠かせないポーラは、考えた揚げ句……。(シネマトゥデイさんより)
【かんそう】
※ネタバレありまする※
正直、笑いの部分や全力投球の下ネタには全くはまらなかったのですが、設定がまずおもしろいなーと思ったし、物語としてもとても良かったです!!
ポーラがすべて外部との通訳を行っています。
障碍があるとは言え、父も母も弟も「だから?」といった感じでとてものびのび自由です。
むしろポーラより自由かも?!
ここからポーラの人生は大きく変わっていきます。
最初はイヤイヤ歌っていたポーラでしたが、先生に歌声を認められ、パリの音楽学校に推薦したいと言われます。
どうでもええんですけど、この先生、中3の時の音楽の先生を思い出しましたわ。
いっつもスカーフしてはりましてね。
合唱コンクールで私たちのクラスが金賞獲ったのですが、後日その音楽の先生が、金賞の理由として
「ずっと直らなかった音があったけど、本番ではみごとにそれが直っていたから」
と言い、クラスのみんなで一斉に「それだけ?!」とつっこんだのを思い出します。
脱線すんません。
先生の家でレッスンを受け続け、課題曲も決まり、もうすぐ試験・・・というところで、やっぱりいろんな事がポーラの行く手を阻むわけですわ。
このあたりからの展開が私は好きだったかな。
学校での発表会で音が一切なくなってしまう演出も良かったですし、お父さんがポーラの喉に手を当てて、ポーラの歌を聴くシーン、お父さんがちゃんとポーラを試験会場まで送っていくところ・・
あんな下ネタ全開ではちゃめちゃお父さんでもええとこあるやん・・とジーン・・・
そして試験会場でポーラが歌った歌・・・
ここで大号泣してしまいたしたわ。
成長し、未来へ羽ばたこうとしているポーラにどうしても離れてほしくなくて子離れできない状態だった両親。
あれだけ仲良くてチームワーク抜群の家族なんだもの。
両親の気持ちもわからんでもないです。
が!!そこは応援したってー!!と内心イライラー
でも・・・最後はちゃんとポーラの背中を押す父と母の姿に涙。
彼らのあふれんばかりの愛情が伝わってきました。
とても温かい気持ちにさせてくれるステキな家族の物語でした。
くうこのおまけ
・お父さん役の俳優さんをどこかで観たことあるなぁ・・・と考えていたら・・・
そうですよ!!『ナタリー』で最高のマーカス氏を演じてくれたフランソワ・ダミアン氏ですよー!!
『ナタリー』もほんま笑ったし、最後はじーんとしたなぁ。
今はなきヨーロッパ映画祭で観たんだけどね・・
・ポーラの部屋には中国やインドのイラストポスターが貼ってあったので実はアジア好き?とか思ったりして・・・
・この映画、大寒波の時に観に行ったのを覚えています・・・。
外は超寒かったけれど、映画自体が心がホンワカ暖かくなる熱燗映画だったので良かったかな。
2016.1鑑賞
うりぼう4つ:
ありがとうございました