ローランドの製品は素晴らしい。 | ジョバンニ松村のブルースとキャデラックな夜。

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ニューオリンズの
一風変わった日常生活を味わってください。

創業者の方がつい最近亡くなられた。

 

と言う事でブルースキューブを手に入れる。Roland Blues Cube Artistである。

 

 

 

 

私は正直、昔のブルースキューブの音が嫌いだった。

しかし、近頃のキューブの音が良いので、最新のは値段もデラックスリバーブ並みに高いのに評価が高い。しかし毎度の事ながらニューオリンズではどこにも置いている店がない。

 

と言う事で悪ければ返品するつもりでスウィートウォーターからネットで購入。

 

家で鳴らした時の音は抜群。

 

これは凄い。

 

クリーンの綺麗さと、音抜けと音圧は素晴らしいのは何より、何と言ってもキューブより細かい音やダイナミクスをしっかり出してくれる。

 

そして、仕事現場で今日は使ってみた。

 

今日は二本仕事が入っていたのでバーボンストリートのファットキャッツとその後ニューオリンズカントリークラブでつかう。

 

最初の仕事現場で皆がこぞって、凄い良い音のアンプだなと言って来た。これは凄い。真空管か?ソリッドか?と言う議論はナンセンス。

ソリッドの良さと言うのがある。

またPAに通した音はソリッドの方が綺麗に聞こえる事も多い。

 

PAがソリッドだし、マイクもダイナミックだとソリッドと相性が良いのかもしれない。しかし、細かいダイナミクスは真空管アンプの様にでる。

 ここの点はおそらく現存のアンプではピカ一だろう。

 

しかし、使った時の欠点が何点かあった。

 

 

アンプの 電源コードが抜き差し出来る仕組みなのは良いが、入れた状態で転けた時に簡単に電源のジャックが折れてしまった。

私は電源部が外側に付いているのが問題だと認識する。

これは初日だったので、非常に痛かった。

2回目の仕事でネジを外して電源部をニッパーで取り出し電源コードを繋げなければならなくて、仕事の直前に、ひょっとしたらアンプがつかえないんじゃないか?と冷や汗ハラハラものだった。

スイッチクラフトの物に交換しようと思う。

電源コードを差し替えれると言うのはしかし、キーボード奏者や音響係ならともかく、ギタリストにとって実はあまり馴染みがない。行為だ。


タダでさえペダルやギターのケーブルで面倒臭いので、アンプは電源をコンセントに繋ぐだけにしておいて欲しい。


また運搬の時にうっかり外し忘れ、アンプが車の中で倒れたり、その部分に他の機材を乗せてしまうと、簡単に折れてしまう。


そうでなくとも、ギグで他の楽器がうるさく斜めに壁に持たせかけたりして使いたい時に、バランスを崩して倒れたら折れてしまう可能性も多々ある。


 せめて、スペースがありそうなんだから、アンプのシャーシの内側につけて欲しかった。

こうすればいくらやわでも折れないではないか?おまけに抜き差し出来ても差しっぱなしにしておいても問題がない。一石二鳥である。

そもそも今のキューブの電源抜き差しの構造があまりイカしていないのに、なんでこの方法を採用するのか?設計者はアメリカ人か?


フェンダーのアンプは大概シャーシの内側から電源コードが出ている。(マーシャルのブルースブレイカーとかもそうなっていた気がする。)

二点目は、クランチチャンネルにブーストスイッチを入れてもそこまで歪みまくらないところか?

エフェクター嫌いで仕事でどうしても使わないといけない曲でイヤイヤ使う私的にはクリーンチャンネル単体だけか?もしくはキューブのメタル並みに歪むチャンネルにすれば良いとぐらいにまで思う。

ここは個人個人がペダルで解決できる問題だろうから、まあ良しとしよう。

このアンプはクリーンで十二分。ブーストスイッチも要らない。


あとキューブについている様なアンプ内蔵の空間エフェクトがあれば便利なのになと思った。

コーラスとフェイザーとトレモロが使えれば良い。私には歪み含めペダルの運搬が面倒。

ミュージックマンにはフェイザー、ジャズコにはコーラスが搭載されていたではないか。

確かにローランドはボスで良質なペダルを作っているからそこは突っ込むべきでないのかもしれないが…


しかもエフェクトループが付いているのは非常に親戚。高い空間系ペダルを使いたい人はこっちの方が良いのだろう。


私的にはトレモロとリバーブだけのフェンダーだけでなく、ミュージックマンやジャズコもハイエンド志向に入れて良かった気がする。Bossの技術は世界一。


ジャズコは今やハイエンドアンプですよ。特にパイオニアスピーカーの初期モデルは。

あとこれは実用性的に重要かも知れない非常に細かい指摘が最後に一つ。

キューブではフットスイッチによってアンプ側で使い方を選べる切り替えスイッチがついていたが、ブルースキューブではついてなく、専用のスイッチか、私の持っているフットスイッチと違うタイプのものしか使え無さそうだったところ。

この点もキューブが便利。

メーカーさんもハイエンドを意識しておられるだろうからその辺を突っ込むのは愚問なのかも知れない。

しかし、アンプとしては、これは今までのアンプ史の中では革命と言って良い出来!

 結論から言うと、電源部以外は問題ナシ。スピーカーも抜群!

クリーンチャンネルの素晴らしさは類をみない。ジャズコや昔のYamaha、ポリトーンとも違う。PAやダイナミックマイクとの相性は、真空管よりも良い!

ハイエンドそのものだ。

日本が誇る素晴らしいアンプとして、ツインやデラリバよりも私は推します。PAの出音もこれらのアンプより良いと思われる。