YAMAHAのギターアンプ
YTA-15の修理を承りました。

INPUTのHIGHが鳴らないのと
オーバーホールです。

どこに依頼しても断られて
やっとうちを発見したとのことです。



今までにもYTAシリーズは

YTA-95、YTA-25、YTA-15

を修理してきたので構造や回路はだいたい把握しているのですが、YTAシリーズ特有の「修理にあたっての注意点」があったり「代替品が無いと言い切れるほどの専用部品」もあったりと非常にデリケートなアンプです。


言い換えると、緻密に計算された独自の構造設計が素晴らしく、製品として完璧な造りで感心させられる反面、修理し易いようには作られていないので、手強い相手でもあります。




いやー、しかし

昔のアンプは良いですね。




とても個性的なフォルムです。




修理業者が断る理由の一つに

「部品が無いから。」

というのがあります。


私は説明・了解のうえで互換品や代替品を使って修理するのですが、


大抵の汎用部品は電子部品店並に豊富な在庫がうちにあるものの、修理用の部品は賞味期限の関係で余分に在庫したくないのでその都度仕入れるものが多いです。


そして古いアンプは部品の選定や調達先を探すのが最初の難関で


同じアンプでもその時その時によって

代替品すら廃番になっていたり

価格も変動するし

仕様や定格だけでなく大きさも考慮しなければならないし

レアになってプレミア価格になってしまって候補から外れたり

どうしても仕入れ先が複数になって送料がかかったり・・・


でもまぁそれはいつものことだし

頑張ればいいだけのことなのですが・・・



ちょっと今回はいつもより焦りました。



やはり、


コロナやウクライナ侵攻の影響なのか、普段なら常に商社に在庫があるようなものが在庫切れで、

2023年11月入荷予定とかもあります。



電源用の大容量電解コンデンサもオーバースペックでまぁモノは良い合うやつをやっと見つけて、もしそれが無かったら探すのに本当に苦労する感じでした。


でもまぁなんとか必要な部品は全て発注出来たので、なんとかなりそうです。




ということで・・・




部品が届くまでに散らかっている作業場をお片付けしないとです。

(; ̄ェ ̄)




修理を承る前までの、例のジャンクギターの作業状況・・・


ブリッジのザグリを埋める板はボール盤にエンドミルを咥えて加工しました。




トリマーより切り屑が飛び散らないので室内で気軽に加工出来ます。




微調整しながら仕上げていきます。




あくまでも修理優先で、こちらは気分転換程度に隙間時間でやっていきます。




真剣にテレビを見てるかめ吉・・・




うーむ。