ポール・フィッシャー(Paul Fischer)ギター
今日はイギリスの大ベテラン製作家ポール・フィッシャー(Paul Fischer)のギターを取り上げてみました。
ポール・フィッシャーは1941年生まれ、現在オックスフォードの工房で製作活動を続ける大ベテランルシアーだ。
フィッシャーは15歳~20歳までオックスフォードの鍵盤楽器製作所に勤務、その後オックスフォード工芸大学に入学、1969年よりデヴィッド・ホセ・ルビオ(David Jose Rubio 2月21日ブログ紹介)のアシスタントとして6年間ギター製作に携わる。
1975年独立、現在に至る。
近年アサド兄弟もポール・フィッシャーのギターを使用している。
製作レベルは極めて高く、デザインセンスも抜群のギターである。
ネックは非常に握り易くプレイヤビリティーは文句なし。
音は端正ですっきりした音だが、高音のきらめくような鳴り方は大いに惹かれるところだ。
バロック音楽を弾いたら最高だろう。
世間の評価も極めて高いがユーズドの価格に反映されないのは、製作本数が多いからに他ならないと思う。
近年は少し製作ペースが落ちてはきているが、既に1000本以上製作している多作家でもある。
ギターそのもののコストパーフォーマンスは高いギターだと思う。
ノーマルタイプ
製作1000本記念モデル
フィッシャーは早くから測定器を製作に取り入れた製作家で、これはホロスコープを用いて開発しているところだ。
表板のホロスコープ
裏板のホロスコープ
今後アサド兄弟も使用するといわれているポール・フィッシャーのニューモデル
(ギタ吉の独り言)
今日もテレビニュースで騒がれているチベットの民主化問題。
中国のなりふり構わぬ鎮圧姿勢に世界中が反発している。
そんな中国が絡んだ民主化問題で私が思い出すのは、テレサ・テンさん。
中国民主化運動を支援、天安門事件の時は香港におられ支援しておられた。
活動分子として中国公安より狙われるようになり、フランスに活動拠点を移されたが、ここも安住の地でなくなってきた、との連絡を発して数日後、突然持病の喘息で帰らぬ人となった。
いまだに、テレサ・テンさんの死因に疑問を持つ者も多い。
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コンポジット・アコースティック(Composite Acoustic)ギター
今日はオール・カーボン・グラファイト製のコンポジット・アコースティック(Composite Acoustic)ギターのエックス・パフォーマー(X Performer)モデルギターを取り上げる。
カリフォルニア州ラファイエットに工場を構え生産活動をしている、C.A.Guitars社は、2001年創業の新興ギターメーカーであり、オール・カーボン・グラファイトでコンポジット・アコースティックブランドのギターを生産している。
コンポジット・アコースティックギターはレイン・ソング(Rain Song 2007年11月21日ブログ)等の製作方法と違い、立体的カーボン・グラファイトの成型加工による製作が特徴だ。
エックス・パフォーマーも演奏者が演奏し易い形状になっている。
さて製品だが、レイン・ソングのような手作り感は余りなく、工業製品的感覚を受ける。
ネックだがプレーンなラウンドタイプで、ピッキングにもフィンガープレイにも弾きやすい設計となっている。
生で弾くとコンコンした感じの鳴り方が好みの分かれるところだろう。
しかし搭載されているL.A.Baggs IMixpreampを通すとシャリーンとしたなかなか良い音で鳴る。
このギター、アンプ使用を前提に設計されているのだろう。
アメリカのツアーミュージシャンに人気上昇中のコンポジット・アコースティックギター。
レインソングのところでも書いたが、雨にも負けず、風にも負けずではないが、屋外ライブで雨が降ろうが、炎天に晒されようがまったく条件に左右されずプレイをすることが出来る。
ツアー移動での取り扱いの難しさもない。
近年日本でもよく見かけるので、一度試奏して見られては如何だろう。
技術の進歩を改めて痛感させられるギターだ。
野外ライブを主力に活動されているミュージシャンにはお勧めだ。
エックス・パフォーマー(X Performer)
エックス・パフォーマーの後。
ヒールエンドがハイポジションを弾き易いようにカットしたデザインになっている。
また少し写真では判り辛いが、ボディーにフィットしやすいようなボディーシェイプになっている。
オーソドックスなドレッドノートスタイルのビンテージ・パフォーマー(Vintage Performer)も生産している。
(ギタ吉の独り言)
ギターコレクターでも有名であったスコット・チナリー氏。
アメリカで有数の投資家として知られていたが、裏の顔として裏社会と表社会のパイプ役、またマネーロンダーとしての一面も持っていた。
そんな彼が、メデジンとの接触をささやかれ始めた時、彼は急に心臓発作でこの世を去った。
まだ50歳に満たない元気なオヤジが或る日突然亡くなられた。
高血圧をずっと指摘されていたスコットだが、突然の死には疑問を持っている人は少なくない。
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エピフォン・ゼファー・デラックス(Epiphone Zephyr Deluxe)ギター
今日は1950年代前半のエピフォン・ゼファー・デラックス(Epiphone Zephyr Deluxe)ギターを取り上げてみました。
ギブソンの影に隠れがちで、評価もイマイチ高くないエピフォン(Epiphone)だが、私はオリジナルエピフォンは結構良いと思っているし、状態の良いビンテージエピフォンの現在の価格は、高沸したギブソン(Gibson)よりはお買い得だと思っている。
現在販売されているエンペラー(Emperor)の前身になるギターだが、バランスの良い鳴りがこのギターの持ち味だと思う。
ギブソンのように太くズッシリした音ではないが、芯のしっかりした音で、現在のギルド(Guild)に似た鳴り方をする。
ネックはトラスロッドが入れられている為、前回紹介のデラックス・マスタービルト(Deluxe MasterBilt 今年2月20日ブログ)よりはスマートに仕上がっており、現在のアーチトップからすればまだ太めだが、弾き難いということは無い。
強烈な個性の無いエピフォンだが、このバランスの良さこそがエピフォンの個性だと私は思うのだが・・・?
このゼファー・デラックスも相場とすれば$3500~5000ぐらいのもの。
私はエピフォンのアーチトップビンテージは、オールド・ビンテージファンにはお勧めだと思います。
特にこのゼファー・デラックスは普通に使用出来ます。
ギブソンのビンテージアーチトップが高すぎるとお嘆きの貴方!
一度エピフォンにも目を向けられてみてはどうだろう?
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