最近こんな素晴らしい本を買いました。
まずなんていったって、ギターが丁寧で音色もセクシー、その上単音でもまるでコードも裏で鳴っているんではないかという「音楽」感。
グルーヴも最高だし、ギター11年弾いててここまでピンとギタリストはJeff Beck,Larry Carltonくらいかも。
そして、教育者としても素晴らしいんだから、参考にする他ない。
じぶんは独学で11年やってきてるけど、周りからうまいうまいと褒められてきた。
ただどうしても「褒められるほどじゃないんだよなあ」という思いが常にあった。
たとえば、「ジャズ」とか全く弾けない。なんとなく難しそうな曲を完コピしたり、ブルースぽいかっこいいフレーズぽいものをなんとなく弾いてただけ。
音に関しても、普段難しい曲をコピーしようなんて大変なことやろうと思わないから、ただじぶんの気持ち良いと思うフレーズを弾くだけ。
バンドサークルには入っていたから、定期的にセッションだったり、アドリブのソロを振られるようなバンドでライブしてたりもしたけど、ぜんぶ「なんとなく」だった。
だからうしろでどんなコードが鳴ってるかなんて考える余裕もなく、テキトーだった。
おそらくペンタトニックの可能性は永遠だとおもってるロックギタリストにとっては、こんな経験はよくあることかもしれない。
そのままで十分かっこいい、納得いく演奏ができるんならいいけどそうじゃない人だって多いはず。
ということで、トモ藤田さんの本やyoutubeに上がっている動画を見ることによってわかった、「独学で自由に楽しくアドリブで演奏する方法」をまとめてみます。
Step1:ドミソを弾けるようにする。
まずギターの難しいポイントは、「ミの音を弾くぞ」って思わなくても「ミ」を弾けちゃうのが問題。なんとなく指の動きを覚えただけで弾きたい音はコピーするまで一向に弾けないことが多い。
ということで、まず相対音感とか絶対音感だとかどうでもいいから
CM7 Dm7 Em7 FM7 G7 Am7 Bm7-5
を、いろんなポジションで弾けるようにする。
CM7だったら6弦ルートのポジション、5弦ルートのポジション、4弦ルートのポジションで弾けるようにする。
そのあと、1〜3弦だけでドミソが弾けるようにして、慣れてきたらM7の音も足してみる。
音楽理論しらなくてもいいけど、度数の話は簡単だから調べてみたほうがいい。M3の音とm3の音っていうのを音でも視覚的にも知ってたほうが便利。
Step2:ドミソやドミソシ以外の音も覚える。
いちおうハ長調であれば、ドレミファソラシド全部の音つかえる。だけどギターの場合は視覚的に弾く要素も最初のうちはあるから、音で覚えるのは難しい。。
ということで、各コードに対して、他の使える音も位置で覚えとこう!
CM7 (IM7) 普通にCメジャースケール
Dm7 (IIm7) Dマイナースケールの6度が半音下がる
Em7 (IIIm7) Eマイナースケールの2度が半音下がる
FM7 (IVM7) Fメジャースケールの4度が半音上がる
G7 (V7) Gメジャースケールの7度が半音下がる
Am7(VIm7) 普通にAマイナースケール
Bm7-5(VIIm7-5)Bマイナースケールの2度と5度が半音下がる
これを知ってれば、キーのコードに対してルートが何度のコードか分かれば、コードトーンに合った素敵なソロが簡単に弾ける。
今朝弾いてみたけど、セッション曲で有名なThe Chickenもこんなかんじ。ほぼコードトーンだけでここまで弾ける。
Step3:あとはひたすらいろんなコード進行で実験
ここまで来たら、ひたすらいろんなセッション曲とかみたいなので練習してみよう。
The Chickenでもいいし、chameleonでもいいし、is'nt she lovely、spain、sunny、 etc...
ひたすらいろんな曲で練習していくうちに、スケールとかも気になってきたり、ツーファイブだとかいうことも気になってくる。
そしたらその都度新しく勉強すればいいけど、最初はコードトーンを追うだけで充分気持ち良いソロがとれる。
ちなみにこんな偉そうにいってるけど1ヶ月前まではペンタトニックとちょっとしたなんとなく弾けるフレーズしか弾けなかった人。
鉄琴とか木琴とかスチールパンみたいな、メロディの出せる打楽器でギターのフレーズを弾いてみたりしてもとても勉強になる。