
森宮優子は、今まで3回名前が変わっている。
それというのも、血の繋がらない継母梨花の男好きで奔放な性格なせいでもある。
その梨花は中学のときに家を出て、今は三番目の父になる森宮と暮らしている。真面目で優しい性格の森宮は優子を実の娘のように大切に育てている。
その優子が結婚で森宮に理解が得られないときに、突然梨花から荷物が届けられる。なぜ優子が三人の父親が持ち、なぜ梨花が優子の元を去ったのか、それには理由があった・・・
父と娘のほのぼのとした話が、このことで考えさせらた。惹句でいう涙とか感動は湧いて来なかった。全くの梨花のエゴで人生を翻弄させられたのではないかなと思い始めた。もし、みいたんが実の父親水戸とブラジルに行っていたなら、悲しい思いもしなかったろうか、運命も変わっていただろうなと思ってしまう。
斎藤澪の「この子の七つのお祝いに」をなぜだか思い出した。
田中圭の森宮も市村正親の泉ヶ原もいい人。大森南朋の水戸さえいい人過ぎるなあと。そればっかり気になっていた。
永野芽郁って、そんなに可愛くないのに、魅力的なのはどうしてだろうね?独特の雰囲気と演技だなと思う。石原さとみは今までとちょっと違うキャラクターで新鮮だった。
原作は瀬尾まいこの小説。
