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今週は注目イベントが目白押しの週、無難に消化できるかが注目点。
週後半は強含みの展開となるか。
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前日の米株高が好感されるかっこうで週明けの東京市場は買いが先行、日経平均は200円超えの上昇、節目32500円に乗せる場面などが前場にはあった。
後場は伸び悩む展開で小幅ながら一時はマイナス圏に沈む場面があったが持ち直し、ある程度戻して大引け、続伸となった(日経平均の本日の終値は168.83円高の32434.00円)。
さて、今週は注目イベントが目白押しの週となる。
13-14日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、同日には米5月CPI、14日に米5月卸売物価指数(PPI)、パウエルFRB議長の会見が予定されている。
また、15日-16日には日銀金融政策決定会合が開催され、欧州中央銀行（ECB）定例理事会の開催、米5月小売売上高・鉱工業生産、米6月フィラデルフィア連銀景況指数などの経済指標も発表される。
これらのイベントを無難に消化できるかが目先の注目点、こうしたスケジュールの中、週を通して手掛けづらさが意識されやすい。
FOMCでは、予想通り利上げが一時停止され、ドットチャート(政策金利見通し)で示されるターミナルレート(政策金利の最終到達点)が前回3月時点から小幅な修正にとどまれば、あく抜け感は台頭しやすい。
FOMCの結果公表とパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見の前に発表される米5月消費者物価指数(CPI)では、物価関連の指標はすでにピークアウト感が鮮明になっており、今回も伸びの鈍化が確認されれば株式市場には追い風となろう。
そうした見かたから、週後半は強含みの展開が期待できるところ。
週末にかけての日銀金融政策決定会合が開催されるが、大方の予想は現状維持で波乱の可能性は低い。
週末金曜の昼頃に発表される結果で現状維持が実際に確認されれば、植田総裁の会見前に株高に勢いがつく場面がありそうだ。
いっぽうで、米CPIの鈍化やFRBのターミナルレート明確化により米金利の先高観が薄れれば、ドル円は軟化が予想され、この点は日本株の上値抑制要因となろう。
また、可能性は低いが、日銀が政策修正に踏み切れば、円高進行により日本株の利益確定売りが加速する可能性もあるだろう。
その他に気になる点は、米S&P500が前週8日(木)、昨年10月に付けた安値からの上昇率が20％を超え、強気相場入りとなった。
その中で、米株市場が続き堅調な展開にあれば、米株への資金回帰が想定され、日本株への資金一極集中が後退する可能性もある。
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