前場の日経平均は9日ぶり反落(274円安) 過熱感が高くあったなか米株安が重しに
東京市場は朝方から売り優勢の展開となった。前日の米株市場が景気対策の遅れや新型コロナウイルスの感染拡大が警戒して下落した流れを引き継ぎ、利益確定売りが先行したかっこう。
売り先行後も、時間外の米株先物がさえずにあったことや、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の下げも重しに意識され、利益確定売りが強まった。
また、日経平均は、直近の8連騰で25000円超えの上昇となっていた反動もあり、それなりに値幅伴っての下落、前場引け間際に、295.78円安の25225.10円まで下押し、そのまま安値圏で前場の取引を終えた。
いっぽうで新興市場はジャスダックはマイナス圏も、マザーズはプラス圏で前場引けとなった(マザーズ前場終値は9.38pt高の1230.84pt)。
日経平均前場終値は-274.96円の25245.92円。
東証1部の出来高は6億7298万株、売買代金は1兆3971億円。
騰落銘柄数は値上がり230銘柄、値下がり1904銘柄、変わらず42銘柄。
業種別では全33業種が下落。
値下がりトップは不動産、ゴム製品、空運。
後場の見通し
新型コロナウイルスの感染拡大が警戒された米株安や、国内でも12日の新型コロナウイルス新規感者数が過去最多を更新し、感染再拡大への警戒感が強まるなどし、売られる展開となった。
ただ、日経平均は8連騰で25000円超えの上昇と過熱感が高くあったことを考えると、週末である本日は、売り優勢となるのは想定内といえる。
前場終値時点では5日移動平均線(25172円)維持となっており、同線サポートに、この水準でいっていの底型さを示しているとも見れる。
後場も同線維持のまま大引けとなるかが、とりあえずの焦点となりそうだ。
また、新興市場のマザーズはプラス圏で前場引け。マザーズは足元で、週足チャートの13週移動平均線(1203.37pt)サポートにリバウンド傾向にあるほか、企業の決算発表も一巡、再び、テーマ性材料とした物色へ向かいそうな雰囲気となってきている。
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