イダルゴ州のパイプライン爆発、死者85人に(1月20日) | ラテンアメリカの政治経済

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時間の経過とともに犠牲者の数は増えている。

 

少なくとも85人が死亡、58人が入院している。メキシコ国営石油会社ペメックスのパイプラインから非合法に燃料を取っているところでの爆発ののち、1月20日夜、ホルヘ・アルコセル保健相が発表した。

 

事故は1月18日の夜更け、メキシコシティーから100キロのトラウエリルパン市、トゥクスパン-トゥラ間のパイプラインで起きた。

 

死者の数は当初の発表から4倍になっており、当局はこの数日のあいだ更に増えるであろうとみている。

 

事故が起きたイダルゴ州のオマル・ファヤド知事は、65人がいまだ行方不明であり、1月20日の夜の段階で、68人の遺体を収用し、このうち身元が判明しているのはわずか9人であるという。

 

ファヤドの説明では、当局はこれまで家族から54人分のDNAの標本を身元確認のために取り寄せたが、炭化の状態が進んでいるため、このプロセスは数日間、場合によっては数か月かかる可能性がある。

 

何が起きたのか?

 

当局によると、石油の流出は17時過ぎ(GMT標準時で23時)、報告が届いた。その2時間後に爆発が起こった。

 

メキシコのメディアによると、爆発が起きたとき、石油による炎の柵のようなものが現われ、そこには多くの人々が溝のようなところに集まっていた。

 

ペメックスによると、そこではパイプラインから、燃料を非合法に奪おうとされていて、メキシコではこの行為は「ウアチコレオ」として知られている。

 

これはこの国の石油窃盗の歴史のなかで、最大の惨事となった。

 

いまだこの悲劇を生んだ火の原因についてはわかっていない。

 

1月19日の記者会見において、アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドル大統領は、かれが進めている燃料盗難を阻止する政策への、妨害の試みの可能性を否定しなかった。しかしながら何が起こったかを決定するのは、検察の仕事であると述べた。

 

BBCムンドのメキシコ特派員アルベルト・ナハルの分析

 

トラウエリパンに先立って、このような事件はメキシコで頻繁に起きている。

 

この場合「ウアチコレロス」は、石油泥棒について使われる言葉だが、バルブの制御を違法に失わせ、流れさせ、パイプラインへの穴あけを統制できなくさせる。

 

そして警察、あるいは軍が違法に採っている場所に到着すると、逃げ出すことになる。

 

それは近くの住民がバケツや灯油缶を持って、ガソリンの流出を利用しようと近づいたときに起こった。

 

何年も前から、人々がガソリンの井戸で油まみれになっているシーンを見ることはめずらしくなくなった。とりわけソーシャルネット上で。

 

パイプラインの穴あけは、専門の人物のみに出来る仕事である。

 

しかし燃料の闇市場が拡大するにつれて、ますます準備のない人も、ガソリンを盗もうとすることが増えてきた。

 

こうしたなかで事故が起きた。

 

テレビでの報道とソーシャルネットでのビデオを見ると、高く炎が燃え上がり、軍が非常線を張ろうとしている。

 

当局はどのように言っているのか?

 

アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドル大統領は、ツイッターのなかで、起きたことを悼んだ。

 

「火を鎮めること、被害者を救援することを指示した」、ツイッターに大統領は書いている。

 

またアルフォンソ・ドゥラソ安全保障相は、国家緊急委員会をたちあげ、「被害者に適切に対応するように」指示したと発表した。

 

一方ペメックスは、「専門家」を派遣し火事を収束させ、また「これにより被害を受けた人々」を支援するようにしたと発表した。

 

逃げられたのか?

 

この地のメディアへの言明で、フアン・ペドロ・クルス市長は、流出の報告が届いた時点で、メキシコ軍の部隊が到着したと指摘した。

 

この地域に非常線を張ったが、約200人が柵を破り、石油を採取するのを阻止することができなかった。

 

兵士たちは人々に立ち去るように要請したが、かれらはそれに従わず、このあとに惨事が起こったと、市長は主張した。

 

この爆発は普通ではなかったのか?

 

この事件はAMLOがペメックス燃料の盗みにたいして攻撃をおこなっているなかで起きた。同じ1月18日、やはり中央部のケレタロ州サンフアンデルリオ市において、ペメックスのパイプラインが爆発している。

 

当局によると昨年1年間で、ウアチコレオによる国家の損失は、30億ドルにのぼるという。

 

AMLOの盗難を避けるためのパイプラインの閉鎖の決定は、供給不足を引き起こし、メキシコの多くのガソリンスタンドに列ができることになった。

 

2週間前から約10の州において、ペメックスの供給方式の変更により、ガソリン不足が発生した。現在では多くのケースで、パイプラインに代わりタンクローリーを、石油盗難を防ぐための代替として使用している。

 

2,010年12月、プエブラ州サンマルチンテクスメルカンにおいて同様の爆発が起こり、このときには29人が死亡した。今回のイダルゴの惨事が起きるまで、最悪の事故と見られてきた。

 

ウアチコレオを終わらせる計画

 

「この間に根づいてしまったこれらの行為に痛みを感じる」、AMLOは記者会見で述べた。

 

ガソリンタンクを持ちながら燃料を採る人々の映像に「非常に痛みを感じる」とはいえ、「このような行為にによる盗みを、終わらせる計画は続けなければならない」、メキシコ大統領はウアチコレオに関連して述べた。

 

「止まることはない。これは根絶する。昨日はイダルゴの人々に起きた。しかしこの危険は常にあるのだ」。

(N01784) (BBC Mundo による)

 

(foto: BBC Mundo Getty Images)

ビデオhttps://www.youtube.com/watch?v=s4J-weTMrk4

 

 

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