ミクシィ:東証マザーズに上場…買いが殺到、初値つかず

 インターネットで会員向けの情報交換を行うソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の最大手「ミクシィ」(東京都渋谷区、笠原健治社長)が14日、東証マザーズに上場し、取引が始まった。ミクシィ株は買い注文が殺到し、公募売り出し価格(155万円)を大幅に上回る227万円まで買い気配値を上げたものの、売り注文が少なく、午前の取引では売買が成立しなかった。

 ミクシィ株の上場は、株券の新規発行に当たる「公募」が4500株、既存株主が株券を放出する「売り出し」が2600株。ミクシィは04年2月、日本で初めてSNSを開始。会員数が7月末で500万人を超えるなど急成長しているため、株価上昇を期待する投資家の買いが殺到した。

 市場関係者は「個人投資家に人気の高い銘柄の上場で、ライブドアショック以降、冷え込んだ新興市場に活が入るのではないか」と期待している。【川口雅浩】