こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘というテーマで

 

メルシィ!人生

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

ポリコレの落とし穴

 

TSUTAYAさんの発掘良品シリーズの第29弾と第34~39弾までの27作品に番外編2作品を加えた計29作品をご紹介させて頂いた本シリーズも本日で最後!

 

長い間お付き合い頂き、本当にありがとうございました。

 

 

最終回は、今、社会問題となっているポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)を悪用した男の人生が大きく変わってゆくという、とってもタイムリーな映画となっているのです😊

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

存在さえ忘れられがちなほど地味な人物が、絶体絶命のどん底から奇妙な手段で立ち直り、周りの人々を巻き込んで大混乱を起すコメディ。監督は「奇人たちの晩餐会」のフランシス・ヴェベール。出演はフランスのトップスター、ダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデュー。

 

…存在さえ忘れられがちなほど地味な人物??

 

 

はい。

 

主人公のフランソワは、妻には浮気されて離婚され、会社では集合写真にも入れてもらえないような日陰の人生を送って来た、誠実ですが誰からも存在を忘れられる地味な男性あせる

 

↑ピニョンは、会社の集合写真ではみ出して映らないような男!

 

 

そんなフランソワを目の敵にしていた体育会系の人事部長サンティニは、社長にフランソワのリストラを進言し、彼は何の落ち度もないのにリストラ寸前に追い込まれてしまいます。

 

…でも、落ち度がないのなら、社長に食い下がってもいいのでは?

 

 

いいえ。

 

 

フランソワは妻の浮気に対しても強く言えず、今だに妻を想い続けているような争いごとが苦手な男。

 

そんな態度に呆れた息子からは、口さえきいてもらえないようなフランソワですので、サンティニにも社長にも何も言う事ができず、自宅のマンションから寂しく身投げしようとします。

 

↑息子は、フランソワの姿を見つけると無言で逃げ出す始末…

 

↑もうこんな人生、終わらせてしまおう…

 

 

けれど隣室に引っ越して来た老人に自殺を引き留められたフランソワは、老人に人生の悩みを相談し、彼からリストラを撤回させる驚くべき作戦を伝授されるのです!

 

↑自殺なんてやめとけよ!と声をかけられたフランソワ。

 

 

その作戦とは、フランソワのゲイ写真を会社にバラまいて、マイノリティだからリストラされたと訴えれば、会社は社会問題になるのを避けるためリストラを撤回するだろう、ポリコレ作戦!!

 

もちろんフランソワはゲイではありませんので、老人はフランソワのために合成写真まで作ってくれたのです。

 

↑いいかい。この写真の顔の部分を入れ替えよう!

 

 

気弱なフランソワは、強引に事を進める老人に押し切られるように写真作戦を実行に移しますが、フランソワが想像していた以上に、会社側はこの問題を重視し、フランソワを手厚く扱うようになっただけでなく、サンティニにもフランソワと和解を迫って来たのです!!

 

↑フランソワのゲイ写真は、社内で話題の的!!

 「社長、彼を意味なくリストラできませんよ」

 「ねぇ。彼ってゲイだったのね!ちょっと可愛いラブラブ

 

 

さて、ゲイをカミングアウトした事で社内での扱いが激変したフランソワには、一体どんな運命が待っていたのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑強面のサンティニが、突然フレンドリーに!?

 でも、一体どう仲良くすれば良いのでしょうか汗汗

 

 

 

人間性を評価せよ!

 

…この展開って、ゲイの方をバカにした映画って事?

 

 

いいえ。

 

本作で描かれているのは、人間の内面性を見ないで外見だけで評価する人間に対する社会批判!

 

隣に住む老人も、ゲイをバカにしているのではなく、当人自身がゲイであり、かつて自分がゲイだった事を理由に解雇された過去があったからこそ思いついたアイディア!

 

↑僕の時代は酷かったけど、君の場合は上手くいったねラブラブ

 

 

けれど、フランソワがの解雇が撤回されたのはゲイだからではなく、経理として有能で誠実な間性だったから!

 

けれどそれが理解できないサンティニは、今度はゲイだという視点でしかフランソワを観る事ができず、結果として自分自身が神経衰弱になってしまうのですあせる

 

↑ねぇねぇ。ゲイだけからピンクのカーディガン好きでしょ?

 ……あれっあせる 僕、どう接していいかわかんないよ~

 

 

 

そう。

 

 

本作で描かれているのは、外見や第一印象やレッテル貼りで他者を判断するのではなく、その人の才能や誠意や人間性をしっかり見抜く事の重要性!

 

↑ちなみにサンティニの上司は、明らかにゲイですが

 サンティニは気付かず、彼の前でゲイ批判をしていました汗

 内面を理解できないサンティニには、フランソワの人的魅力も

 ちっとも理解できていなかったのです…

 

 

本作のラストでは、人間性を見抜く事ができるようになったフランソワは、見違えるように魅力的な人間となり、幸せな人生を掴む事ができるのです😄

 

↑ゲイだから、コンドームの帽子を被ってパレード?

 嘘のカミングアウトで人前に出る事ができたフランソワは、

 本物の自分の姿を表明できる勇気も身に着けてゆくのです!

 

 

 

自分の魅力を他者に分かってもらう勇気と行動は、全ての人間にとって大切な事なのではないでしょうか?

 

↑本作の原題はフランス語の「LE PLACARD(クローゼット)」

 本当の自分をクローゼットり中に隠していると

 幸せな人生は訪れないのかもしれませんね…

 

 

 

という訳で本シリーズはこれでおしまい!
 

 

次回からはまた別のテーマで映画をご紹介できればと思っておりますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

合格おまけ合格