こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
どことなくなんとなく
というテーマで
キル・リスト
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
★どことなくポイント★
説明が全くない映画って
難解ですよね。
けれど、それらの作品は
タイトルにヒントが隠されている場合が
少なくありません。
例えば…
「美しき冒険旅行」という作品は
オーストラリアの荒野で親が突然自殺して
少女と少年が荒野をさ迷う
という映画なのですが
親が死んでるのに「美しい冒険旅行」というのは
ちょっと変ではないでしょうか?
けれど本作の原題は
オーストラリアの原住民であるアボリジニが
大人になるめの儀式として
荒野をさ迷うと通過儀礼の意味である
WALKABOUT
(ウォークアバウト)
ですので
白人の2人の子どもが
ウォークアバウトを体験する映画だと
理解して頂けると思います!
↑「美しき冒険旅行」は、TSUTAYA発掘良品の
セレクト作品ですので
いずれ改めてご紹介させて頂ければと思います
(*´∇`*)
本日のキル・リストは
内容だけを見ると意味不明の映画!
けれど、タイトルにつけられた
キル・リストの意味を考え続けていくと
本作の意図したていた事に
どことなくなんとなく
たどり着いていくような映画なのです。
謎めいた映画です!
★アバウトなストーリー★
主人公のジェイは
親友のガルと殺し屋をしていましたが
最後の仕事で失敗し
8ケ月の間、仕事を休んでいました。
↑スランプの殺し屋ジェイ。
けれど貯金も底をつき
妻とも、お金の事で喧嘩が絶えず
イライラした毎日を送るのがイヤになり
ジェイはガルと共に
殺しの仕事に復帰する事を決意します。
↑ジェイは激高すると
何をしでかすか分からないタイプの男。
依頼人からの殺しのリストは3人。
↑依頼主の老人からは
前回のような失敗はするなと念を押されます。
二人は、以前と同じように
淡々と最初のターゲットである神父を
暗殺しようとするのですが
ジェイクの存在に気づいた神父は笑顔で
ありがとう
と、言って射殺されてしまうのです!
↑自分を殺したに来たジェイを見て
うれしそうに笑う神父!
訳がわからないまま
次のターゲットに向かったジェイとガルですが
次の男もまたジェイに向かって
ありがとうと言いながら息絶えたのです!
↑二人目のリストは小児愛好者の司書。
彼もまた拷問されながら
嬉しそうに、ありがとうを連発するのです!
さて、一体なぜターゲットたちは
ジェイに殺される時に
ありがとうと言うのでしょうか?
そして、殺しの3人目のターゲットは?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑なぜ、殺すと感謝されるか?
状況を理解できないまま殺しを続けるジェイは
神経衰弱のようになっていきます!
★作品を愉しんで頂くために★
本作は、最初から
ストーリー中で秘密を語っていますが
その秘密は、映画が終わらないと理解できない
伏線タイプの秘密!
↑例えば、映画の冒頭で
ジェイは、妻と子供相手に剣闘士ゴッコをしますが
これはラストへの伏線となっています。
ですので本来この作品は
2度見て楽しむ映画なのですが
お時間のない方のために
当たり障りのない伏線だけを
予め説明させて頂くと
本作は、人の心の中にいる悪魔を
復活させる映画なのです。
↑心の中の悪魔を
復活させるターゲットとなったジェイ。
ジェイの心の悪魔を復活させようとする
怪しげなカルト集団は
綿密な計画でジェイに近づいていきます。
最初に近づいたのは
ガルの恋人のふりをしていた
フィオナという女性。
↑ガルと一緒にジェイの家に遊びに来たフィオナ。
何の仕事をしているのかと聞かれ
人事部だと答えたフィオナは
業績が悪い部門を切り捨てると言います。
ジェイは、切り捨てられた人の家族は
かわいそうじゃないかと聞くと
ビジネスなので
もっと大きな構図で考える
というのです。
これは、どういう意味でしょうか?
普通に考えれば人事の話ですが
カルト教団の人事だとすると
不要な人間を抹殺するのが仕事であると
説明している事になります。
↑えっと…。不要な人類は抹殺するのが
私たちの仕事なの
そして、その仕事の担当者として
彼女はジェイを選びます!
↑ジェイの家のトイレの鑑の裏に
こっそりマーキングを残しておくフィオナ。
そして、その翌日から
フィオナたちは、ジェイの魂が邪悪になり
カルト集団の一団となれるように
人間らしい心を
抹殺していくリスト
(キル・リスト)
を用意していったのだと思われます。
最初の神父は
善良なるものの殺害。
次の小児愛好者の司書は
悪なるものの殺害。
聖邪どちらも殺せるのなら
人類の処刑人としては優秀ですよね!
けれど、聖や悪を超越した存在も
躊躇なく殺せなければ
大事は成し遂げられません!
だからこそ3番目のターゲットは
彼の心の中にある
人間らしさを殺す事だったのです!
↑元々、怒りが抑えられない激高人間のジェイは
殺戮者になる素質バッチリ!
けれど、そんな彼に残された人間らしさは
抹殺しなくてはなりません…
ですので、最後のターゲットが死んだ時
彼の心の中の人間性は死に絶え
人事部フィオナの望んでいた
理想の存在が誕生することとなるのです!
↑マーキングしたターゲットのジェイが
理想の存在になりました!
人が堕落(フォーリング・ダウン)するための
分かりやすい手順を描いた本作は
ある意味、並のホラーよりずっと恐ろしい
どことなくなんとなく
人間らしさを失っていく映画
となっているのです!
と言う訳で次回は
天才にしか
見えないもの
というテーマで
MAD探偵
7人の容疑者
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑フィオナも、殺人の依頼者も
殺されるターゲットも全てはカルト教団の仲間!
彼らは綿密に、そして悟られないよう
ジェイを嵌めていきます。
だからこそ本作は、オチが分かった後で
再度観て頂き、伏線を発見して楽しんでもらえる
映画となっているのです
ヽ(=´▽`=)ノ
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