急須の作りかた その4 : 蓋 | 雀風窯…陶芸日記

雀風窯…陶芸日記

東京に住む陶芸家のひとりごと。陶芸の初心者へのアドバイスもお届けします。
こちらを見たら、次は工房一楽http://members2.jcom.home.ne.jp/takamasa3990/を見ていただけると嬉しいです。

急須の蓋は、大雑把に言って二種類ほど形状がある

陣笠を逆さにした形状(イ)

山形の(ロ)

 

轆轤で挽いた(イ)

轆轤で引いた(ロ)

【轆轤成形】

逆さ陣笠型

中心につまみを出して、その時に余る土を主地に送って作る

この陣笠を逆さにした形状の蓋は、内側のカカリが無くても使える。この形状の蓋は重心が下に来るので、急須を傾けても落下しにくい。

 

(山形)

 

【手びねり】

(逆さ陣笠方)

逆さ陣笠型は轆轤成形に準じて作れる

(山形)

轆轤と同じようにして作れる。ただし、削るより成形した方が手間が掛らないので、蓋の下側を成形した方が楽だと思う。

写真(ロ)のように、塊作りでも、紐つくりでも良いので、皿を作り、(変形しないように)少し乾燥させて、粘土紐を置いて作る

または、(ニ)のように、皿を作り、この縁にに粘土紐を置いてカカリをつくる