ライフワークの一つに宇宙エレベーターがある。
地球からジャックと豆の木よろしくレールを宇宙に向かって伸ばしてそこに箱を乗せて宇宙へ運ぶ。決してふざけた話ではなくて一部で真剣に研究検討されている。実現可能性はあり、そうなれば最も効率的に宇宙へ大量物資を運搬する手段になる。
ライフワークなどと言ったが、物理学も天文学も宇宙学も知識がない。それに自分が生きている間に実験は難しい。でも夢のような、自分は目にすることはないこともライフワークとして一つくらい興味を持っておくのも悪い事ではあるまい。
そんな宇宙の話だが、最近知ったその道の人なら常識であろうことを自分は全く知らなかったことがあった。
それは月旅行のことである。自分はロケットで月に行くのなら当然最短距離で一直線に月に向かって飛んで行くものだと思っていた。ところが全然違った。これを見てほしい。
打ち上げられたロケットは一旦地球から150万キロ離れた所まで飛んで行く。そしてあたかも地球にそのまま帰って来るかのようにくるりと向きを変える。
因みに地球と月は大雑把に40万キロ離れているから、単純にいうとロケットは110万キロも余計に飛んで行くわけだ。
時々月を見上げて、あんなところまで飛んで行ってしまう人がいるんだ、と感心するけれど、彼は実は一旦あの月の四倍も遠くまで飛んで行っているわけだ。
それを知ってJR東日本の大回り切符を思い出した。西府駅から東神奈川駅経由で我孫子駅まで行って西府駅の隣の分倍河原駅へ帰って来る。西府駅から我孫子駅までの営業キロ数は70キロである。
おれが大回りしたのは我孫子駅構内の有名な唐揚げそばを食べるためだったが、図にも書いてあるがロケットがこれほどの大回りをするのはそうすることで少ない燃料で月にたどり着けるからだ。唸ってしまう。科学ってすごい。しかしロケットに対してJR東日本、例えがあまりに貧弱であった。
このロケットの軌道、もっとわかりやすい例えなら、新幹線で東京から静岡に行くのに一旦新大阪へ行くようなものか。ちょっと違うか。
遠回りするのも悪いことばかりではない。寄り道しなければ見つからなかったいい店もあるし、道に迷って助けられて人のありがたさが身に沁みることもある。山を直登していては眺められなかったまわり道途上の絶景もあるし、人間関係だって紆余曲折してこそ深まることがある。
こうして自分の常識が打ち破られるのは気持ちのよいものだ。
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今日は大盛りチャーハンと夫婦喧嘩で有名な武蔵村山の忠豊さんへ行った。足の裏にマメが出来たのでいつでも乗れるように自転車を押して歩いた。
結局、2時間半歩き通してたどり着いたのだが、
心配である。なにしろかなり高齢のご夫婦なので。当分の間、という赤文字が目に痛い。
当然営業されているだろうという常識を打ち破られるのは残念だ。それよりご夫婦の健康と営業再開を祈ってます。
近くに村山三大チャーハンの一つで、忠豊さんの弟子筋と聞いたことがある町中華があるのでそちらに初めて行ってみた。絵に描いたような町中華だった。ここなら大回りとはいえない。
写真を撮り忘れていたが炒飯セット。少し小ぶりの醤油ラーメンがついてきた。
炒飯は確かに忠豊さんの味に近かった。かなり濃い。
帰りは自転車に跨った。やはり自転車は押すものではなく乗るものだ。歩いてきた道をすごいスピードで帰っていく。
立川駅で自転車を止めて駅周辺をぶらぶら歩く。帰宅するには早いが、久しぶりに届いた便りの返事を書こうと帰宅することにした。
足の裏のマメはかなり悪化しているようだ。