今朝、出勤してすぐに部下から連絡。

お隣さんからハチの巣がありますよと言われたという。どのあたりだろう、と聞くと一緒に見てみましょうという。

屋根の何という部分だろうか、屋根の一番高いところの直下に小さい巣が見える。アシナガバチだろうか。巣の回りにハチが飛んでいる様子はない。だが不気味だ。

 

去年も別のところにハチが巣を作った。ごく小さくて、ハチ用の殺虫剤で処分で来た。今回の巣はそれに比べると大きい。去年買った殺虫剤がまだ残っている。その1本で足りるかどうか。

 


市役所で駆除してくれないですかねえ、という貴重な意見が出る。早速ホームページをあたってみる。「ハチの相談」というページがあった。だがよく読むと、市が駆除してくれるのはスズメバチに限るとのこと。だめか。さらに、アシナガバチであれば「適切な方法でご対応いただければ、ご家庭でも駆除は可能です。そのため、駆除は自主的に行うか、専門業者へのご依頼をお願いします」とのこと。天は我を見放した。

 

処分役を募る。立候補者なし。自分が作業に当たることにした。万が一に備えてつなぎに着替える。帽子もかぶる。手袋はいいか。アシスタントを一人指名し、下から見える巣の位置を指示するように言う。こういう作業は嫌いではない。殺虫剤と巣を払い落とすためにバールを持つ。屋根に上がる。屋根の傾斜は案外急だ。目指すポイントに静かに忍び寄る。現場確認。これか。

 

ハチが2匹飛んでいる。アシナガバチだ。もうほとんど巣立ったのだろうか。思い切って殺虫剤を噴射する。ブワッと中からハチが出てきた。10匹ほどか。出てきたハチに直接殺虫剤を放つ。襲い掛かってくる前に撃ち落とす。頭の周囲を見まわして残りのハチがいないか確認する。全部やっつけたようだ。バールで巣を壁から払い落とす。アシスタントの方に向かって落ちていった。あせるアシスタント。大丈夫だ、中にはもういない、と大きな声で伝える。

 

アシスタントは元の位置に向かって何か言いたげだ。なーにー?ときくと、もうひとつあります、とのこと。どーこー?ときくと、ちょうど足元のあたりですという。早く言えよ!2、3歩下がって改めて攻撃態勢に入る、こっちは小さかった。飛んでいるハチもいない。念のため殺虫剤を噴射してああバールでこすり落とす。

 

屋根から降りてハチの巣を確認する。とどめにふんずけて潰す。事務所の巣を持って帰って見せる。職場の人間たちがハチになったように騒ぎ出す。もうハチはいないっての。

 


朝からひと騒動だった。