★World manila★地獄の天使♪

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フィリピーナは天使か?はたまた悪魔か?・・マニラのカラオケ店で繰り広げられた、自身のあまりにも痛すぎる出来事を、小説風に綴っていきたいと思っております。。 実体験を元にしておりますが、登場する人物、及び団体名は、実在するものと一切関係ありません

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小説とか物語って、簡単に言うと辻褄合わせだと思う



大まかな全体のストーリーを考え、節々で辻褄を合わせて構成する



大どんでん返しがあったとしても、最後には読者を



なるほどね~と納得させなければならない



だがそれはあくまで読者からお金を頂いている、プロの小説家であれば・・の話



私は当初、一人のフィリピーナとの「別れ」をテーマに、恋にゆれ動く



心の内を活写した、悩める中年親父の「最後の恋」を描くつもりでいたニコニコ



「男はいつも好きになった人は、運命の人・・」なんて信じてる生き物なんだと思う



しかし、途中からどうも迷走している気がする、辻褄も合わなくなってきたあせる



でもいいんです、半分実話、半分妄想、である素人の書く物語ですから



さてさて、最近は書くペースが大幅に遅くなってきてます、スイマセン



ちょっとここで、サラという登場人物を思い切り悪女に仕立て上げてみたいと思います



乞うご期待ください・・とは言っても



日に数人しか訪れない過疎ブログなんですけどね・・しょぼん






「デジャヴ」と「ライムライト」のドル箱である、ラーニャとサラ

まだ二人は知らない、アナセルが自分達を抜き去るほどのポイントを取っていることを





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そう・・そして、健太の背中で寝息をたてるアナセル(グレイス)自身も、こんな未来が待ち受けているなんて・・



グレイスをおぶったまま、バンカムの入るリトル東京の屋上を見上げた



灰色の視界に、唯一、きらめく看板、そこだけには、哀しいほどに鮮やかな青があった



俺はパソンタモ通りのホテルの向い側のベンチに、グレイスをゆっくりと横たえた



ベンチに座ったまま、ぼんやりとホテルを見つめていたら、心が微妙な乱れを起こし



ふいにサラのことが、頭の中によぎった



サラの悪戯っぽい瞳、屈託のない笑顔、憂いを帯びた微笑、光と影が交錯する暗く翳った瞳



少女と淑女と娼婦が同居しているようなサラ



あんなに物哀しい瞳をし、寂しげな微笑を浮べるフィリピーナは初めてだった



そして俺は、ベンチにもたれながら、まんじりともせずに時の流れに身を任せた



時間が経つほどに冴え渡る脳内の最中、突然雨が降ってきた



慌ててグレイスを抱え上げ、ホテルの中に入る



雲の上を歩いているような足取りで部屋に入り、後ろ手でカギをかけた



目を覚ましたグレイスが、ドアに背中を預け、宙を彷徨うような虚ろな視線を投げかけてくる



エアコンの冷やりとした空気と、互いの衣服を濡らす雨が体温を奪う



冷えきった室内、だがそれ以上に、心が凍えている



ため息さえも躊躇うような静寂が支配する室内とは裏腹に



マニラ湾から立ち上る太陽を思わせるグレイスの瞳が俺を見つめた



俺はグレイスの背中をきつく抱きしめ、そのままベッドに倒れこんだ



ふいに携帯電話のベルが鳴る



俺は弾かれたように上体を起こし、液晶ディスプレイを覗く



サラ・・・・小さなため息が口から漏れる、通話ボタンを押した




つづく





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店長であるアレックが、ポマードでガチガチに固めた髪を掌で撫で付けながら



店内にあるホワイトボードに磁石で貼られた5位の目隠しに手をかけた



つい小一時間前まで、お客の歌声とGROの嬌声で大賑わいだった店内は



嘘のように静まりかえっていた



店内のボックスソファなどに所狭しと座っている、2店舗総勢70名のGRO達が



いつもは話半分に聞いているアレックの口が開くのを、真剣な表情で窺っていた



まだ自分とは、無関係な順番である



アナセルには、5位のGROを推測する余裕があった



もうひとり、アナセルと同じように余裕のGROである、、、



ラーニャが携帯をイジっていた



ラーニャは、ライムライトに入店して2ヶ月後に、それまで不動のナンバー1であった



サラを追い抜き、以後誰にもナンバー1の座を譲ったことはないので



当然と言えば当然であった



アナセルは、ピンク色のふくよかな唇で微かに弧を描いた



そうやって微笑むと、彼女はよりいっそう童顔になり



19歳という実年齢より幼く見え、中学生位だと勘違いするお客もいる



だが、そのあどけない笑顔は、彼女の大きな武器になった



『あなた、くるところを間違えたんじゃないの?』



ちょうど一ヶ月前、本名の「グレイス」改め、現在の源氏名「アナセル」が



ライムライトの面接に訪れたときの、ラーニャに言われた言葉が蘇った



妖艶な雰囲気を醸し出しているラーニャとは、まさに対極な少女・・・



清純な少女という表現がしっくりとくる、清楚な白いブラウスにジーパン姿の



GRO希望者をみて、月に指名本数が百本を超えるラーニャが



そう思うのも無理はなかった



アナセル自身、KTVどころかジョリビーのような飲食店にすら勤めたことはなかった



『ここって、男の人のお相手をする仕事場ですよね?』



アナセルの質問に、ラーニャはもちろんのこと、面接担当者だった



アレックまで噴出したことを、昨日のことのように記憶している



『ハーイ、お嬢ちゃん、それって、本気で言ってるのかい?』



ひとしきり腹を抱えて笑ったあと、アレックが、呆れ口調で聞いてきた



いま思えば、ずいぶんと間の抜けたことを言ったものだ



しかし、その時のアナセルは至って真剣であり、冗談のつもりでも



もちろん、ブリッコしてたわけでもない



率直に、ただ疑問に思ったことを訊いただけの話だった



数年前まで、赤ちゃんはキスだけで生まれてくると信じて疑わなかった



アナセルは、常識では考えられないほどに純粋で、無垢だった



そう、、まるで、生まれたたての赤ん坊のように・・・



つづく






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杉山君は、まるで見てはいけないものを見たように、見て見ぬふりをした



『やれやれ、、またか(笑)』



『ねぇ?私ってそんなに陰があるのかしら?』



『いや、そうじゃない。舞ちゃんが、あまりにも幸せそうな表情をしてるからさ』



『奥さんって、そんなに不幸そうな顔をしてるの?』



『う~ん、そうではなくて、極めて退屈そうな表情をしてるんだろうな』



午後3時29分、目的地の網代駅に到着した



シーズンオフだけに下車する人たちはまばらである



その中のOL風の2人組が、こちらを、ちらちらと見ていた



まるで伝言ゲームのように、となりの子のシャツを引っぱって、何かを伝えてた



声には出してないが、唇の形があきらかに「FU・RI・N」と見て取れた



俺は、舞ちゃんの腕を掴み、立ち止まって下車客をやり過ごした



そして、ホームから改札までの寂しげな地下道をすすんだ



ここは東京駅などの地下コンコースと比べるとあまりにも対照的だ



ローカル線の駅にふさわしく、一時間に2本程度の列車しか停車しない



僕は、ふたりだけしかいない地下道で、舞ちゃんを抱き寄せた



そして舞ちゃんの細くしなやかな腕が、僕の首に絡みついた



ゆっくりと瞼が閉じられてゆく、そっと唇を重ねた



舞ちゃんは、不倫と言われながらも、その瞬間を楽しんでた



誰になんと言われようが、愛し合っていたし、しあわせだった



それは紛れもなく、舞は、僕の妻だからである



『不倫ごっこを楽しんでない?』



舞はいたずらっぽく笑った



僕は、なぜ不倫に見られるか理由がわかっていた



結婚してすぐにフィリピンのマニラ支局に転勤になった



3年間の滞在で、現地に愛人を作った



最初のうちは、愛人に心がときめき、夢中になった



妻よりも愛人と過ごす時間のほうが、圧倒的に長かった



愛人が妻のようになり、妻は遠距離恋愛の恋人のようになった



僕は、赴任期間が終了と共に、愛人に多額の手切れ金を支払い清算した



いま僕の心がときめくのは、舞だけである




おわり





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1976年11月20日の土曜の午後1時20分、僕と舞ちゃんのふたりは東京駅のホームにいた



理由は、13時36分発の、臨時急行「伊豆7号」 の入線を待っていたからだ



『不倫じゃない?、あのカップル・・』



ひそひそと囁く声が聞えた



どう考えてもそれが、僕と舞ちゃんに対しての声であることが、声のひそめ方で分かった



『もう、今日だけで5回目ね』



舞ちゃんも気づいていた



何故、人々は不倫らしいカップルを見つけると「不倫」と囁くんだろう?



けっしてお似合いの「カップル」ねとは、囁いてくれないのだ



まるで狙いをつけた獲物を見つけたかのように、連れに「不倫だ」と伝える



『僕たちって、やはりそう見えるのかな?』



『いつものことでしょ、どうってことないわ』



『どうして不倫にみえるんだろう?』



年の差夫婦なんて、いくらでも居るのにな



それと比べたら、僕と舞ちゃんの年はさほど離れてはいない



『やっぱり舞ちゃんが若く見えるからだろうね』



『伊豆という場所のせいかしら』



僕と舞ちゃんは、5号車のグリーン車であるサロ165に乗車していた



シートピッチも広く、リクライニング機構もあり快適である



座席に寛ぎながら、舞ちゃんは女性週刊誌を広げている



『誰も彼もが、不倫を毛嫌いするような顔して、不倫にあこがれてるのよ』



確かに、いま手にしてる週刊誌は、芸能人の不倫ネタだらけだ



不倫を犯罪扱いしてるが、不倫ネタが多いほど週刊誌は売れるのだ



そして、午後3時10分熱海駅に到着した



ここで「伊豆急下田行き」と「修善寺行き」とに分割されるのである



急行「伊豆急下田行き」は、ここから普通列車へと変身する



熱海からは、新幹線からの乗り継ぎ客も多く、急行券が必要なくなった



この臨時列車には、多数の乗客が乗り込んできた



その中の、男性客のひとりと目が合った



あっ! 先週から、うちの課に転勤してきた杉山君である



が、しかし、杉山は僕たちを無視した



つづく





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