日本にいた頃は見たことがなかったのですが、
シンガポールでは金の延べ棒に遭遇する
ことが多々あります。
世界有数の空港にも選ばれる
チャンギ空港の近くには
金や特別なアート、ワインを
貯蔵するメンバー制の倉庫があります。
そこでは顧客のために金塊を保管しています。
他にも、数百億以上の資産を持つ
家庭となると、金塊を自宅倉庫に保管している
ケースもあります。
一件派手なご商売をされている方ほど、
最後に信じられるのは金だ、なんて
仰ります。
今、金の価格が記録的な高騰を見せています。
(Gold’s Record-Setting Rally May Have Its
Roots in Chinese Frenzy、Bloomberg)
日本でも人気のコストコなんかでも気軽に
金のメダルや小さなバーが購入できること
から、金を身近に感じる人も増えているでしょう。
でも、あなたが資産数百億でない限り、
実物の金を投資目的で購入するのは
おすすめしません。
よし、金が上がった!からと言って簡単に
儲けを出しながら売買が完結する訳では
ありません。
当然ながら手数料を取られますし、
それは株式の何倍もの手数料です。
売却益に対する税金もかかってきます。
そう簡単に利益はでません。
金の延べ棒を観賞用にするくらいの
お気持ちでなければ購入する利点はないでしょう。
さて、冒頭で話した金を保管できる倉庫。
基本的にはラージバーと言われる12.5㎏相当の
金の延べ棒として保管します。
長辺は25㎝もあり、とても気軽に運べるものではありません。
金塊を持ったところで運ぶこともままならない。
そんな物はやっぱり観賞用なのです。