《本日のDVD観賞》
今月の1日(2月1日)前IBF女子バンタム級王者の吉田実代選手が、アメリカのニュージャージー州で再起戦を判定勝ちした。昨年の10月にマジソン・スクエア・ガーデン・シアターでシュレッタ・メカーノフとの再戦に判定で敗れ王座陥落したが、地元判定に場内大ブーイングが起こりセコンドのホルヘ・リナレスも 『酷すぎる採点、彼らはファイトを盗んだ』 と発言した。吉田選手はシングルマザーで、総合格闘技~キックボクシングのキャリアを持ち、日本王座、東洋太平洋王座、WBO王座も獲得している。日本よりもステイタスが確立している欧米の女子ボクシングだが、吉田選手は2022年のWBOスーパーフライ級王座を陥落後 『あと何年できるか分からないと考えたときに、どうしても海外でチャレンジしたいと思った』 とアメリカに渡る。最初は 『日本から通ってアメリカで戦いたい』 とトレーナーに伝えたが 『そんな生半可な気持ちじゃダメだ。娘を連れてアメリカに移り住む覚悟があるんなら面倒見る』 と言われ親子で渡米した。
日本では2008年から本格的に女子プロボクシングが認可されたが、女子ボクシング初期からリングに上がり東洋太平洋スーパーフライ級王座に挑戦した稲本真理選手の息子がバンタム級の稲本純平選手。
1998年11月に埼玉県行田市で生まれた稲元純平選手は、母親が東洋太平洋スーパーフライ級王座に挑戦した稲元真理選手。子供のころからボクシングを始め、2012年度U―15全国大会中学生の部52.5kg級優勝~高校生時には、高校選抜2位~国体で3位になる。
2017年12月にデビューして、デングッチュム・シットソートーゴーに1RでKO勝ち~2018年6月にB級トーナメント準決勝で、東大河選手に判定勝ち。
そして、決勝で対戦するのが後のWBAバンタム級王者になる堤聖也選手!
1995年12月に熊本県で生まれた堤選手は、高校時代には比嘉選手と対戦して2戦2勝だったらしく大学は平平成国際大学で活躍しアマチュア84勝40KO17敗。
2018年2月にB級ライセンスを取得し、3月にワタナベジムからデビューしてアロンコーン・ガイシーに1RでTKO勝ち~6月にも、ガムライヨック・オーワンダビーを1RでKOする。
お互いにアマチュアキャリアも多く、いわゆる‘黄金世代‘と云われている年代のB級バンタム級トーナメント決勝!堤選手はデビューからタイ人のみだったので、初の日本人との対戦となる。高校生時の活躍では勝る稲本選手は、未来の世界王者にどんな闘いを魅せるか!?
2018年9月4日 B級トーナメントバンタム級決勝 堤聖也vs稲元純平
堤聖也 2勝2KO無敗
稲元純平 2勝1KO無敗
1R、お互いに左廻りしながら、ジャブを出しながら距離を計る
堤選手が、何度も左フックで飛び込む~さらに顔面と見せかけて左ボディー!
稲本選手も打ち返すが、やはり堤選手の左フックが鋭い
2R、お互いに、手数止まらず打ち合う~堤選手が潜っていけば、稲本選手は打ち降ろしを狙う
稲本選手が出ていく~しかし、堤選手がカウンターの右!稲本選手は後方に崩れダウン!
立ち上がった稲本選手はクリンチ~しかし、打ちまくる堤選手が右ストレート!稲本選手大きくフラつく
しかし、稲本選手も素晴らしい気迫で打って押し返す
3R、堤選手は、稲本選手のダメージ具合を見ながら距離を取る~稲本選手から出ていき右も、堤選手はバックステップしてかわす
堤選手はジッシリと構え、ストレートのような左を突き上げる
クリンチに来た稲本選手に、堤選手はボディーを連打!
堤選手が手数で押していく~稲本選手が返すと、堤選手の右がカウンターで入る!
稲本選手も必死で返すが、堤選手の右!稲本選手の目の上の腫れと出血が酷くドクターストップ!
見事に3Rで、堤聖也選手がTKO勝ちでB級バンタム級トーナメントを優勝!これで3戦3勝3KOとした堤選手だが、昨年の井上拓真選手のWBAバンタム級王座に挑戦した1戦でも冴えた 『観戦記2878』 右ストレートはデビュー3戦目でも光っていた。
そして堤選手の4戦目は、わずか1ヶ月と10日後の2018年10月に元アマチュア北京王者のユー・ジアチを中国でダウンを奪いフルマークの判定勝ち~さらに2019年4月に、元GABフィリピンフライ級王者のライアン・ポンテラスを1RにTKOで降す~2019年11月にGODS‘ LEFTバンタム級トーナメント準決勝で、山下腎哉選手と対戦予定も山下選手が棄権~2020年1月に、GODS‘ LEFTバンタム級トーナメント決勝で日本6位の中嶋一輝選手と対戦。
稲本純平選手は、この後は試合をしていないみたいなので引退してしまったのだろう。
★この時点で堤選手はワタナベジムも角海老宝石ジムに移籍 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへ
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