観戦記2934 WBCシルバー&NABO北米ライト級王座戦 ライアン・ガルシアVSロメロ・デュノ | 人生マイペンライ

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昨年末にRIZINを振り廻した元WBCライト級暫定王者ライアン・ガルシアだが、5月2日に元2階級制覇王者のローランド・ロメロとドーピング謹慎明けの試合をする。RIZINは凄まじい金額のオファーだったらしいが、テヴィン・ヘイニ―戦で5,00万$(約77億円7,50万円)ドーピング違反で1億円近くを没収されようが痛くないガルシアには謹慎中の軽いエキシビジョンしか感覚は無かったのだろう。それでも、いきなりWBAウェルター級暫定王座決定戦というのは正規王者にエイマンタス・スタニオニスがIBF王者ジャロン・エニスと統一戦が控えているとはいえWBAらしい残念な決定。

意外やライアン・ガルシアは、WBAやNABF北米などWBA王座系列の王座にはWBAライト級王者のジャーボンテイ・デービスとのキャッチウェイトでの対戦はあるもWBA王座系とは絡んでいなかった。アメリカ人とはいえ明らかにヒスパニック系の移民の子であるガルシアは、WBCには(本部がメキシコ)優遇されWBCライト級暫定王座に出場し獲得となるが、その暫定王座決定戦前にはWBCライト級シルバー王座決定戦にも選ばれている。

 

1998年8月にアメリカのカリフォルニア州で生まれるが、メキシコ移民の両親を持ち英語とスペイン語を使いこなす~弟のショーン・ガルシアもプロボクサーになるボクシング一家で、2014年1月の全米ジュニア選手権57kg級は、決勝戦で後のWBCライト級王者になるテビン・ヘイニーに判定負け~2015年1月の全米ユース選手権でも、1回戦で後のWBCウェルター級ゴールド王者になるバージル・オルティスJrには勝利も3回戦でテビン・ヘイニーに判定負け~しかし、2016年度のユース選手権は60kg級で優勝などアマチュア215勝15敗。

2016年6月に、メキシコのアメリカとの国境の町ティファナでデビューしエドガル・メサを1RでKOする~さらにメキシコで3連勝2KOして、2016年8月からはアメリカで4連勝4KOする~2017年5月に、タイロン・ラッキーを2RにTKOで降す~7月にも、日本で亀田興毅さんのWBAバンタム級王座に挑戦したマリオ・アントニオ・マシアスを1RでKOする~9月に、初の王座戦となるNABF北米スーパーフェザー級Jr王座決定戦でミゲール・カリゾザを1Rの30秒でKOし王座栄冠 『観戦記2777』

 

11月には、セサール・アラン・バレンスエラを3RにTKOで降しNABF北米Jr王座初防衛に成功~12月にノンタイトル戦で、ノエ・マティネス・ライゴサを8RにTKOで降す~2018年3月に、フェルナンド・バルガス・パーラを1RでKOしてNABF北米Jr王座2度目の防衛に成功 『観戦記2806』

 

5月にも、ジェイソン・ベレスを大差判定で降しNABF&NABO北米スーパーフェザー級王座獲得 『観戦記2899』

 

王座を返上し、9月にカルロス・モラレスに判定勝ち~12月にも、ブライリオ・ロドリゲスに5RでKO勝ち 『観戦記2332』

 

そろそろ元世界王者クラストの対戦が期待されるが、2019年3月にホセ・ロペスを2R終了時TKOで降す 『観戦記2915』

 

そして、WBCライト級シルバー王座決定戦でNABO北米ライト級王者のロメロ・デュノと対戦!

 

1995年10月にフィリピンのミンダナオ島マギンダオナ州で生まれた‘Ruthless(無慈悲)‘ロメロ・ケインコイ・デュノは、2014年7月にデビューしてマイケル・マナブベイを1RにTKOで降す~さらに7連勝6KOして、2016年2月にはジェイソン・エゲラを8RにTKOで降しフィリピンスーパーフェザー級王座を獲得。

さらに5月には、ロシアのミハエル・アレクセエフを判定で降しWBOスーパーフェザー級ユース王座を獲得~6月にもエウゼビオ・バルアルテを4RにTKOで降し、9月にはパイブーン・ロルカーンを2RにKOしてWBCアジアスーパーフェザー級王座を獲得~王座を返上して、12月にギャビー・シンポを2RにTKOで降す~2017年3月には、クリスチャン・ゴンザレスを2RにKOしてWBCインターコンチネンタルライト級ユース王座を獲得~さらに5連勝2KOして、2019年2月にカルディ・ダンダを2RにTKOで降しWBOアジアライト級王座を獲得 『観戦記2269』

 

5月には、ファン・アントニオ・ロドリゲスを9Rに負傷判定で降しNABO北米ライト級王座を獲得~9月にも、イヴァン・デルカドを7Rに棄権に追い込む。

 

ライト級に上げたライアン・ガルシアが、いきなりWBCシルバー王座決定戦に出場!サウル・アルバレスが4階級制覇を達成した 『観戦記2903』 アンダーカードで、世界中に‘King‘に相応しい闘いを魅せるか!?WBOランキングでは6位のガルシアより上の、WBO4位のランキングを持つロメロ・デュノがフィリピン人らしく前評判を覆すか!?

 

2019年11月2日 WBCシルバー&NABO北米ライト級王座戦 ロメロ・デュノvsライアン・ガルシア

 

ロメロ・デュノ 21勝16KO1敗 NABO北米ライト級王者

 

ライアン・ガルシア 18勝15KO無敗 元NABF&NABO北米スーパーフェザー級王者

 

1R、デュノが、ガード固めて距離を詰めてくる~ガルシアは左フック!右を叩きつける!

 

それでもデュノはガードを固め低くグイグイ入っていくが、ガルシアは廻りながら右を叩きつける!

 

さらにデュノは身体を振りながら低く出るが、ガルシアは下がりながらも当てていく

 

突っ込むだけのデュノに、ガルシアが踏み込んで右!

 

デュノ効いた!必死にしがみつくデュノを、ガルシアは引き剥がして右!

 

デュノは効いているが、なんとか前に出ていく~ガルシアが狙いすましたワン・ツー!

 

止めの左フックを当てる前に、デュノは崩れ落ちる!ダウン!

 

デュノは立てない!レフリーが直ぐに止める!ガルシアはコーナーに上り吠える!

 

見事にライアン・ガルシアが、1RにKO勝ちでWBCシルバー&NABO北米ライト級王座を獲得!まさか1Rで終わるとは・・・・スピードとキレが違い、ガルシアの方が背が低いはずも低く入ってくるロメロに叩きつけるような右が強烈すぎた。ライト級に上げた初戦でこれだけパワーを魅せつけると、5年後のドーピング違反が何時からだったのか気になってしまう。

そしてライアン・ガルシアの次戦は、コロナウィルスが言われ始めた2020年2月にカリフォルニア州アナハイムでIBFスーパーフェザー級王座に2度挑戦したフランシスコ・フォンセカとWBCライト級シルバー王座の初防衛戦。王座陥落となったロメロ・デュノは、同じく2020年2月にフィリピンでアンジェリト・メリンを1RでKOしている。

 

★5月にウェルター級でのWBA暫定王座戦と云われているが・・・ 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村