観戦記2861 WBAコンチネンタルウェルター級王座戦 コナー・ベンvsスティーブ・ジャモエ | 人生マイペンライ

人生マイペンライ

格闘技を愛し50歳過ぎても殴り合う

《本日のDVD鑑賞》

 

いよいよボクシング・ゴールデンウィークとも呼べる、日本で開催される10月12日~14日の3日間で8試合の世界王座戦が近づいてきた!ライトフライ級~バンタム級の世界王座戦で派手なKO試合は少なそうだが、3連休は何処にも行けないなと嬉しい悲鳴。防衛戦では、WBOスーパーフライ級王者の田中恒成選手は王座決定戦での栄冠なのに挑戦者はWBO5位のプメレレ・カフ。WBAバンタム級王者の井上拓真選手は、2試合連続で日本人挑戦者の堤聖也選手と3度目の防衛戦。WBCバンタム級王者の中谷潤人選手は、WBC1位のペッチ・ソーチットパッタナと2試合連続でWBC1位との防衛戦。

中谷潤人選手は世界戦7試合で、6試合がKO勝ちという‘NEXT MONSTER‘どころでは無くリアルモンスター。しかも、防衛戦5試合目でランキング1位が3回目と素晴らしい内容。前回のWBC1位のビンセント・アストロラビオとの防衛戦は、まさかのボディーストレートで1RKOだったが 『観戦記2830』 何にせよ、世界戦で1RKOは簡単には見る事はできない。

私は世界のボクシングを観るようになった頃に、世界戦でバッタバッタと1Rで倒していたのがジェラルド・マクラレンだった。WBCミドル級王座を初防衛~3度の防衛戦まで1RでKOしたのは圧巻。しかし、そのWBCミドル級王座を返上してWBCスーパーミドル級王者ナイジェル・ベンに挑戦~マクラレンが2度ダウンを奪い優位に試合を進めるが・・・・ナイジェル・ベンがラビットパンチを効かせた後に10RKO勝ち。試合後にマクラレンは脳内出血で手術~失明と半身不随で車イス生活。

ダーティー王者のナイジェル・ベンと若き頃の私は大嫌いになったが、その後ベンはマクラレンに治療費を払い続けるなどしたらしい。そして、そのナイジェル・ベンの息子がウェルター級のプロスペクト!WBAコンチネンタル王者のコナー・ベン!

 

1996年9月にイギリスのロンドンで生まれた‘The Destroyer(破壊者)‘コナー・ナイジェル・ベンは、父親が元WBOミドル級&WBCスーパーミドル級王者のナイジェル・ベンで弟のハレー・ベンもボクサー。スペインのマヨルカ島の豪邸で育つも、父親の方針で「スペインで1日20ユーロで塗装や装飾の仕事をして…朝6時から5時まで働いた」らしい。

アマチュアはオーストラリアで戦績を積み、2016年4月にイギリスO2アリーナでデビューしてイバイロ・ボヤノフに1RでTKO勝ち~さらに11連勝8KOして、2018年7月にセドリック・ペイノーを判定で降しWBAコンチネンタルウェルター級王座を獲得。

2019年4月に、ノンタイトル戦でジョセフ・ザラドニックに判定勝ち~6月には、ユッシ・コイブラを10RにTKOで降しWBAコンチネンタル王座の初防衛に成功。

 

そして、再びロンドンのO2アリーナで迎える挑戦者はベルギーのスティーブ・ジャモエ!

 

ベルギーのリエージュで生まれたスティーブ・ジャモエは、2010年10月に地元リエージュでデビューしてラズロ・ネメサバティに1RでKO勝ち~さらに9連勝1KOして、2012年4月にタリク・マドニを判定で降しベルギースーパーライト級王座を獲得。王座を返上して5勝1分も、2015年3月にイタリアでルカ・ジャコンとWBCスーパーライト級シルバー王座決定戦で対戦も判定敗け。

直ぐに再起して2連勝1KOして、2016年2月にファリド・ハキミを判定で降しベルギースーパーライト級王座を再獲得~4月にスペインで、サンドロ・マーティンに判定敗け~5月にもスペインで、ニコラス・ゴンサレスとWBCインターナショナルスーパーライト級王座決定戦で対戦も6RにKO敗け~10月に、ジャン・ピエール・ボーウェンスを判定で降しベネルクススーパーライト級王座を獲得~さらに2連勝1KOして、2017年7月にジェイソン・イーストンとIBOインターコンチネンタルスーパーライト級王座決定戦で対戦も9RにTKO敗け。

10月に再起して、フェリックス・マタモロスに判定勝ち~2018年2月に、エディ・スリマニを9RにTKOで降ししベネルクススーパーライト級王座初防衛に成功~5月にフロリン・カルドスと、EBU欧州連合スーパーライト級王座決定戦も1RにKO敗け~10月に、メリトン・カラシャとベネルクスウェルター級王座決定戦で対戦もドロー~11月に、ブライス・バソールとIBOコンチネンタルウェルター級王座決定戦で対戦も判定敗け~さらに1勝1敗も、2019年4月にメフディ・ムヒブを判定で降しIBO地中海&WBFインターコンチネンタルウェルター級王座を獲得。

 

まだまだ試されていないコナー・ベンだが、全勝66.6%のKO率を誇って世界ランキングを駆け上がる!本来はハンガリーの元IBFインターコンチネンタルウェルター級王者ラスロ・トートと対戦予定も、流れて急遽スティーブ・ジャモエとの防衛戦となった1戦!23歳になったばかりの2世スターが無敗のスター街道を突き進むか!?

 

2019年10月26日 WBAコンチネンタルウェルター級王座戦 コナー・ベンvsスティーブ・ジャモエ

 

コナー・ベン 15勝10KO無敗 2度目の防衛戦

 

スティーブ・ジャモエ 26勝5KO7敗2分

 

1R、試合開始と同時に、ベンが子気味いいジャブを打っていく~コンビネーションでボディー!

 

ガードを固めて前に出ていくジャモエに、ベンは廻りながらも強烈な右を叩いていく

 

2R、ジャモエが突っ込んでベンをロープに押し込むも、ベンは抜けていきジャブ~ボディー!

 

ジャモエがジャブを突いていくが、ベンはかわしてボディー!ボディー!ジャモエ効いた!

 

それでもジャモエは前に出て、下がりながら打つベンを追いかける

 

3R、前に出ていくもジャモエも、当てているのはロープを背にするベン

 

ベンは廻りながらボディーを多く打つ~ジャモエは身体が折れてくる

 

4R、まだまだ、ジャモエが前に出て打っていく~下がりながらボディーを返すベンも、ローブローになり減点1

 

再開後も、ボディーを叩くベン~前には出るも打たれるままのジャモエに、ベンがワン・ツー!ワン・ツー!

 

ジャモエ効いた!フラフラ下がるジャモエに、ベンが左フック!

 

完全に効いているジャモエに、ベンが右ストレート打ち降ろし!

 

バッタリ倒れたジャモエに、レフリーはカウントは取らずに試合を止める!

 

コナー・ベンが圧倒的な4RKOで、WBAコンチネンタルウェルター級王座2度目の防衛に成功!雰囲気は既に出来上がっていて、これでもかとスターの匂いがプンプンするコナー・ベン。試合前のオッズも34:1ととんでもない差がついていたが、その通りの内容となりローブローの減点についても 『彼が低くく丸まったのは私のせいではないので、私は怒っていました。私は相手をボディに寄せようとしていたのです』 と話す。

プロモーターのエディ・ハーンは 『彼は人目につかないところで学んでおり、自分の殻に閉じこもっている。彼は努力し、努力を重ね、今は父親と一緒にジムに通っている。この少年にはナイジェル・ベンの面影がたくさんある。彼は何時間も練習に励んでおり、素晴らしいファイターになるだろうと私は信じている。ベンが近いうちに147ポンド(ウェルター級)で英国タイトルに挑戦するかもしれないと』 と話すが、この後はコロナ禍に入るのもあり、コナー・ベンの次戦は、1年1ヶ月後の2020年11月にドイツのセバスチャン・フォルメラと対戦。スティーブ・ジャモエは、この試合後は試合をしていないので引退したのだろう。

 

★クリス・ユーバンクJrとの親を含めた因縁対決は観たかった・・・ 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村