観戦記2837 世界前哨戦! クドラティロ・アブドカホロフvsルイス・コラーゾ | 人生マイペンライ

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《本日のTV鑑賞》

 

一旦3150Fightが7月28日の3150FighVOL.9で終了したが、8月24日にLUSHBOMU feat.3150FIGHTとして開催される。しかも、メインイベントは3150Fight亀田興毅さんの弟である亀田和毅選手がレラト・ドラミニとIBFフェザー級王座挑戦者決定戦として再戦(IBFフェザー級1位は空位なので1位に?)2023年10月のIBFフェザー級2位決定戦では、レラト・ドラミニが2-1で判定勝ち 『観戦記2674』 IBF王者のルイス・アルベルト・ロペスは、2024年3月にIBF1位の指名挑戦者の阿部麗也選手に8RでTKO勝ちし3度目の防衛に成功~しかし、8月10日にIBF10位のアンジェロ・レオに10RでKO敗け。新王者アメリカのアンジェロ・レオは、WBOスーパーバンタム級王座を奪われたスティーブン・フルトンとの再戦を希望しているとか・・・・

ボクシング主要4団体の中では指名挑戦に厳格なIBFだけに、レラト・ドラミニと亀田選手の勝者の王座挑戦が実現するのか!?

指名挑戦者決定戦に勝利したのに、王座挑戦が実現しないという摩訶不思議な事は悲しいが無くは無い話し。日本人初のウェルター級世界王者を目指し、小原佳太さんがIBFウェルター級王座挑戦者決定戦に出場したのが2019年3月。この試合に勝利したのは、IBF4位だったウズベキスタンのクドラティロ・アブドカホロフ。

しかし、当時のIBFウェルター級王者はアメリカのエロール・スペンスJrで2019年9月にはWBCウェルター級王者ショーン・ポーターと統一戦 『観戦記2809』 10月にはフェラーリで大事故を起こし負傷。マネージメントの力も強くなく、ウズベキスタン人のクドラティロ・アブドカホロフには暫定王者決定戦の話すらこない。

 

1993年8月生まれウズベキスタンのクルガンテバ出身のクドラティロ・アブドカホロフ(クドゥラティロ・アブドカハロフ)は、2015年10月に22歳でデビューしてティムール・スミルノフに3RでTKO勝ち~さらに3連勝3KOして、2016年3月にイスラム・ミラフメドフを3RにKOしてウズベキスタンウェルター級王座を獲得~4月には、ファン・ベドージャ・オロスコを判定で降しWBFインターナショナルウェルター級王座を獲得。

6月にラリー・スィウーを判定で降し、7月にはアドーンズ・カバルキントを判定で降しWBCウェルター級シルバー王座を獲得~王座を返上してさらに2連勝2KOして、2017年3月にチャールズ・マニュチを1RにTKOで降し再びWBCウェルター級シルバー王座を獲得~9月にはロシアに乗り込み、WBC15位のドミトリー・ミハイレンコに判定勝ちして初防衛に成功 『観戦記1927』

11月に、シェルゾデベク・アリムヤノフに3RでTKO勝ち~2018年3月に、ラスロ・トートを判定で降しWBCシルバー王座2度目の防衛に成功~5月にも、トウワ・ギドゥクに判定勝ち~2019年3月に、IBFウェルター級王座挑戦者決定戦で小原佳太選手を判定で降し挑戦権を獲得 『観戦記2414』

 

そして、IBFウェルター級王者エロール・スペンスJrに挑戦のはずだが・・・・スペンスは9月28日にWBCウェルター級王者のショーン・ポーターと統一戦をして勝利。10月10日に、フェラーリで車が大破する大事故を起こして復帰が読めない。チューンナップとdして7ヶ月振りの試合で対戦するのは、元WBAウェルター級王者のルイス・コラーゾ!

 

1981年4月にアメリカのニューヨーク州ブルックリンに生まれたルイス・コラーゾは、フロリダ州でボクシングを始める~2000年5月にデビューして、ホセ・マルドナドに1RにTKO勝ち~その後はハイペースで試合をして12連勝6KOするも、2002年4月にエドウィン・カッシアーニに3RでTKO負け~それでも直ぐに再起して10連勝4KOして、2005年4月にホセ・アントニオ・リベラに2-1の判定勝ちしてWBAウェルター級王座を獲得。

8月に元WBCライト級王者のミゲル・アンヘル・ゴンザレスを7R終了時に棄権に追い込み初防衛に成功~2006年5月に、元WBA&IBFスーパーライト級王者のリッキー・ハットンに判定負けして王座陥落~11月にアルツール・アタザノフを6RにKOし、2007年2月にWBCウェルター級暫定王座決定戦で元3階級制覇王者のシェーン・モズリーと対戦も大差判定負け。11ヶ月置いて2連勝1KOするも、2009年1月にWBCウェルター級王者のアンドレ・ベルトに挑戦するが判定負け~4勝3KO1敗後の2013年9月に、アラン・サンチェスを判定で降しWBAインターナショナルウェルター級王座を獲得~2014年1月に、元WBCウェルター級王者のビクター・オルティスを2RにTKOで降しWBAインターナショナルの初防衛に成功

 

しかし、5月に元WBA&IBFスーパーライト級王者のアミール・カーンに判定負けし王座陥落。

 

2015年4月に、チリストフェル・デゴジャードを2RにTKOに降し再起する~7月に、WBAウェルター級王者のキース・サーマンに挑戦も7Rに棄権負け 『観戦記1358』 1年半明けて、2017年2月にサミー・バスケスを6RにKOする~2018年8月に、ブライアン・ペレーラを判定で降す~2019年3月に、WBAウェルター級10位のサミュエル・バルガスに2-1の判定勝ち 『観戦記2446』

 

エロール・スペンスJrの統一戦の為に挑戦権を持ちながら待たされていたクドラティロ・アブドカホロフだが、1週間前のスペンスの大事故によって王座挑戦が全く見えなくなった。暫定王者決定戦を待つアブドカホロフが、アメリカで名前を売る為に激闘間違いなしの危険なルイス・コラーゾと対戦!

 

2019年10月18日 世界前哨戦! クドラティロ・アブドカホロフvsルイス・コラーゾ

 

クドラティロ・アブドカホロフ 16勝9KO無敗 IBF1位

 

ルイス・コラーゾ 39勝20KO7敗 元WBAウェルター級王者

 

1R、左右に動くコラーゾに、アブドカホロフが正面から打ち込んでいく

 

ガード固いコラーゾに、アブドカホロフは手数多く上下に打つ

 

2R、アブドカホロフが突っ込み打つも、コラーゾは柔らかく避けていく

 

コラーゾがガンガン出ていき打ちまくる~アブドカホロフは廻るも、ロープに詰まり打たれる

 

3R、コラーゾが、よりプレスを強めてアブドカホロフを追い回す~アブドカホロフは打たれてはいないが、手数が出てこない

 

追いかけるコラーゾは、的中率は悪いもアブドカホロフをロープに追い込む~連打から左!

 

打ちまくるコラーゾが、サイドに廻ろうとするアブドカホロフを逃がさない!

 

4R、ジャブを突きながら前進してくるコラーゾに、アブドカホロフはサイドに廻りながらパンチをまとめる

 

アブドカホロフはサウスポーに変えるが、コラーゾはジャブを入れやすくなったか!?

 

5R、ガンガン振ってくるコラーゾに、アブドカホロフは下がりながらもパンチを合わせる

 

前には出るコラーゾも、手数とヒット数はアブドカホロフか

 

6R、コラーゾが突っ込んでいくボディーも、アブドカホロフは足を使いながら入ってくるところに右ストレート!

 

廻りながらダイレクトの右を当てるアブドカホロフも、コラーゾは突っ込んで突っ込んでボディー!

 

7R、前には出ているコラーゾも、手数多く当てているのは廻るアブドカホロフ

 

しかし、コラーゾも右フック当てる~コラーゾがアブドカホロフを追いかけるも、アブドカホロフは打ち合わずに当てては動く

 

8R、コラーゾが、ジャブをポンポン出してアブドカホロフに手を出させない~アブドカホロフが左を伸ばせば、コラーゾは右フックを被せる

 

しつこく追い回すコラーゾ~アブドカホロフは動き廻るが、コラーゾは追い回して右フック!

 

9R、ゴングと同時にコラーゾが詰めて打ちまくる~アブドカホロフは、走るように右を当てながら抜けていく

 

疲れとダメージからか、コラーゾの追い足が鈍い~アブドカホロフは、軽いながらも当てては動いていく

 

10R、最後までコラーゾが出ていくが、アブドカホロフは大きく廻りながら右ストレートで飛び込む!

 

突っ込むコラーゾと、タイミングを見て飛び込むアブドカホロフで頭が当たる!

 

パックリと切れたコラーゾの右瞼に、ドクターは残り38秒もストップをかける

 

判定は、99-91 97-93 98-92 3-0でクドラティロ・アブドカホロフが負傷判定勝ち!

 

流石、世界ランキング1位の実力を魅せたクドラティロ・アブドカホロフ。コラーゾは中盤に左腕を痛めたらしく、ジャブ~右フックに頼る展開となってしまいアブドカホロフに右ストレートを狙い打たれたが・・・・残り40秒を切って最後まで闘わせあげても。

エロール・スペンスJrの復帰がみえてこない状況に、IBFは3ヶ月後の2020年1月にIBF1位のクドラティロ・アブドカホロフとIBF3位のセルゲイ・リピネッツに(IBF2位は空位)IBFウェルター級暫定王座決定戦を指令する。しかし、トップランク社でプロモートされる事になっているアブドカホロフと、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)のプロモーター、トム・ブラウン氏のTGPプロモーションズの選手のセルゲイ・リピネッツに交渉はまとまらず・・・・2020年2月に入札予定も、コロナウィルスがアメリカにも蔓延して立ち消える。なんとか10月にアブドカホロフvsリピネッツが決まるも、マレーシア在住のアブドカホロフにアメリカへのビザが出ない・・・・セルゲイ・リピネッツはカナダのカスティオ・クレイトンと、IBFウェルター級暫定王座決定戦となる。

クドラティロ・アブドカホロフの次戦は1年5ヶ月空いてしまい、ハビエル・フローレスとノンタイトル戦。8敗目となってしまったルイス・コラーゾも1年10ヶ月空いて、2021年8月に全勝のエイマンス・スタニオスと対戦。

 

★2024年8月現在、クドラティロ・アブドカホロフの世界戦は実現していない 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村