観戦記2396 WBAライトフライ級王座統一戦 京口紘人vsエステバン・ベルムデス | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

緊急事態宣言が明け入国規制も緩和されて、やっとビックマッチが観られるようになった日本。WBAミドル級スーパー王者の村田諒太選手と、IBFミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキンの日本ボクシング史上最大の1戦がアリ 『観戦記2355』 日本人初の3団体統一戦となった、WBAスーパー&IBFバンタム級王者の井上尚弥選手と、WBCバンタム級王者ノニト・ドネアの統一戦 『観戦記2394』 明後日には、東京ドームで‘那須川天心vs武尊‘のキックボクシング界待望の1戦が開催される。

しかし、時代とうか・・・・どれも地上波放送は無いのが寂しい。「那須川天心vs武尊」と、村田選手や井上選手の地上波が無い理由は全く違うが「世界」を目指すのであれば世界の流れなので仕方ないのかと。

そんな中でDAZNにより世界中に流され、もっと評価されて良いし・・・するべき海外での世界王座防衛戦に挑んだ尾川堅一選手 『観戦記2392』 そして、イギリス大手のマッチルーム社と契約し単独では日本でテレビ生中継も放送してもらえない酷い扱いの鬱憤を晴らして2戦連続でDAZNにて世界中に放送されているのが2階級制覇王者の京口紘人選手!

 

1993年11月に大阪府和泉市生まれの京口紘人選手は、父親の京口寛さんと叔父が空手道場「聖心會」を運営しているらしく3歳から空手を習っていたらしい。聖心會はグローブ空手も教えているらしく、空手にプロは無いがボクシングにはプロがあると12歳の時に先に転向していた兄の竜人さんを(色々と残念でした・・・・)追って大阪・帝拳ジムへ入る。そこで憧れの「辰吉丈一郎さん」に出会い、直接ボディー打ちなどの指導を受け練習帰りにはマクドナルドなどにも連れていってもらったらしい。

大阪商業大学に推薦で入学し国体で優勝~大学4年時には、台北市カップ国際ボクシングトーナメンに日本代表選手として出場しライトフライ級で準優勝。アマ戦績は66戦して52勝で、2016年に大学を卒業し「精神的にも自立したい」と、東京に出てワタナベジムへ入会~4月にナーヨレック・シットサイトーンと6回戦でデビューし2RでKO勝ち~5月にファンタ・ルークジャオメーサイトーンを1RにTKO勝利~8月には、宮崎拳一選手に3RにTKO勝ち~11月にはマイケル・カメリオンに1RでKO勝ちし日本ミニマム級6位にランクイン。大晦日には、大田区体育館でジェヌエル・ラカルを3RにKOし5戦5勝5KO。2017年2月に 、東洋太 平洋ミ ニマム級 王座決定戦でアルマンド・デラクルスを3RにKOで栄冠。WBCミニマム級8位、IBFミニマム級10位にランクイン~2017年4月に、東洋太平洋ミニマム級2位のジョナサン・レフジョに判定勝ちし初防衛に成功。

7月に、IBFミニマム級王者のホセ・アルグメドに挑戦し辰吉さんと同じくプロ8戦目で世界王座を奪取 『観戦記1344』 デビューから1年3ヶ月の日本最速期間での世界王座獲得

 

大晦日にはIBF3位のカルロス・ブイトラゴを8RにTKO勝ちで初防衛に成功 『観戦記1427』 5月にはIBFライトフライ級15位のビンス・パラスに判定勝ちして初防衛に成功 『観戦記1465』そして減量苦もありWBAミニマム級王座を返上して、9月にライトフライ級へテストマッチでWBAライトフライ級6位チボ・モナベザを4RでTKO勝ち 『観戦記1649』そして2018年12月にWBAライトフライ級スーパー王者のヘッキー・ブドラーに挑戦して10R終了時にTKO勝ち『観戦記1653』

 

2019年6月には、WBAライトフライ級10位のタナワット・ナコーン(サタンムアンレック・CPフレッシュマート)を大差判定で降し初防衛に成功 『観戦記1751』10月にも、WBA1位の久田哲也選手を判定で降し2度目の防衛に成功~しかし・・・5月の3度目の防衛戦で、WBA2位のアンディカ・ゴールデンボーイとの対戦はコロナ禍で中止~11月にWBA10位のタノンサック・シムスーの挑戦を受ける予定も、まさかの京口選手がコロナウィルス陽性・・・・試合は延期かと思いきや、日本でのコロナウィルス増加もあり完全に無くなる~京口選手は、イギリスの大手マッチルーム社と契約を結び。

そして2021年3月に、ローマン・ゴンサレスvsファン・フランシスコ・エストラーダの8年振りの再戦のセミファイナルでWBA10位のアクセル・ブランドン・ベラを5RにTKOで降し3度目の防衛に成功 『観戦記2157』

 

そして2戦連続での海外防衛となり、今度は軽量級のメッカであるメキシコに乗り込んでWBAライトフライ級‘レギュラー‘王者のエステバン・ベルムデスと統一戦!

 

1995年10月にメキシコのメヒコ州ネツァワルコヨトルで生まれたエステバン・ベルムデス・サラスは、2013年3月に17歳でデビューしてリカルド・サンチェスに2RにTKO勝ち~さらに8勝5KO無敗1分も、2015年10月にフランシスコ・ペレス・カルデナスに1RでKO負けして初黒星~2016年2月にも、ヒルベルト・パーラに判定負けして2連敗。

4月にイバン・オチョア・サンチェスに判定勝ちも、3年4ヶ月のブランクをつくる~2019年8月に復帰し、ガブリエル・ラミレス・アナヤに4RでTKO勝ち~10月に、元WBCミニマム級王者のオズワルド・ノボアに4RでKO勝ち~2020年10月に、ロセンド・ウーゴ・グアルネロスに判定負け~12月に、ハビエル・マルケス・クレメンテに3RでTKO勝ち~2021年3月に、ルイス・マヌエル・マシアスと3R負傷判定ドロー~5月にWBA10位として、カルロス・カニサレスのWBAライトフライ級王座に挑戦し6RにKO勝ちして王座奪取。

 

日本でも単独ではテレビ中継がつかない京口選手が、イギリス大手マッチルーム社と契約して2戦連続で海外防衛戦!DAZNで世界に中継され、日本でのみ世界王座戦をするよりも遥かに世界王者として闘いを魅せる京口選手が敵地メキシコで連続KO防衛なるか!?

 

2022年6月10日 WBAライトフライ級王座統一戦 京口紘人vsエステバン・ベルムデス

 

京口紘人 15勝10KO無敗 4度目の防衛戦

 

エステバン・ベルムデス 14勝10KO3敗2分 初防衛戦

 

1R、京口選手が、積極的に出ていき打っていく~得意の左ボディーから、ベルムデスを追いかける

 

さらに京口選手が、リズムよく手数を出す~上下に打ち分けながらアッパー!

 

2R、ベルムデスがゴングと同時に出てくる~頭を押し付ける展開に持ち込みボディー!

 

京口選手は下がりながらもアッパー~左フック!

 

ベルムデス効いたか!?仰け反り下がる~さらに京口選手が、ガードをすり抜ける右アッパー!

 

3R、激しい打ち合いになる~ベルムデスの手数が増すが、京口選手は左右のアッパーを通す

 

それでもベルムデスは、手数は落ちずにボディー連打!

 

しかし、ベルムデスは頭から入るので額をカットしドクターチェック

 

4R、両者リング中央で打ち合う~ベルムデスの回転が上がるも、京口選手が右クロスが傷口へ!

 

さらに出血が増すベルムデスも、地元の大歓声に押されて打ちまくる!

 

5R、出血していようと、ベルムデスから頭を付けて展開にもっていき打ちこんでくる!

 

京口選手もアッパーで突き放し、低く入ってくるベルムデスに右を打ち降ろす!

 

6R、さらに頭からゴリゴリ来るベルムデスに、京口選手は下がりながらも打ちにいくが頭が当たり減点1されてしまう

 

さらに出血が激しくなるベルムデスも、京口選手は押し合いの離れ際に右!

 

7R、京口選手から低く入っていく~ベルムデスは下がりながらもボディーから左フック!

 

手数は多いベルムデスも、的確に当てているのは京口選手

 

またも、ベルムデスにドクターチェックが入る~再開後も、京口選手のパンチがベルムデスを捕らえる!

 

京口選手の右の連打で、ベルムデスは膝を着きそうだが堪える~上から京口選手がパンチを打ち、ダウンかと思われたが後頭部へのパンチで2度目の減点

 

出血で真っ赤な顔のベルムデスがコーナーに戻るがレフリーがチェックしにくる

 

8R、ラウンド開始直後から、京口選手がラッシュで極めにいく!レフリー止めないのか!?

 

ベルムデスは、クリンチしながらも必死に打ち返そうとする

 

しかし、もうベルムデスにはクリンチするちからも残っていなく京口選手の連打にレフリーは止めに入る

 

見事に京口紘人選手が、8RにTKO勝ちで4度目の防衛を果たすとともにレギュラー王座を吸収?京口選手は試合後のインタビューで『まずメキシコのファンのみなさん、そしてDAZNをご覧の日本のファンのみなさん本当にタフな試合で素晴らしいタフなファイター相手にKOで勝てたことを誇りに思います。ベルムデス選手に素晴らしいファイトをしてくれて、ありがとうという言葉と、反則打、失礼な行為をしてしまったので、そこは謝りたいと思って、謝りました。反則はフェアなものではないが・・・・少し厳しめかなとは思ったんですけど、それだけ相手にダメージを与えてしまった反則なので、それは仕方ないなと思いました』 と、話しメキシコのリングについては 『改めて素晴らしい熱のある、メキシコのファンのみなさんの前で明確な勝利を挙げることによって自分の価値が高まるかなと思ったので、もう真剣に戦いました』

そして京口選手は 『他団体に素晴らしいチャンピオンがいるので、そういう選手と戦いたい』 と話すが、メキシコの観客からは京口選手へペットボトルなどが投げつけられる・・・・​​​​​

そして、試合後には契約するイギリス大手マッチルーム社より9月17日に開催されるサウル・アルバレスvsゲンアンディ・ゴロフキン3のアンダーカードでWBOライトフライ級王者のジョナサン・ゴンサレスとのオファーがあったとか。WBCライトフライ級王者の寺地拳四朗選手との統一戦もネットにも実現の可能性があがっていたが、京口選手が所属するワタナベジムの深町マネージャーは 『マッチルームは金額3倍です』 と話すのでどうなるのか!?

 

★レフリーはベルムデスよりの裁定が多かったなぁ~ 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村