観戦記2376 WBAヘビー級ゴールド王座決定戦 ジョー・ジョイスvsバーメイン・スティバーン | 人生マイペンライ

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《本日のDVD観賞》

 

いよいよ間もなく(現地5月14日)WBA&WBC&IBFスーパーウェルター級王者のジャーメル・チャーロとWBOスーパーウェルター級王者のブライアン・カルロス・カスターニョの4団体統一王座戦の再戦が行われる!2021年7月に、ジャーメル・チャーロの地元テキサス州のAT&Tセンターで対戦したが1-1ドローだった熱戦の再戦。何と言っても男子で7人目の4団体統一王者誕生となるが(ミドル級でバーナード・ホプキンス、ミドル級でジャーメイン・テイラー、スーパーライト級テレンス・クロフォード、スーパーライト級でジョシュ・テイラー、クルーザー級でオレクサンドル・ウシク、スーパーミドル級でサウル・アルバレス)

しかし・・・・残念ながら、WBCには暫定王者のセバスチャン・フンドラがいるのは何とも切ないところ。同一階級複数王者問題はWBAは10階級でWBCは2階級あるが、WBAはスーパー王者が10人での複数王者なので今後も減る事は無いのだろうか・・・・

そんなWBAで、WBCのシルバー王座に対抗したのかゴールド王座を創設したのは失笑が出て全階級に広がる事はなさそうでよかった。

 

1985年9月にイギリスのロンドンで生まれた‘JUGGENURUT(圧倒的破壊力)‘ジョセフ・オベイ・ジョイスは、アマチュアで2012年度GB英国アマチュアボクシング選手権スーパーヘビー級優勝~2012年度ABA英国選手権スーパーヘビー級優勝~2014年度コモンウェルスゲームススーパーヘビー級優勝~2015年度欧州選手権スーパーヘビー級優勝などして、2016年8月のリオ五輪にスーパーヘビー級のイングランド代表で出場~決勝に進出も、フランスのトニー・タカに敗北して銀メダルを獲得。

2017年10月にデビューし、イアン・ルイソンを8RにTKO勝ち~2018年2月に、ルドルフ・ジョツィックを1RにKOする~3月にも、ドニー・パーマーを1RにKOする~そして4戦目で早くも地域王座戦決定戦に挑み、レンロイ・トーマスとのコモンウェルス英連邦ヘビー級王座決定戦で2RにKOして王座獲得 『観戦記2074』

さらに6月に、イビカ・バクリンを1RでKO~9月にも、イアゴ・キライザを5RにKOする。そして世界戦を近づけるアルヘイモンと契約して、アメリカでWBAコンチネンタル王座決定戦でジェラルド・ワシントンも候補にあったがジョー・ハンクスと対戦し1RにTKO勝ちで王座獲得 『観戦記2299』

 

そして、いよいよ元世界王者との対戦となり対戦するのは元WBCヘビー級王者のバーメイン・スティバーン!

 

1978年11月にハイチで生まれたスティバーンは、10歳の時に家族とアメリカに移住~大学時代はアメリカンフットボールをしていたが、怪我で辞めることになりボクシングを始める~アマチュアでは49勝10敗の戦績を残し、25歳の2005年7月にデビューしてロイ・マシューズを1RにTKOで降す。

その後も11連勝11KO、しかも総てが3Rに以内に仕留めるも、2007年7月にデミトリス・キングに4RにTKO負けし初黒星~7連勝6KO1分して、2011年1月にカートソン・マンスウェルを2RにTKOで降しWBCインターナショナル&WBC全米&WBCラテンアメリカヘビー級王座を獲得。2011年6月にレイ・オースティンとのWBCヘビー級シルバー王座決定戦を、10RにTKO勝ちして王座獲得。2012年4月に、ウィリー・ヘリングを判定で降す~2013年4月にクリス・アレオーラを判定で降し、WBCシルバー王座の初防衛に成功するとともにWBCヘビー級王者のビタリ・クリチコへの挑戦権を獲得。

しかし、なかなか実現しない世界挑戦の上にビタリ・クリチコが引退~2014年5月に、クリス・アレオーラとWBCヘビー級王座決定戦で再戦し6RにTKO勝ちして世界王座獲得。

2015年1月の初防衛戦で、でビュー以来32連続KO中のデオンテイ・ワイルダーの挑戦を受けて判定まで持ち込むが王座陥落。11月に再起戦でデリック・ロージーに判定勝ちして、2017年11月に指名挑戦者としてワイルダーとのリターンマッチも1RでKO負け 『観戦記1880』

 

当初は、正規王者への指名挑戦権を持つ王座として選定されたゴールド王座にWBA5位のジョイスと元WBC王者のスティバーンが争う!この時点でWBAのヘビー級王者はスーパー王者がアンソニー・ジョシュ、レギュラー王者がマヌエル・チャー、暫定王者にトレバー・ブライアンがいる中でのWBAゴールド王者決定戦!

 

2019年2月23日 WBAヘビー級ゴールド王座決定戦 ジョー・ジョイスvsバーメイン・スティバーン

 

ジョー・ジョイス 7勝7KO無敗 WBAコンチネンタル王者

 

バーメイン・スティバーン 25勝21KO3敗1分 元WBCヘビー級王者

 

1R、ジョイスが、ノッシノッシと前に出て左を伸ばす

 

スティバーンも下がりながら返す~廻りながら右カウンター!

 

初回からお互いに手数多く打ち合う~大振りなスティバーンに対し、ジョイスはコンパクトに右を伸ばす!

 

2R、やはり、スピードはないもののジョイスが押していき右ストレート!

 

ジョイスの手数が増す~廻るスティバーンを追いかけ打ちまくる!

 

スティバーンはフラつきながらも返す~しかし、ジョイスの右フック!ジョイスのパンチが止まらない!

 

3R、ゴングと同時にジョイスが打ちまくる~スティバーンは直ぐにロープに詰まり苦しい

 

スティバーンの大きいフックを、ジョイスはバックステップでかわして右!スティバーン吹っ飛んでダウン!

 

立ち上がったスティバーンに、ジョイスが極めにいく~スティバーンも左フックカウンター!

 

ジョイスが、手数とパンチの多彩さで攻めまくる~ワン・ツー!

 

4R、やはり、ジョイスの圧力が強く直ぐにスティバーンをコーナーに追い込む!

 

手数も多いジョイスは、ジャブを連打しながら左フック!

 

スティバーンは廻るばかりになる~ロープに詰まると、ジョイスがボディーから連打!

 

5R、ラウンド開始と同時に下がるしかないスティバーンに、ジョイスはワン・ツー~左フック!

 

コツコツと当てるジョイスに、スティバーンはダメージが溜まり動けない

 

ジョイスは大振りしなく、手数多く当ててはいるが極めきれない

 

6R、スティバーンは、手は出せずにコーナーに詰まり時間の問題か!?しかし、急に右オーバーフック!

 

コーナーに詰まりながらも、スティバーン必死に打ち合うが相打ち気味のジョイスの左フック効いた!

 

ジョイスが詰める~右フック!なんとか返すスティバーンも、ジョイスが右アッパー~左フック!

 

ジョイスが一気にラッシュ!なんとかサイドに廻ろうとしたスティーバーンを、ジョイスは右で追いかける!

 

流石にレフリーは止めに入り、ジョー・ジョイスが6RでTKO勝ち!

 

見事にジョー・ジョイスが全勝全KOで、コモンウェルス英連邦王座の初防衛とWBAヘビー級ゴールド王座を獲得!ジョイスは、トップアマチュアらしく振り廻さずに手数多く細かく当ててスティバーン圧倒しまくってのTKO勝ち。ヘビー級らしい分かりやすい怪獣ボクシングか!?と言われれば、体型以外は全くヘビー級らしくないボクシングだが地元の02アリーナからは大喝采だった。

そして、どのWBA王座に挑戦なのかと思えば・・・WBAスーパー王者のアンソニー・ジョシュアは4ヶ月後の2019年6月にジャレル・ミラーと防衛戦予定も、ミラーがドーピング検査で引っ掛かり急遽アンディ・ルイスの挑戦を受ける。WBAレギュラー王者のマヌエル・チャーとWBA暫定王者のトレバー・ブライアンはWBAから統一戦の指令が出るが、契約で揉めて中止。そして、2017年11月から3年2ヶ月闘わなかったマヌエル・チャーにWBAは王座剥奪ではなく休養王者に認定。トレバー・ブライアンも2018年8月から試合をしていなく、2021年1月に何故かこの試合の後に試合をしていなかったバーメイン・スティバーンとWBAヘビー級レギュラー王座決定戦で対戦。

 

★一応、WBCゴールド王座は廃止の方向へ・・・・ 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村