観戦記2375 WBCスーパーバンタム級王座戦 レイ・バルガスvsフランクリン・マンサニージャ | 人生マイペンライ

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亀田家とJBC(日本ボクシングコミッション)の裁判は亀田家の完全勝利となり、解散への道が濃厚となったJBC。片や、亀田興毅さんが主宰する3150FIGHT CLUBは4月29日にも主催興行を開催しabema.TVでも放送されている。なんだか‘ボクシング‘という競技に対しての愛に関しては亀田興毅さんの方が上なんだろうなぁ~と、思ってしまう一連の騒動の結末。そして、そんな中で3150FIGHT CLUBから4月12日に発表になった「3月末をもって亀田和毅選手との所属契約の解消」

亀田興毅会長は 『このたび、亀田和毅が当ジムとの契約を解除することになりました。和毅の残り少ないボクシング人生において、プロボクシングという競技は常に危険と隣合わせであり、さまざまなリスクがある中で、ジムが運営停止を余儀なくされた場合などのリスクヘッジの意味でも、二極化することがおたがいのためになるという考えにいたりました。いずれ将来的に双方が成長して強靱な体勢となり、より強固な一枚岩になれればと思っています。そしてこの決断は和毅が新天地でふたたびチャンピオンに返り咲く、まさに“亀田和毅の再興”へのスタートだと信じています。大切な弟を亀田家から送り出すことに心配もありましたが、和毅がここまで成長し、自分で考えて行動してくれたことを誇りに思います。和毅が15歳でメキシコへ単身で修行に行った時に続き、第2の武者修行に行かせるような思いです。亀田和毅は3150ファイトクラブを離れますが、自分をはじめ亀田家は今まで同様、和毅を全力でサポートしていきます』 と話している。

外野の事はどうでもいいと、思いつつも日本ボクシング界にとっては歴史の大きい1ページとなる2013年12月の‘敗けても王者問題‘から続く騒動に決着がついたが、メキシコでボクシングのキャリアが始まった亀田和毅選手の最終章が望む形で進みますように。

そんな、ボクシングキャリアをメキシコで始めた亀田和毅選手と、アマチュア時代に唯一の黒星を付けたのが1つ年上のレイ・バルガス!

 

1990年11月にメキシコのメヒコ州生まれのレイ・ジョバンニ・バルガス・ロルダンは、10歳から元ボクサーの父親にボクシングを教え込まれる~わずか15歳で国内大会にてメダルを取り、メキシコのナショナルチーム入りしてオリンピックでのメダル獲得を目指す~2017年12月のメキシコでのトーナメント決勝で亀田和毅選手と対戦し判定勝ちで優勝~2009年の米大陸選手権でも優勝するが、世界選手権ではロンドン五輪で金メダルを獲得してプロではホルヘ・リナレスに敗北するルーク・キャンベルに敗戦するがアマで124勝7敗の戦績を残す。

2010年4月に、クラウディオ・パラシオスを1RでKOしてデビューを飾る~デビューから1年3ヶ月の間に10連勝9KOで、2012年2月にガブリエル・アグイションを1R77秒でKOしてIBFスーパーバンタム級ユース王座を獲得~さらに2連勝2KOして、2013年4月にWBCインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座決定戦で高野誠三選手を3RにTKOで降し王座獲得~2連勝2KO後の2013年10月にWBCユーススーパーバンタム級シルバー王座決定戦で村井勇希選手を判定で降し王座栄冠~12月にアーニー・サンチェスを判定で降し初防衛に成功~6月にも、バーヘル・ネブランを6RにTKOで降し2度目の防衛に成功~8月には、ダニエル・フェレーラスを2RにTKOで降し3度目の防衛に成功~11月にも、シルベスター・ロペスを8RにTKOで降し4度目の防衛に成功~2015年1月には、WBCインターナショナルスーパーバンタムシルバー王座決定戦でネスト・フーゴ・パ二アグアを2RにTKOで降し王座栄冠。さらにクリスチャン・エキスベルを3RにTKOで降すなど4連勝~2016年9月に、元WBAスーパーフライ級王者のアレクサンドル・ムニョスを5RにTKOで降す~そして、2017年2月にギャビン・マクドネルとのWBCスーパーバンタム級王座決定戦に2-1の判定勝ちしてWBC王座をメキシコに取り戻す!

そして、6ヶ月置いて8月の初防衛戦でWBC3位のロニー・リオスを判定で降す 『観戦記1778』

 

さらに12月には、マジソン・スクエア・ガーデンでWBC10位のオスカル・ネグレテも大差判定で降し2度目の防衛に成功~2018年5月にも、WBC8位アザト・ホバ二シアンを判定で降す3度目の防衛に成功 『観戦記2071』

 

そして4度目の防衛戦に迎えるのは、WBC3位のフランクリン・マンサニージャ!

 

1986年8月にベネズエラのロス・テネスに生まれたフランクリン・マンサニージャは、アマチュアのキャリアは少なく2010年11月に24歳でデビューしてセルヒオ・マヨルガに2RでTKO勝ち~さらに9勝7KO2敗後の2014年10月に、ホセ・サンマルティンのWBAボリビア地域スーパーバンタム級王座に挑戦も1-2の判定負け。

その後7勝7KO後の2018年5月に、フリオ・セハのWBCスーパーバンタム級シルバー王座に挑戦も4RにTKO勝ちで初の世界王座挑戦のチャンスを掴む!

 

WBCスーパーバンタム級王座を獲得後はイギリス、アメリカで防衛を続けてビックネームになろうとするレイ・バルガスが再びカリフォルニア州に登場!3か月前に、アマチュア時代からのライバル亀田和毅選手がWBCスーパーバンタム級暫定王座を獲得した中で 『観戦記1612』 正規王者の権威を魅せるか!?

 

2019年2月9日 WBCスーパーバンタム級王座戦 レイ・バルガスvsフランクリン・マンサニージャ

 

レイ・バルガス 32勝22KO無敗 4度目の防衛戦

 

フランクリン・マンサニージャ 18勝17KO4敗 WBC3位

 

1R、マンサニージャが積極的に出ていくが、バルガスはヒラヒラ廻りながら長い左を上下に打つ

 

振ってくるマンサニージャに、バルガスもワン・ツーで押し返す!

 

2R、突然飛び込んでくるマンサニージャに、バルガスは左で距離をキープしながら攻める

 

バルガスが右ストレートからボディーも、離れ際にマンサニージャの左フック!なんとバルガスがダウン!

 

立ち上がったバルガスにマンサニージャがラッシュ!バルガスは必死にクリンチ

 

3R、勢いにのるマンサニージャが前に出るが、バルガスが左を突き上げてから右を振り落とす!

 

距離を取りながら攻めるバルガスに、マンサニージャは強引に飛び込み打ちまくる!

 

4R、左を出しながら真っ直ぐ飛び込んでくるマンサニージャに、バルガスはタイミングを計りながら右クロス!

 

マンサニージャが動き廻りながら打ってくる~バルガスは待ってボディー!左フック!

 

バルガスが前に出ていく~右!効いたマンサニージャに左フック!

 

5R、マンサニージャが連打から突っ込む~真っ直ぐ下がったバルガスはロープに詰まる

 

それでもバルガスが、ボディー連打でマンサニージャを押し返していき右!

 

6R、廻るバルガスを、マンサニージャを走って追いかける~しかし、下がりながらも当てているのはバルガス

 

それでもマンサニージャは、豪快に振りながら前に出る!

 

7R、マンサニージャが突っ込む~クリンチしてくるバルガスの後頭部を叩き、マンサニージャに減点1

 

再開後も、マンサニージャが突っ込む!バッティングでバルガスは右目上をカット~マンサニージャの左でバルガスは倒れるも、審判の判定はスリップ

 

低く突っ込んでくるマンサニージャに、バルガスは右アッパーを合わせる!

 

8R、ジャブを当てるバルガスも、突進力のあるマンサニージャは押し込んでくる

 

マンサニージャがルーズに追いかけてくると、バルガスはマンサニージャの左にリターンの右!

 

細かい連打を打つバルガス~マンサニージャが突っ込むとクリンチし、苛立つマンサニージャがブレイク後の加撃で再度減点1

 

9R、下がりながらの連打が上手いバルガスも、ダメージを与えるパンチは無いか!?

 

しかし、マンサニージャもバルガスをロープにまでは追い込むがダメージは与えられない

 

10R、バルガスは早くも逃げ切りに入っているのか!?ラウンド開始から下がり、マンサニージャの連打にロープを背負う

 

バルガスは廻る~リーチの差を生かして、マンサニージャに連打させない

 

11R、マンサニージャがゴングと同時にラッシュも、バルガスは廻りながら左で止める

 

それでも入ってくるマンサニージャに、バルガスは左右のボディー!

 

12R、倒すしかないだろうマンサニージャは、モロに頭から突っ込み連打!

 

マンサニージャが追い回すも、当てているのはバルガス~右アッパー!

 

判定は、ジャッジ3者とも117-108の大差3-0でレイ・バルガスの判定勝ち!

 

私的には3ポイントもマンサニージャに行ったかな!?と、思うぐらいのレイ・バルガスの完勝。ボクシングの違いにリーチの差もプラスされ、マンサニージャとしたら何もできなかったと思っているのでは!?それでも、レイ・バルガスらしく・・・真っすぐ下がって詰められてしまうシーンなどもあったが、危ない!と思うシーンは皆無だが、低く入られてバッティングを貰い出血も含めて「バルガスらしいな」という試合だった。

そしてバルガスの次戦は、5ヶ月後の2019年7月にアマチュア時代から対戦がある元WBOバンタム級暫定王者の亀田和毅選手とゴールデンプロモーション主催のカルフォルニア州カーソンでWBC王座内の統一戦!

 

★フランクリン・マンサニージャはその後2勝2敗 格闘技blogランキングをクリック格闘技 ブログランキングへにほんブログ村 格闘技ブログへにほんブログ村