早いもので7月。梅雨明けのニュースも聞こえてきました。

ある朝起きたら、セミが鳴いている、、、そういう日も近いのでしょう。

 

6月概況

 

世間では物騒な事件が立て続けに報じられました。

刃物関連や、車の暴走事件は似たような時期に続くように感じています。

こういう時期は、患者さんも不安定になる方が目立ち、また患者さんに限らず私自身や周囲の人も安定感を欠いているように感じます。

 

私見ではありますが、感情が不安定になるというより、生体の器官としての「脳」の制御系がうまく働きにくくなるのではないかと考えています。

 

怒りっぽくなるのではなく、怒りの制御が緩むというイメージの方が自分的にはしっくり来るのです。

 

GW明けからずっと、そういう感じが強弱がありながら、続いていたように感じます。

例年4、7、10月に患者さんが増えるのですが、年の上半期で診療実績が6月がトップになったことは、この5年で今年だけでした。

 

また、この一月で目立った傾向としては、睡眠薬・抗不安薬の調整を希望されて当院を受診された方が6名に急増したということです。

 

この4月より、睡眠薬・抗不安薬を1年以上同じように処方することに、実質的な規制がかかってきました。長年精神科以外でこれらの薬剤の処方を受けていた方々が、主治医から「良くないので減らしましょう」と言われ「良くない」と言われたことに不安を感じたか「減らしましょう」と言われたことに不安を感じたか、減らして不安・不眠が悪化したか、「これ以上出せない」と言われた、のいずれかで、当院を受診されたという感じです。

 

薬物別で圧倒的に多いのは「エチゾラム(デパス等)」で、次に「ゾルピデム(マイスリー等)」、他には「アルプラゾラム(ソラナックス、コンスタン等)」「ブロチゾラム(レンドルミン等)」でした。

 

今後同様の相談が増えると思われます。減量にとりかかれる人、減量前に別の薬物に置き換えてからの人、抱えているストレスを考えるとむしろ当座は十分量の使用が必要な人、元の処方にどうしても戻して欲しいということで、転院前の医療機関に戻るよう指示した人、人それぞれの対応をさせていただきました。依存症専門の医療機関での治療を助言させていただいた方もおられました。

 

いよいよ7月、例年患者さんが増える月です。


皆様におかれましても、お気をつけてお過ごし下さい。