公開2日目です。
どの映画館も満席に近いのを知り、家を出る前にweb予約してから、15時台のを鑑賞してきました。
最前列まで売れていました、ほんとに残りわずか。
こっ…こんな…意味深な真っ赤なお花のデザインのパンフ表紙。
やたらとお庭で栽培している赤い花が、本編でもたくさん映されていました。
この映画、HPであらすじをチェックするだけでなく、いち早く見た人のレビューを読んだり、作品名でググってwikipediaを読んで行ったほうが確実に理解が深いです。予備知識無しで行くと、暗視カメラの映像(りんごを埋めてる少女)がなんなのかまずわかりませんし、
なんで屋外でクラッシック音楽が昼間に聞こえてくるのかもわからないままだと思いますし…
それと、実在した主役の人物もググって色々読んでみたほうがいいです。どんな顔の人だったのかも。
ルドルフ・ヘスは二人いますが、強制収容所の所長だったヘスは、ゲジゲジ眉毛じゃない方のヘスです。苗字の綴りも違うんだそう。
パンフも鑑賞前に買って少しだけ読み、見終わってからネタバレ部分を含むプロダクション・ノートも読みましたが、
構想から公開まで10年かかり、原作(主人公を架空の人物にして、彼らが精神的に参って病んでしまうというストーリーらしい)とは違うストーリーにした(独自に取材し、実際の人物名にし、その人たちが実際どういう人達だったのかを 生き残りの庭師などから情報を集め、脚本に活かした) などを知ると、
監督・脚本を務めた ジョナサン・グレイザー氏の情熱を感じます。見た人に課題を投げかける、このような作品を作りたいという熱い情熱。ご自身もユダヤ系イギリス人なんだそうです。
インタビュー動画もYouTubeで見られます。
家の中のシーンは、カメラがあちこちに備え付けられて無人で撮影。演じてる方の精神力もきっと鍛えられたでしょう…しんどそう。
鑑賞中、私は口をポカっと開けて見ていて、、衝撃を受けるセリフが多かったです。そんなことを普通に話のネタに出来るような日常なの?? などなど…
また、主人公の奥さんは家が気に入ってたらしいですが…子育て環境は絶対よくないです!!男子は意味も分からず軍隊ゴッコ遊びをしていますし、女子は夜中眠れずに廊下に出ている子が居ました。1歳未満の赤ちゃんを寝かしつけてるのは乳母で、母はゆっくり夫婦の寝室で寝られる環境なんですけど、これも子供にとってあまり良くないです。
この映画のおすすめ度については、よーく下調べしてから見るなら7割ぐらいおすすめです。そして1度見れば充分です。わかんないことを見直すために複数回見るのは恐ろしすぎると思うので、予備知識を得といて 1回の鑑賞で どのシーンでも100%ゾーッとしてくるのをおすすめします。
しかしアカデミー賞で音響賞を受賞したほどの"音の怖さ"は、bestiaなどの良い音響で聴くと怖すぎるらしいのでやめましょう!!普通の音響で観よう。
ヘスが使用人の若い女子と性的な関係があったような描写が出てきますが、それは史実なんだそうです。ヘスの人生をググると書いてありました、、匂わせるシーンだけなので 鑑賞レートはG(だれでも見られる)になっています。
いま公開中の映画で 楽しい気分になりたいなら、
『おいしい給食 Road to イカメシ』
や
『帰ってきたあぶない刑事(デカ)』
を見たほうがよいですよ。どちらの作品も昨日や今日に舞台挨拶やその中継(ライブビューイング)やってました。
あと、iMaxやドルビーシネマで見られる『ボブマーリーOne Love』これなら音楽も楽しめるし。
映画館に足を運んでみて、あら、こーゆーののほうが良かったかな?とは少し思ったものの、
『関心領域』は自分の中では外せなかったです。上映回数が多く、時間帯が選び易いうちに観に行きたかったので無理して混んだ土曜日に行って来ちゃいましたが、思い立たないと見損なっていたと思うので! 気になったまま過ごせなかったのですよ。
このミュージックビデオを昔撮ってた監督さんで、改めて見返すと、なるほど、、クローズアップがなく遠くから撮ってるな。特徴が出てるな、と思いました。
ついでに、カップヌードル編も…
ジョナサン・グレイザー のハッシュタグでアメブロ内を検索したら、昔CMディレクターとして活躍していた時代の作品を紹介してくれている人を見つけました! リブログさせていただきます。
すごい!最初の、ギネスビールのモノクロのCM、最後に音楽がガンガンとかかる様子などがこの今の映画に雰囲気が似ています。不気味です。目が離せないかんじ…やっぱりこの監督ならではの特徴がでていますね。