ただの日記・・今年のことあれこれ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


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今日は大晦日だがバタバタしている。

 

診療は28日(金)の午前までで、最終日だけ暇だった。

ここに来て新患数が増加し、仕事としては順調であると言える。

 

来年には学会総会の会長企画で「地域医療」の部門でコンパクトな講演することになったし、

300億円市場の薬剤の発売5周年記念講演会の演者の話も来ている。

現場主義で多くの患者さんを診ていることがベースで、基礎医学講座で若い頃を過ごして、

データ整理と学会発表のノウハウを持っているから、開業医でもこんな話が来るのだと思う。

 

 

最近既存メディアのニュースは見なくなって、

引っ越しとともに朝日新聞を解約してから新聞も読まなくなった。

代わりにWeb記事やYoutubeが情報源になっている。

 

かねてから選挙前など「世論誘導しているなあ」と思って既存メディアを見ていたが、

「メディアを握るものが国を動かす」と昔の米国の社会学者が書いていたと聞くと、

やっぱりそうだったのだ、と思う。

インターネットの普及により媒体としての「メディア」は今後確実に変化する。

中国のようにインターネットに規制をかけない限り、世論誘導が困難になるに違いない。

 

わたしは経済に興味はあるが政治的なことにはさほど関心はないのだが、

目の前にあるお金をどんな形で置いておくかは考えざるを得ず、

為替などに影響する政治情勢のことは多少知っておかざるを得ない。

 

というのも、今年はZの襲来があったからだ。

個人事業主だから税理士事務所と契約しており、当然毎年きちんと確定申告を行っているが、

あちらには調査権というのがあって、わたしの前にやってきた時点で、

事業用口座だけではなく、外貨も含めてすべての口座を把握しているのだ。

あなおそろし・・

 

3年前に10年満期になったドル建ての生命保険の満期金を、

外貨預金の口座を作ってドルのまま受け取ったのだが、これの確定申告をうっかり忘れていた。

国産普通車が買える程度の金額だったのだが、自分でも間抜けだったと思うのは、

一時金で受け取ったことである。

他にも収入があるので、年金にして受け取るより税額が大きく増える。

経済に無知だと痛い目に遭うのである。

 

最近では外貨の出入りと消費税に目を光らせているという話を聞いて、

今年うちにZの襲来があった理由がわかった。

 

経済に詳しくなくて、Zとも縁がない同業者にこの話をしたら、

「せんせのところは、ガッポリ稼いでいるから来るんでしょ」とか

「接待交際費をバカスカ使っているんでしょ」

などと言うのだが、違うのである。

まあ、ほとんどの同業者はこのレベルのことしか知らないと思う。

 

一方経済に滅法詳しい同業者にこの話をしたら、

「受け取り方を間違えましたねぇ。ことに外貨には気をつけなきゃあ」

と言われた。流石である。

 

やって来たZの調査官は紳士的で几帳面な方であったが、

面談の中でこちらに悪意がないことはわかったはずだ。

一方、この医者と論争するのは大変だ、と思ったかもしれない(笑)。

 

元より帳簿管理はしっかりしており、細かい入出金を調べられても問題はないのだが、

痛くない腹を探られるのは愉快ではない、とこれまでは思っていた。

例えばクルマの経費はどのくらい認められるのか、

もしフェラーリを買ったらどの程度経費で認められるのか(買えないけれど)、

接待交際費はどの程度まで認められるのか、といった点は解釈の違いもある。

 

調査官によっては「ごまかしてるやろ〜」という姿勢で来ることがあるかも知れないが、

今回の調査で、怯まず堂々と根拠を示せば良いことがわかった。

元税務署長でベテラン税理士である患者さんのアドバイスの通りだった。

 

ほとんど仕事にしか使っていないクルマの使用明細の資料、

接待交際費、消耗品費などは3年分の細かな明細を作成して提出し、

12月半ばに修正申告を行い、いくばくかの追加納税額が発生したが、年内で調査は終了した。

最初に税理士事務所に調査に入ると通達があってから、5ヶ月が経過していた。

 

今回の件では、税理士事務所の会長と担当の女性には実に世話になった。

人対人の話し合いになるので、弁護士と同じで能力が問われる仕事だとよく理解できた。

税理士事務所も仕事だから相当額の費用はかかるため、全面的には笑えず、

経済的にはダブルビンタを喰らった格好だ。

ある意味Zと税理士事務所は同じ穴のムジナとも言えるかも。

 

 

さて、ワインに関してはほとんど買い足していないので、あまり語ることがない。

ほとんど在庫のワインを消費しているだけなので、想定内で新しい発見はない。

驚くほどの幸せワインには出会わなくなったが、ブルゴーニュのグラン・クルは

価格高騰で買えなくなっているので仕方がないだろう。

 

しかし、10年前と比べて自分が開けるワインのレベル(金額ではない)は上がっている。

気に入らない造り手のワインは購入していないし、在庫からも無くなっているので

当然ではある。

 

 

昨年の引っ越し前後から、40年ぶりにオーディオ機器が全面的に入れ替わった。

今年購入したのは高価なCDプレーヤーと安価なネットワークオーディオプレーヤーのみ

であるが、機器としてはこれでほぼ満足している。

 

一方の音源だが、年齢のせいか新しい音楽がなかなか頭に入ってこない。

プロコフィエフの交響曲など退屈で聴いておれず、すぐ止めてしまう。

よって気に入った作曲家の作品ばかり、演奏者を替えて聴いていることが多い。

 

40年くらい前に、評論家の宇野功芳が

「現在ブルックナーをまともに演奏できる指揮者は、マタチッチと朝比奈隆だけだ」

と語ってレコード市場に大きな影響を及ぼしたが、わたしもその通りだと思っていた。

しかし今ではマタチッチ(1984没)も朝比奈隆(2001没)も、

宇野功芳(2016没)も故人になってしまった。

そしてその後も新しい演奏は登場してきている。

 

近年になって、自分が納得できるブルックナー演奏は目に見えて増加しており、

宇野功芳が語っていた時代の演奏とは価値観が異なってきている。

今振り返っても、前世紀の録音で愛聴に値する演奏の比率は非常に低い。

 

今世紀になってブルックナー交響曲全集を完成させた、最近の指揮者を挙げてみる。

(曲により前世紀末の録音も含む)

旧時代の指揮者であるバレンボイムが入っているのは意外であった。

 

宇野功芳がまるで評価していないが、わたしが高く評価しているゲオルク・ティントナーは

1999年に病苦で自殺しており、この中には含まれない。

この指揮者の醸し出す世界は、ベートーヴェンの体臭に馴染んだ聴き手には無縁だ。

 

2001以降に完成されたブルックナー交響曲全集

・アイヴァー・ボルトン

・イム・ホンジョン

・デニス・ラッセル・ディビィス

・ヤニク・ネゼ・セガン

・シモーネ・ヤング

・ダニエル・バレンボイム(3回目の全集:シュターツカペレ・ベルリン)

・マーカス・ボッシュ

・ゲルト・シャラー

・マレク・ヤノフスキ

・ヤン・シャープ・ズヴェーデン

・ロベルト・パーテルノストロ

・マリオ・ヴェンツァーゴ

・ヘルベルト・ブロムシュテット(保有せず)

 

これらの全集の録音をちょっとかじり聴きするだけでも、カラヤンやベーム、

マゼール、ショルティなど昔に大家と呼ばれた指揮者とは世界観が違うのがわかる。

世界的な名指揮者と評価されていたこれらの指揮者たちは、所詮は古い価値観から抜け出せず、ベートーヴェンやブラームスは上手く演奏できても、ブルックナーの核心からは遠かった。

 

彼らの演奏は当時から気に入らなかったが、不遜ながら今になって

自分の感性がぶれていなかったことを再確認するのである。

 

上記の中でもヤニク・ネゼ・セガン、ヤン・シャープ・ズヴェーデンの演奏は出色で、

2人とも次の時代を担う天才指揮者だと個人的には感じている。

 

また、ゲルト・シャラーの録音も地味だが注目に値する。

ロベルト・パーテルノストロの全集録音は何と1000円台で買えるが、

大してレベルの高くないオケを駆使して、熱演を繰り広げている。

40年前にこの録音があったら、きっと大絶賛されただろうに。

 

また、全集はまだ完成されていないが、最近聴いたクリスティアン・ティーレマンの

第4番は、前世紀には考えられなかった柔らかな演奏で、

ようやく時代がブルックナーに追いついてきた気がする。

 

未完の第9番を除くすべての交響曲は、最終音で高みに至る予定調和の世界であり、

裏切られず最後に必ず印籠が登場する水戸黄門の世界に通ずる。

こんな神の啓示を受けたかのような作曲家は、稀有な存在だと言わざるを得ない。

 

 

 

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