さようなら ESOTERIC K-03X | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

2台のCDプレーヤー ESOTERIC K-03X ONKYO C-7030

 

約1ヶ月前に購入し、いろいろ検証してきた高級CDプレーヤーESOTERIC K-03Xだが、

早くも手放すことになってしまった。

音質は高く評価しているので、非常に不本意である。

 

手放すことになった理由は、回転音がうるさいからである。

この程度の回転音でも音楽に干渉するので、わたしには許せないレベルだ。

購入直後から回転音の大きさは気になっていたが、寒い時期でエアコンを入れることも多く、

雑音が分かりにくかったことに加え、音質の評価に気が行っていたため、

決断まで時間が経過してしまった。

 

結論から言うと、この個体は不良品であろう。

CDを回した途端にキュルキュルとモーターの回転音が鳴り続ける。

聴いている音楽が休符を伴う繊細なものが多いことを割り引いても、常に耳につく。

 

置いてある台と共鳴している可能性もあり、対照機器のC-7030と同じ床に置いて比較しても

一目瞭然、じゃなくて一聴瞭然であった。

ただし安物のC-7030は、電源を入れるとわずかにトランスが鳴る。

 

ウェブ記事をググってみたら、2011年の前モデルK-03時代に同じくやかましいと

書かれた記事を見つけた。

しかし、うちの機械ほど大きい音がしていたとは思えない。

 

そこで昨日販売店であるジョーシン三宮1ばん館に電話してみたところ

「回収してオーバーホールする」

という回答だった。

 

電話を切った後に考えたが、この対応はおかしい。

店頭品とはいえ一応新品扱いで購入しているのだから、異常であれば初期不良として扱い、

新品交換するべきだ。

1万円の機器でも100万円の機器でも同じである。

 

店頭品だから、多少の不具合はがまんします、と言って買った覚えはないのだから、

不具合があったら直します、ゴメンナサイ、ではちょっと困る。

 

しかしこの機器はすでに生産終了しており、交換してもらう新品がない。

だから返品するしか選択肢がないことになってしまう。

販売店には、明日「返品します」と言って、梱包して送り返そうと思っている。

 

この事情を、メーカー(ESOTERIC)の公式サイトの問い合わせフォームから

メーカーにも伝えて、返品後にこの機器に関する状態報告を希望しておいた。

 

もしもメーカーが「このくらいの回転音なら正常範囲です」

と言ってきたら、かなり驚愕する。

数値化できない音質を追い詰めながら、物理的に測定できる機械音をこの程度なら容認する、

というのなら音響機器を造る資格がない。

まあ、超一流メーカーだからそんな見解はあり得ないだろうとは思う。

 

店頭品とはいえ、酷使された中古品ではないのだから、個体差を考えても

これだけ回転音のやかましいハイエンド・オーディオ機器が存在することも問題だと思う。

保証期間は3年だが、定期的にメンテナンスをしないと回転軸がブレるのだろうか。

 

ということで、せっかく音質が気に入っているのに悲しい別れとなった。

何かこれに替わるCDプレーヤーが必要だが、店頭で小さな回転音までチェックするのは

かなり難しい。

ESOTERICの新型にしたらもっと静かなのか、確証がないと手が出せない。

 

今はパソコンやNASの音源から音楽を再生する時代である。

CDプレーヤーそのものが、廃れゆく絶滅危惧種なのかも知れない。

昨日で三江線も廃線になったしなあ・・