初秋のオコタンペ湖 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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今を去ることン十年前、まだわたしが若かりし頃、多くのバックパッカーが
北海道に大挙して訪れた時代があった。
リュックを担いで歩き回る彼らは「カニ族」と呼ばれたが、わたしもその1人であった。

当時はまだ海外旅行は高くて行けない時代で、貧乏な学生が現実に行ける旅先として
北海道に注目が集まったものと思う。

当時の宿泊施設としてユースホステルがよく利用されていたが、
そこでの情報で、ぜひ行くべき所として「北海道3大秘湖」というのがあった。
かく言うわたしも例に漏れず、これら3つの湖(と言うより池)に汗をかきながら
行ったことを覚えている。

今ではどの程度の人が訪れているのか知らないが、Wikipediaで調べると出てくるから、
まだ「北海道3大秘湖」という言葉は死語ではないようだ。

その1つがこのオコタンペ湖で、支笏湖の北西の山中にある。
立地が札幌と千歳に近いため、札幌から半日もあれば行くことが可能だ。
そこで先週の札幌出張の際,シンポジウム翌日の日曜日に再訪した。

ン十年前には、公共交通機関(要するに路線バス)と徒歩で行ったが、
どんなルートで行ったか記憶も記録もないのでよく分からない。
支笏湖ユースホステルに前泊して行ったことだけは間違いない。

今では路線バスもないので、自家用車かレンタカーでも使わない限り、タクシーで行くしかない。
千歳駅で人の良いタクシーの運転手さんを捕まえて、案内してもらいながら
支笏湖温泉を経由して湖畔まで行ってもらった。

今回再訪して分かったが、湖は支笏湖畔からクルマで恵庭岳を回り込む道を
かなり登ったところにある。
支笏湖畔からとても徒歩で行けるような距離ではない。
資料では海抜620mで、支笏湖の湖面より300mも上にあるそうだ。

写真は国道78号線から分岐した舗装道路からのものだが、この道もかつては細い砂利道だった。
かつてこの道から難なく湖畔まで下りて行った記憶がある。
しかし、今ではガードレールを乗り越えても細い道すらない。

タクシーの運転手さんに聞いても、多分下りるのは難しいという。
かつては下りるのに苦労した記憶がないので釈然としない。

この日は天気が良かったので、数台のクルマと多くの人がいたのだが、
ワゴン車でやって来て湖の写真を売っている地元のおじさんがいた。
「湖畔まで下りられないんですか」と聞くと
「命がけで崖を下りなければ行けない」と言う。

「しかし、昔は楽に行けた記憶があるが」とさらに聞くと
「昔々はまだ木が茂っていなくて、小径があったようだ」とのことだった。
今では姫鱒などの密猟者くらいしか行かないそうである。

「昔、私も湖畔まで行った」というおばさんがいたので、
「同世代とちゃうか」と聞いたら同い年だった。
まったく年月というのは恐ろしいものである。

他の2つの秘湖は「オンネトー」と「東雲湖」である。
オンネトーはバスが通じる雌阿寒温泉の近くにあり、当時から最も行きやすかったが、
今ではすぐそばに駐車場までできており、秘湖の看板を返上している。

残る東雲湖だが、然別湖畔から徒歩で往復数時間はかかる山中にあるので、
3つの湖の中では最も行きにくい立地条件にある。
言ってみればただの山中の池だが、かつては最も秘境の雰囲気が漂っていた。

ここだけは、足腰が元気なうちにもう一度行きたいと思っている。

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