掘り出し物・・エミール・ベイエ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~
エミール・ベイエ コート・デギスハイム 2010
購入日    2012年8月
開栓日    2012年8月15日
購入先    湘南ワインセラー
インポーター フィラディス
購入価格   1,600円

盆明けの今週は、いつも以上に患者さんが多くて、毎日ヘトヘトである。
体力の衰えを感じなくもないが、周りにはわたしより年上でありながら
もっと長時間働いている同業者もいるので、弱音を吐くわけにはいかない。

新しい電子カルテは快適に使えるようになったが、確実に言えることは
医師が診療を記録するのに、効率の点で紙カルテに勝るものはない、という点だ。
今さらそんなことに気付いてどうする。

それと、電子カルテにしたら受付嬢の業務は減って、お金の精算だけになる、
というのは絶対にウソである。

今でもウィンドウズXPベースの電子カルテと、Mac OS 10.7ベースの電子カルテの
両方を使っている。
2つの電子カルテを同時並行で使用している医師、なんて極めて稀だと思う。
そんな馬鹿な奴は滅多にいない、とも言える。

好みの問題は別として、明らかにMacが優れている点は、
データのバックアップの容易さである。

Time Machineというソフトは実に便利で、旧ウィンドウズ電子カルテが
過去データを数時間かけて毎日バックアップしているのに対し、
たった数分で更新分だけを追加記録してしまう。

しかし診療が忙しすぎて、まともにブログを書いている暇がない。
おまけに今夜は会議で、あすはちょっと講演の予定だから、
なおさら暇がない。


さてこのワイン、ショップのHPでは、ピノ・ブラン85%、ミュスカ15%となっている。
誰が書いたか知らないが、このショップのHPにあるワインの説明文は、
大げさでも何でもなく、このワインの内容を性格に言い表している。

安直に一部を引用しておく
 ふっくらした優しい果実味からスタートし、酸もあり、少し大きめのグラスで飲むと、
 香りと味わいはさらに広がりを見せボリューム満点・・
 口当たりは滑らかで、ツヤを感じ、白い花と桃、リンゴやライチなど、
 華やかでフレッシュな香りが広がります。
 豊かな果実味に、最後ほんの少しだけ感じるビター感が味わいを引き締め・・
 
ほとんどのショップが大げさな文章をあげている中、これはしごく真っ当な文章である。
しかし、これでおしまいではブログにならないので、ちょっと書いておく。

わたしが経験不足だからだと思うが、ジルヴァーナーとリースリングと
このワインの品種の違いがよく分からない。

口当たりは滑らか、というのはちょっとリースリングっぽいのだが、
桃のような香りはリースリングが勝り、肉付き感ではこちらがやや劣る。
ジルヴァーナーの切れの良さもちょっと乏しくて、どことなく中間を行くような
ワインである。

しかしこの価格は立派だ。
安っぽさは感じられず、1年前でも1年後でも飲み頃でるあようなポテンシャルさえ
感じられる。

まったく前知識無く購入して開栓したが、こんなワインに出会うと、
世界は広くて、まだまだ知らない良いワインがあるのだな、
と嬉しくなってしまう。
これが幻想でないことを祈る。