外食の意味 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


テーマ:
わたしは仕事のため外で食事をすることがあるが、
自主的に自分で予約して外で食事をすることは少ない。

家内は料理が上手く、自宅には良いワインや日本酒が常に揃っている。
なので、外で食事をしても、満足に思うに思うことは少ない。

わざわざお金を出して不味いものを食べるくらいなら、自宅で家内の手料理を食べながら、
自分で買ったワインを開ける方が、レベルの高い夕食になってしまうのである。

贅沢な話だが、会合などで外食する際には、気に入らないものは食べないようにしているし、
ワインも飲まない。
気に入らないワインを飲むくらいなら、水を飲む方がましだとすら思っている。

外で不味いものを食べると一食損をして、人生の貴重な時間を捨てた気分になる。
極論だが、良くできたカップラーメンを自宅ですする方が幸せに思うこともある。
B級グルメを侮ってはいけないのである。

懇親会で不味いワインを口にした日には、
自宅に帰ってかから好みのワインをわざわざ開けて、1口飲んでから寝ることもある。
実にイヤミな人間だと思うが、譲れないことは誰にでもある。

だから、外で飲む酒はほとんどビールにしている。
腐ったビールを高い値段で出す店、というのは考えられないから、
「この店のビールは不味い」という状況はあり得ない。

しかし今はお盆の最中であり、家内への慰労の意味を込めて、どこかで外食しようと提案した。
お盆なので、著名な店はほとんど開いていないようだし、
家内が梅田まで出るのは面倒だ、と言うので、近くの店に行くことにした。

ちょっとだけネットで調べて、「にぎりすし専門」と謳う大衆的な鮨屋さんに入ってみた。
カウンターに座ったところ、向こう側には4人の板前さんがいる。
刺身などの小皿の料理はなく、メニューはにぎり寿司ばかりのようだ。

あれこれ注文して食べていたら、驚いたことに気付いた。
にぎりすし専門店なのに、カウンターの向こう側では、誰も寿司を握っていないのである。
何とこの店は、寿司職人不在のにぎりすし専門店なのであった。

ガラスケースにネタが並んでいるが、すべて寿司ネタの大きさに切りそろえられている。
職人さんの仕事は、注文を受けると、すでに用意されたシャリに
チューブのワサビを適量絞って、寿司ネタを乗せるだけ、なのである。

これなら、昨日まで内科の研修医だった若者や、銀行の営業マンでもできるのでは、
と思ったが、もちろん黙っていた。

6時半に店に入ったが、7時を過ぎると満席になり、とてもはやっているようである。
肝腎のお味は、というとこれが決して悪くない。
すでにカットしてあるネタだが、知らずに食するとほとんどのネタで新鮮さに不満は無い。

鱧だけは乾きすぎでいただけなかったが、それでも件の高松の料理屋さんより
はるかにましではある。
これなら一般的な客から不満が出るわけもないだろう。

で、会計はビール2杯と冷酒を入れて2人で6000円であった。
酒代を入れなければ、かなりの量を食べて1人2000円だから、非常に安いと言うべきである。

ただし、ビールのあとで頼んだ生酒は超不味く、最低最悪の日本酒であった。
こんなものを飲むと気分が悪くなるだけなので、大方残して店を出た。
この点に関しては、脇が甘い。

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

店を出た後、百貨店の魚売り場に寄り、1800円で売っていたアワビを購入して帰宅した。
自宅で極上の日本酒とともに食しつつ、このブログを書いている。
当たり前だが、生で食すアワビは旨い。

決して一食損した、と感じさせる寿司屋さんではなく、値段も安かったから、
回らない回転寿司だと思えば腹も立たない。
食べログでは,この店の評価はけっこう高いから、多くの人は
これがまともな寿司だと信じて疑わないのだろう。

しかし、外食をする意味はどこにあるのだろうか、と思ってしまう。
家内がいつも言っていることがが、外でお金を払って食事をする以上、
自宅では決して食べることができないもの、非日常の料理を体験したいのである。

ワインに関しては、自宅のストック以上のものを常備している店などそうそうあろうはずもなく、
料理とワインの両方でスキがない店、というのは探すのさえ難しい。
ますます外食に意味を見いだすのが難しくなってしまうのである。

griotteさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス