2日目に大化け・・メイエーの海と貝 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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ジュリアン・メイエー メール・エ・コキアージュ 2011
購入日    2012年8月
開栓日    2012年8月7日
購入先    湘南ワインセラー
インポーター コスモ・ジュン
購入価格   1,860円

久々のメイエーである。
湘南ワインセラーに出ているのを、迷わず数本押さえ、着いた当日に開栓してみた。
メイエーばアルザスの名手だとわたしは勝手に思っていて、
何と言っても外れないのが素晴らしい。

これは、ジルヴァーナー85%とリースリング15%のブレンドだそうだ。
透明で背が高いボトルに入っているレモンイエロー色の液体だったが、
開けてしまってから写真を撮ったら何となく間抜けである。

メール・エ・コキアージュとは、海と貝という意味だそうだ。
メールとはMailではなく海のことで、ラ・メールというと
ドビッシーの交響詩「海」を思い浮かべる。

ドビッシーには管弦楽曲は数曲(4曲だったかな)しかなく、
たしか海、夜想曲、牧神の午後への前奏曲、映像、でおしまいだったと思う。

元も印象深いのが,本人が習作だと言っている「海」で、
何度聴いてもどんな曲だったか思い出せない奇妙な作品が「映像」である。
個人的に「海」は管弦楽曲史上に残る名作だと思っているのだが、
なぜ本人はこれを評価しなかったのだろう。

話が脱線した。
これを購入した理由は、先日緑家さんからのグリュンハウスのリースリング2011に
感激したので、2匹目の「土壌」を狙ったのである。

2011だから、一刻も早く飲まなくては,と思い、すぐに開栓したというわけだ。
ところが初日は面白くない。
ミネラル感だけはあるのだが、紙のように薄っぺらく、酸の伸縮性が乏しい。

あのリースリングが、もたつかないのに立体感があったのに対し、
2次元のワインにしか思えない平板な印象しかない。
美味しくないわけではないが、エッジのシャープさも乏しい。

それでももちろん価格以上、というワインであったが、2日目に大化けした。
ピリッとした果実由来の酸が出てきており、締まったボディが感じられるようになった。

まあ、初回のレポートというころで、残る数本に期待しよう。
若いワインを開けるに際しても、時期が難しいようである。