クロ・デ・ランブレイの4ヴィンテージ@季節 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


テーマ:
昨年から、美人ソムリエールSETSUKOさんのお店、わいんとおばんざい「季節」
時々おじゃましている。

わたしが紹介した、先輩で後輩でヴァイオリン弾きの親友は、仕事場が近く、
もっと頻繁に訪れているようである。
そんなこんなで、SETSUKOさんとこの店に集う4人とで、ワイン会をすることになった。

料理はお店に用意して頂き、ワインはわたしが事前に店に持ち込み、
先週の火曜日に記念すべき1回目のワイン会を開くことができた。

今回のテーマは、「クロ・デ・ランブレイ」とした。
飲み手が5人揃うと、いろいろ飲み比べることができて面白いので、
異なるヴィンテージのものを4本開けてみることにした。

料理は、チーズ、馬刺し、焼き鳥等々であるが、家庭的でワインに合うものばかりである。
気楽にグラスワインを飲むのに良い店で、ボトルワインも揃っている。

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馬刺し

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エグリ・ヴーリエ ブリュット・グラン・クル ミレジム 2003
購入日    2011年7月
開栓日    2012年7月24日
購入先    フィッチ
インポーター ヴィノラム
購入価格   9300円

ますはエグリのミレジム2003から。
細かな泡に柔らかな味わい、ほどよい熟成感があり、これは実に良いシャンパーニュである。

7000円くらいまでの多くのシャンパーニュとは格が違う。
これを知ってしまうと、しょうもない泡が飲めなくなる。
こんな価格で本当にいいんだろうか。

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ドメーヌ・ド・ランブレイ クロ・デ・ランブレイ
1992
購入日    2007年7月
購入先    ゆはら
インポーター 丹後商事(TSC)
購入価格   7600円

2002
購入日    2004年11月
購入先    ヴェリタス
インポーター ジェロポーム
購入価格   11900円

2005
購入日    2007年12月
購入先    かわばた
インポーター ヴィノラム
購入価格   15800円

2006
購入日    2009年7月
購入先    フィッチ
インポーター ヴィノラム
購入価格   9000円

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特級畑が揃っている割にはパッとしないモレ・サン・ドニだが、
このクロ・デ・ランブレイの立ち位置も、わたしははっきりしたイメージを持っていない。
4ヴィンテージをまとめて開けると、期待通りイメージが掴めたと思う。

畑の一部の区画をトープノ・メルムを所有しているそうだが、
ほとんどはこのドメーヌの所有で、独占所有に近いようだ。

1988も購入したが、すでに飲んでしまったようで、見つからない。
これ以外に2000と2004もあったのだが、良年と言われる2002と2005を軸に、
その前後のヴィンテージを選んだ。

まず1992だが、バックヴィンテージで入れたにもかかわらず状態は万全。
開栓後は緩やかに酸化していくのを感じるが、すでに92年には
特級のレベルを回復していたことが覗われる。

続いて開けた最も新しい2006は、コルクの上部まで液体が浸みており、
ワインとしての締まりも悪い。
ヴィンテージの弱さもあるかも知れないが、熱入りの可能性を疑う。
この日の唯一の外れボトルである。

残る2002と2005だが、明らかに2002の方がボディがしっかりしており、
果実も豊かで複雑さも備えている。
2005は良年と言われるが、2002と並べると明らかにスケールで劣っている。

リリース時には超ユーロ高だったため、2005は2000年代では価格が最も高いヴィンテージだ。
しかし、今になっていくつかのワインを開けてみても、前評判ほど良年であるような
インパクトがない。

一般論ではあるが、果実を求めるなら2003の方が上であるし、
バランスの良さでは2002に歩があるように思う。
このクロ・デ・ランブレイでも、そのように感じた。

ただし、開栓当日だけで飲みきってしまった印象なので、
ゆっくり1人で2日かけて開けたら、異なる評価をするかも知れない。

4本開けると、さすがに畑のトーンというか、根底に流れる色合いがよく分かった。
この畑には地に足が着いた安定感があるが、モレのくぐもった感じを体現しており、
厳しく言うと華がない。

もう少し色香というか、妖しさがあっても良いとは思うが、それはおそらく
畑のキャラクターであり、造り手が逆立ちしても出せないものなのだろう。

今回の92は、3年くらい前に開けたボトルより状態は良く、そこに質の高さを
見いだすのだが、ここまでのワインでも人気が今ひとつなのは何故だろう。
その分、質に比し価格が暴騰していないのが救いではある。

少なくとも今回の2002は、ブルゴーニュのグラン・クルの水準を上回っていた。
ルーミエのシャンボール・ミュジニー村名より安く、しかも入手が容易である。

ブルゴーニュワインの値付けは一体どうなっているのだ、と思うが、
それが市場が下した評価だ、ということである。

☆が付いていないレストランにも名店があるように、地味だが着実なワインもある。
造り手は畑の力を越えるものを造り出せない、ということがよく分かった夜であった。


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