ミネラルと硬さ・・レシュノーのオート・オート | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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レシュノー オート・コート・ド・ニュイ ブラン 2006
購入日    2008年8月
開栓日    2012年4月12日
購入先    キタザワ
インポーター ラック・コーポレーション
購入価格   2980円

学会が終わって一息ついたが、2日間休診にしたおかげで月曜火曜と患者さんが山のように押し寄せ、
週明け早々早速くたばっている。
個人でやっている以上は、これが限界である。

働いたら平等な対価(診療報酬)が得られるべきである、という考えのもと、
学会にコスト意識を持ち込む、というのがわたしの役目であると思っており、
今回の講演もそれに沿った内容の話をした。

まさに「儲かりまっか」の大阪人である。
こんな露骨なお金の話は、見栄っ張りの関東人はしないようだが、
各所での理事長の発言からも、保険診療の重要性に対する認識はかなり浸透してきたように思う。

もう一つのわたしの仕事は、診療の現場は病院ではなく地域全体である、という考えの拡散であり、
名古屋大学の教授が、的確にまとめて基調講演をされた。
それを聴いて感激し、その場で学会場の座席から、この名大教授に賛辞のメールを送った。

こんなプログラムを企画した東大教授、あんたはエライ。


さて、多分初めて開けるレシュノーのシャルドネである。
ラベルがブルーに変わる前の2006で、緑色っぽい色を使ったエチケットの配色が
どことなく気持ち悪い。

中身はレシュノーらしく長熟さを感じさせるワインで、今でも少々若く、エッジが立っていて固い。
よく言えばミネラルが豊富なのだろうが、このあたりがオート・コートらしさなのだろう。

ニュイにシャルドネは遊びが無く、何となく杓子定規なところがあるが、このワインもそうである。
フーリエのACブルゴーニュとも共通しているが、このワインもあと2年したらもう少し
柔らかくなっていたかも知れない。

つまらないワインだ、といえばそれまでだが、ルフレーヴの安ワインであるマコンの2009など
すでに1年前から飲み頃で、今でも多分遅くはないだろう。

シャルドネだって細身で繊細で奥深い方が良いに決まっているが、
北の方の固くて融通の利かないものを開けていると、温暖な南の方が分かりやすい、
と思うことがある。

時々行き過ぎて、甘いのを承知でカリフォルニアのシャルドネを開けたくなるが、
時にはたこ焼きや焼きそばなどのB級グルメを食べたくなるのと似ているのかも。