ピーク過ぎの2本・・ロックとダイス | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~
マルセル・ダイス ピュルランベルク 2000
購入日    2007年12月
開栓日    2011年2月
購入先    Alcoholic Armadillo
インポーター 山信商事
購入価格   6000円ぐらい

$ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~
プリューレ・ロック ニュイ・サン・ジョルジュ 1級  2004
購入日    2007年3月
開栓日    2011年2月
購入先    Alcoholic Armadillo
インポーター 野村ユニゾン
購入価格   6300円

金曜日に阪大の医局員を対象にした研究会があり、宮崎大学の教授が講演された。
診療終了後に会場のリッツ・カールトン・ホテルに駆けつけ、講演のほとんどを聴くことができたが、
たいへん頭の回転の速い先生で、内容もさることながら、テンポの良い講演に感心した。

べとべとの関西弁で講演されたが、それもそのはず、この教授は京大出身で、
京大の准教授を6年務められてから宮崎に行かれたそうである。

講演の最後に、阪大の皆さんにはいろいろ迷惑をかけて申し訳ありません、と丁重にご挨拶され、
会場を埋めていた阪大関係者から自然な笑いと拍手を誘っていた。

京大におられた間、わが科に関して京大と阪大がぎくしゃくしていたことを
言われているのだなあとわたしは気付いたが、50人近い聴衆のほとんどは、
何でまた宮崎大学の教授がこんな発言をされるのか、分からなかったかも知れない。

講演のあと、この教授と少しお話ししたところ、わたしが病理学を学んでいたことをご存知であった。
初対面だと思っていたので、これにはかなり驚いて、
「何でご存知なんですか」と聞いたら、
「地方会で病理所見についてよく発言しておられましたので」
と言われる。

ご丁寧なことに、昨日になってこの教授からメールが届いた。
「20年ほど前に、地方会で「病理所見」に突っ込みをいれておられたことを何度か拝見し、
 自分も病理を見たいと思った」
なんて書いてある。

そう言えばその昔、誰だか忘れたけれど、京大の若い先生に突っ込んだこともあったっけ。
その相手は、ひょっとしたら若き頃のこの教授だったかも知れない。
京都府立医大の先生にも突っ込んだことがあるが、その先生は今や同大の准教授だ。

まったく、20年後にはどうなっているか分からない。
若気の至りで赤面ものである。

それはともかくこの宮崎大の教授、名前は良く存じ上げていたが、優秀なのは当然として、
こんなに個性的で浪花節的な人物だとは思わなかった。
阪神ファンでもあり、わたしと同じ最新のMacBook Airを使っておられたのも親しみが持てた。


さて、落ち穂拾い的な記事になってしまうが、先月開けたピノ・ノワールの2本である。
2本ともAlcoholic Armadilloで購入したものだが、ダイスの方は
直接店で購入し、自分で持って帰った。

厳密にはピノ・ノワール100%ではないらしいが、ブルゴーニュ以外のピノ・ノワールとしては
最右翼のワインだろう。

2本とも悪くはないのだが、ちょっと遅開けすぎたようである。
ダイスは、以前に開けた印象から、もう少し長熟なように思ったのだが、
1~2年早く開けておくべきだったか。

一方のロックだが、わたしが開けるボトルの多くはこの調子で、
いつ開けても早開けだったためしがない。
相性でも悪いのか、と思ってしまうが、きっと自分が悪いのだろう。

昨日ある店で、オスピスのサヴィニー2008を開けたのだが、フレッシュで楽しかった。
ラブワインさんが若開けを任じておられるが、わたしはどのワインも3~5年してから開ける
クセがある。

自分のスタンスでは、本来の魅力を知らずにいるのではないか、と反省の念が沸き起こってきた。
中途半端な遅開け趣味をそろそろ返上すべきかも知れない。