冬の山寺 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

はや2月だというのに、いまだに先月末の山形の話題である。
ooisotaroさんは、もうさっさと東京の素晴らしいワイン会の模様をアップされているのに、
2周くらい周回遅れの気分だ。
しかし、やはりこの山寺のことも書いておかねばならない。

山形に呼んで下さったのは山形大の教授なのだが、行ってみたら現地の某社の所長は、
20年前からよく知っている大阪出身のH氏だった。
「なんや、山形に来てたん? この間まで京都にいたやんか」

製薬メーカーの人との付き合いはいろいろあるが、このHなる人物こそ、
わたしにてとって「最も印象的なメーカーの人物ベスト3」に入る人物である。

なぜなら、わたしに日本酒の魅力を教えた師匠が彼なのだ。
大阪の立売堀にある島田酒店に連れて行ってくれたり、会社ぐるみで日本酒の酒蔵見学に
何度もツアーを組んで行ったりした。
(当時上司だった堺市民病院のK部長、あのHさんでっせ)

1月27日(木)、午前にタケダワイナリーを訪問した際には晴れていたが、
昼に美味いそばをごちそうになったあと、午後になって曇りだした頃に、
山寺の愛称で有名な「立石寺」に着いた。

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川の対岸から立石寺を遠望する

有名な観光地だから冬でも人は多いだろう、と思っていたがとんでもない。
雪深い寺には観光客など誰もいない。
平面図で見ると広い敷地の寺のようだが、川の対岸から眺めると、そそり立つ岸壁に
へばりつくように建物が散在しているのが分かる。

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山寺の対岸にある芭蕉記念館

2人で訪れたが、他に客は誰もいなかった。
芭蕉直筆の俳句を初めて見た。

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雪深い立石寺根本中堂

1年前の正月、H氏は奥さんを連れて山寺の上の方まで雪の中を登ったそうだが、
参拝客は誰もいなかったそうだ。
さもありなん、山岳信仰に根ざしたような寺で、階段はあるものの
雪深い中を装備のない人間がおいそれと登っていけるような所ではない。

一番下のところでお詣りだけを済ませ、今度は別の季節に来よう、と思って寺をあとにした。
JR仙山線の山寺駅まで送ってもらい、JRで仙台まで出て、仙台空港から帰路についた。
朝のうちは晴れていたが、仙台を発つころには激しく雪が降り出し、
飛行機の出発が30分ばかり遅れたが、無事に帰阪した。

手荷物には、H氏から頂いた一四代と、タケダワイナリーのあとで立ち寄った
天童ワイナリーのシャルドネが詰められていた。

いや懐かしかった。Hさんいろいろと本当にありがとうございました。