どっちも当たり・・レシュノーの2003 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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ドメーヌ・レシュノー ニュイ・サン・ジョルジュ 2003
購入日    2005年11月
開栓日    2009年6月13日
購入先    キタザワ
インポーター ラック・コーポレーション
購入価格   4280円

ドメーヌ・レシュノー オート・コート・ド・ニュイ 2003
購入日    2005年11月
開栓日    2009年6月15日
購入先    フィッチ
インポーター 八田
購入価格   3000円

今日の日曜日も、新参者のMacBook Airを使える状態にするのに、
かなりの時間を消費してしまった。
一番厄介なのがMailのセットアップで、他のマックに残っている送受信の記録をそっくりそのまま
新しい機械で再現するのが、簡単なようでけっこう難しい。

ユーザー>ライブラリ>Mail フォルダーにすべてデータは入っているのだが、
何故かコピペだけではうまく過去メールが移行せず、メールボックスの再構築などが
必要になることが多い。
使っているメルアドが仕事用を含めて5つもあるので、時間がかかるはずだ。

Time Capsuleに保存してあるデータを、HDD上に読み出すのもけっこう時間がかかる。
もっとも、FireWireで繋いだHDDから移行するのも、数十GBとなると相当時間を要するのは
同じなのだが。

かつてのオーディオ全盛時代に、相当な時間とお金を投資していたにもかかわらず、
自分では決してオーディオが趣味だと思ったことがない、というのを思い出した。

オーディオもパソコンもただの道具で、それを使うこと自体が目的なのではなく、
使って何かをするのが目的なのだ。
だから、わたしはパソコンをいじるのが趣味だとは思っておらず、面倒くさいことこの上ない。

しかし、今わたしが座っているところから半径3m以内に、数えてみると何と8台も
ノートパソコンがある、ということを知ると、自分でも頭痛がしそうだ。

自分が使う2台以外に、使い物にならない古いマックが2台、家内が使っているマックが1台、
娘が使っているウィンドウズが1台、完全に経理専用にしているウィンドウズが1台、
遅くて使い物にならない初期のネットブック eeePCが1台である。

つまり、わたしの趣味は「パソコン集め」である。


さて、まったく同じ日に違うショップから購入した、レシュノーの2003の畑違いで、
面白いことにインポーターも違う。

先週の土曜日の大学の教室の同窓会のあと、いつもものすごく世話になっている
大病院の副院長(まいどの副院長とは別人)と、某大学の准教授の3人で、
とあるワインバーを訪れたのだが、そこで開栓したブルゴーニュがハズレであった。
そこで、帰宅後深夜に欲求不満を解消すべく開栓したのが、ニュイ・サン・ジョルジュの方である。

ニュイ・サン・ジョルジュのテロワール(この言葉キライ)をどう表現したらいいのか、
いまだに的確なものが掴めないが、それこそが最大の特徴かも知れない。
良く言えば常識的でブルゴーニュの王道を行くと言えるし、悪く言えば強烈な個性に乏しい、
ということになるだろうか。

14℃くらいのセラーから出してきて、じわ~っと温度が上がってくるに従って、
ゆったりした開き具合を肌で感じる。
ほんの少し若い目で、果実の凝縮感があり、つい1時間前まで鼻腔に遠慮無く侵入していた
ワインバーの濁った葉巻の香りを、奇麗に洗い去って余りある美しさである。

ピノ・ノワールはこうでなくっちゃなあ、と納得しながら、
グラスに僅かだけ飲んだだけだが、小さな幸福感に包まれて眠りについた。

初日の印象から当然ながら、翌日もほとんど落ちることはなく、
どっしりとしたボディとしっとりとし艶やかさを保っていた。

さてその2日後、セラーで同じ年のオート・コート・ド・ニュイを見つけたので開栓してみた。
2つのワインを並べてみると、はっきりとテロワール(この言葉キライ)の違いが浮かび上がってくる。
開栓前からの予想通り、こちらはやや酸味が勝ち、ボディもスリムであるが、基本的なスタンスは同じ。

これら2本とも、大見得を切るような造りではないが、真面目で良くできている。
開栓順がヴィンテージ順と逆になっているが、昨年12月にオート・コート・ド・ニュイの2004
を開けている。

そちらはまだまだ若くて渋かったのだが、この2003の今の状態からすれば、
その程度の若さは当然とも言える。
オート・コート・ド・ニュイからは、ふくよかで果実味あふれるワインが出来にくい、
と思っているのだが、こんな風に上手くバランスを保ってまとめてくると好感が持てる。
3000円以下なら、価格もリーゾナブルである。

この2本から、自宅に来るまでの移動と保管には問題なかったと断定できるのだが、
すべてのワインがこんな風に状態良く手に入ることを望みたい。