ぼくは茜ぽんたろう
最初は「茜ちゃん」だったけど
いつの間にか ぽんたろ、ぽんたま、
ぽんたん、と呼び方が増えました
りん君とは兄弟で
生後3か月の頃
このおうちにたどり着き
お勝手口の外で
「おなかすいてまーす」
毎日諦めずに鳴きました
(りん君はぼくの後ろに隠れてただけ
ぼくががんばりました)
10歳の時に糖尿病になってしまい
インスリンを打つ日々が始まりました
でもぼくの糖尿病は
血糖値コントロールがむずかしくて
2年めに食欲がなくなり
体重が2キロ近くに落ち
助からないかもしれない
危険な状態に
2度もなってしまったんです
おねえちゃんもすっかり憔悴、、、
でもぼくはがんばりました!
奇跡の生還です
退院後、お家で血糖値を測りながら
注射をするようになって
お肉ごはんも食べるようになったら
みるみるうちに見違えるほど
元気になりました
子猫の頃にまた戻れたような気分でした
血糖値はお耳にチクっと針を刺されて
痛いので嫌いだったけど
必要だったのでガマンしました
時々ゾロ目が出るとおねえちゃんが
なんか楽しそうでした
それからぼくは
血糖値の変動にとても敏感だったので
もう注射したほうがいいかも!とか
低くなってきたから
ごはん食べなきゃ!とか
測る前におねえちゃんに教えてあげることがありました
測ると本当にそうだったんです
なので「天才だねっ ぽん君は!」って
いつも褒められていました
実は”ノーベルぽんたん賞”や
”ノーベル天才猫ちゃん賞”を
受賞したこともあるんです
エヘン
14歳頃からりん君もぼくも
お庭でお散歩パトロールするように
なりました
晴れの日も雨の日も雪の日も
暑くても寒くても
おねえちゃんとへんてこな歌を歌ったり
一緒に絵本を読んだり
サッカー選手ごっこして
遊んだりもしました
19歳のとき
りん君が先に天国へ行ってしまって
とても悲しかったけど
ぼくはおねえちゃんのためにがんばって
できるだけ長生きしなくちゃと思いました
20歳、やったねぽんたん!おめでとう!
21歳、すごいねぽんたん!
スーパーぽんたんだね!
関節炎とか膀胱炎とか腎臓病とか
てんかんのような発作、低血糖の不安、
白内障、いろいろあって
よたよたして
コケたりぶつかったり
行ったり来たり
ブーブー、あお〜あお〜って
鳴いてたけど
茜ちゃん21歳には見えないね!
よくみんなが褒めてくれました
毎日が少しずつ大変になっていったけど
あったかい日はお散歩にも行って
(ヘルパーつき)
櫛してもらったり気分のいい時は
ごろごろいって
おねえちゃんを喜ばせてあげました
おねえちゃんのお仕事どんどん増やして
一緒の時間をたくさん作って
しあわせに過ごしていたけど
12月、膀胱に腫瘍がみつかって・・
とうとうりん君のところへ
行く時が来たようでした
ぼくは小さいときから変わらぬ
たくましく強い生命力で
最後の最後の最後まで 精一杯生きました
おねえちゃんの可愛い可愛いぽんたま
大好きなぽんちゃん
大事な大事な茜ちゃん
強い立派なぽんたろう
イケメンぽんくん
天才ぽん
スーパーぽんたん
茜組組長 隊長 先輩・・
もうチクチクも注射もなくなって
よかったね
低血糖に怯えることももうないね。。
ごはんおいしく食べて
お日様いっぱいの草の上で
のんびりごろごろできてるといいな
またちょうちょやトカゲを追っかけて
遊んでるといいな
ぽんたんがしあわせでありますように
ぽんたんがしあわせでありますように
ぽんたんとおねえちゃんとりんくんは
何千億光年を超えて
ずっとずっと一緒です
おねえちゃんのところに来てくれて
そばにいてくれてありがとう
ぽんたろうは 1月16日にりんのところへ行きました