お母さんが嫌い、というひと。
大人になったいま、
いろいろ生きづらさを
感じていることでしょう。
・全然褒めてくれなかった母
・優しくなかった母
・いつも不機嫌な母
・不機嫌を私に吐き出す母
・いつ怒り出すか分からない母
・病気がちで自分のことで精一杯の母
・わたしを守る余裕のなかった母
・話を聞いてくれなかった母
・決めつける母
・「わたしは良い母親だ」という母
・押しつけがましい母
・支配する母
・正しさを押しつける母
・自分の価値観を押しつける母
・自分のことばかり話す母
・愚痴ばっかり言う母
・仕事ばっかりの母
・自分のことしか考えてない母
・私の気持ちに興味も関心もない母
・思いやりも共感もない母
・成績のことしか言わない母
・世間体ばかり気にする母
・言うことがコロコロ変わる母
・大好きな父を捨てた母
・大好きな父をののしった母
・大嫌いな父から離れられなかった母
・怖い父から私を守ってくれなかった母
・私ばかり叱った母
・私ばかり怒鳴りつける母
・私をぶった母
・男に走った母
・私じゃなくてお祖母ちゃんのことばかりを見ていた母
・私じゃなくて宗教を選んだ母
・私を捨てた母

Photo by Caleb Woods on Unsplash
母を嫌いな自分が嫌い
母を今も赦せない自分が嫌い
友達のお母さんみたいな
お母さんがよかったな。
もっと優しいお母さんが
良かったな。
話を聞いてくれるお母さんが
良かったな。
わたしのことなんでも受け止めて
くれるお母さんが良かったな。
お母さんを好きになりたかった。
お母さんを好きな自分になりたかった。
お母さんさえ理想通りなら、そうなれたのに。
お母さんなんて大嫌いだ。
お母さんのせいで私は今も苦しい。
・・・・というあなた。
もう、諦めよう。
お母さんに、
あなたの理想のお母さんに
なってもらうことを
もう諦めよう。
「お母さん」と
あなたに呼ばれるその女の人は
最初からお母さんなわけじゃない。
その人は「母」としての資質に
欠けていたかも知れないし
そもそも「大人」として未熟だった
のかもしれない。
そして、それはあなたのせいじゃない。

「どうしてお母さんは、いつもこうなの!!」
と、母に対して不満を募らせているなら、
それは未だにお母さんに幻想を抱き
幻想の理想の母になってもらうことを
まだ期待しているからではないでしょうか?
残念だけど、お母さんはそうじゃなかった。
理想通りでも何でもなかった。
あなたももう分かっている通り
そうなんですもん。
そして一生かけてもお母さんは
あなたの理想通りの母にはならない
でしょう。
だからといって、それは
あなたのせいではない。
わたし達は本来
自分は素晴らしいと信じています。
そして
素晴らしい自分には
素晴らしいことしか起きない
素晴らしいことが起きるのが当然
と信じ込んでいます。
また、
素晴らしいわたしは
素晴らしく大切にされるはず
とも、思い込んでいます。
素晴らしい私が辛い目に遭ったり
苦しみや悲しみ痛みを味わうのは
おかしい、許せない、納得いかない
という気持ちを心の底に持っています。
これを
幼児的万能感
といいます。
大人になるって
お母さんはただのおばちゃん
だったんだなぁ。
イヤなところも、良いところも
嫌いなところも、好きなところもある
普通の女の人だった。
いや!普通以下(コラッ!)だったーー!
と、事実を認めることじゃないでしょうか。
そして、繰り返すけど
母が理想の母じゃないのは
あなたのせいじゃない。
赦してやって。
無理なんだもん。
もう、ただのおばちゃんに
ただの人に戻してあげて。
そして”理想通りに愛されなかった自分”を
赦してあげて。
あなたが悪いんじゃないんだよ。
その「私の思いはすべて受け入れられるべき」
という幼児的万能感を
母では満たせなかったとう無念さが
付き合う相手や結婚すると夫に向かう。
ちょっとでも自分を否定されたように
感じると、相手を責める罵る暴力振るう。
幼子が気に入らないとお母さんを
ぼこぼこ叩くように。
あなたが「自分は愛されなかった」と
自分を責めた瞬間、痛みが起きて
その痛みを感じないようにするために
怒りという感情を使って誤魔化しているだけです。
「愛されなかった自分」に罰を与えるように
「こんなことして愛されるはずがない」と
思えるような態度をしてしまう。
「愛されない私」を態度で証明しようと
しているんだと気付いてくださいね。
「こんな自分、どうせキライだよね」と
相手に「YES」を言わせるように
拗ねた態度をしているんだと、
そんな自分に気付いて認めてあげて。
夫婦間で妻の夫に対する暴力で
お悩みの方が増えていますが
その根っこには、上に書いたようなことが
あるかなと思います。
■関連記事 暴力を振るう女性の心理
母への期待をもう諦めましょう。
お母さんは,残念だけど、ああです。

「ああ、残念だったね。」
小さいときの自分に毎日言ってあげてください。
「好きなお母さんをちゃんと好きになりたかったんだよね」
「あのお母さんに好きになってもらいたかったね」
「偉かったね。」
「健気だね」
そう、小さな自分の頑張りを労ってあげてください。
そして、お母さんを諦める。
あのお母さんの子ども役を卒業する。
お互いがひとりの人間として
安心して自分らしく自由にいきる。
今のオトナの自分を生きる。