小さなコミュニティー
50代も終わりに差し掛かってきた。でも商店街ではまだまだ若造だ。なにしろ向こう三軒両隣の面々は皆70歳以上だから当然のことだ。新参者だから行事の際には率先して手伝わなければならない。先日の中元福引セールでも暑い中、発酵文化のマリさんや連れ合いと交代しながら声を出して叫んだ。テント張りもここで初めて経験した。
神社の本祭りが4年ぶりに8月行われる。担いでみないか、と言われた。嬉しいお誘いだが、もうそこまでの体力がない。マンションでズット暮らしているので、こんなお誘いなど全くなかった。子供の頃から転校転校で、ひとところに暮らしたことがなかったので、地域コミュニティーというものを知らないで育った。この年にして、初めて地域というものを体験している。終わってから皆んなで打ち上げの生ビールを飲んだ。旨い。小さな商店街の小さなコミュニティーだ。