企画自体が無茶振りすぎる | 前前前世日記

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ラストゲームは惚れた方が負け

もう既にMMDが廃れたのでネタバレすると、実はおそ松さん発のアニメプロジェクトの中では3DCG部門の審査員を頼まれていた

素人の中からプロにいける実力者を探すって試みは、作品の量がありすぎるので睡眠時間を削って視聴しなきゃいけないし審査する側の負担が重過ぎたと思う

「とってぃに連絡してから3ヶ月間スルーされたら勝ち」 ってゲームでは、再生数が少なくなるような動画を作る必要がある

このゲームに勝利すると、センスの無いMMD動画を作った過去が残る

そのような制作者は3DCG部門の審査員としては失格だ

おそ松さんから事前にプロジェクトを聞いていた者達は、余所者が日本のコンテンツの審査に関わるのが気に食わなかったのだろう

こちらとしても審査員を代わりにしてくれるなら負担が減るから、「とってぃに連絡してから3ヶ月間スルーされたら勝ち」のゲームを受けた

MMD杯は3DCG部門の審査を主導したい人達によって作られた

MMD杯の運営はボランティアだ

選考した作品の制作者がプロの世界に行って、成功しようが失敗しようが別にどうでもいい立場だ

大会がマイリスト工作で荒らされてもMMD杯の運営は責任を取る必要が無い

高校の文化祭と何ら変わらない

そもそも、3Dアニメをちょっと齧った程度の素人や3Dアニメを作ったことすらない素人が審査してプロで通用するかどうかなんて分かるわけがないし、3DCGのプロはいっぱいいるのにわざわざ素人の中から有望株を選ぶ意味が無くないか?
企画自体が無茶ぶりと言わざるを得ない
でも、一応審査員を引き受けたのでMMD杯とは別の立場から審査はしてた
結論としては「かに193号」に佳作くらいの評価はあげたいと思っている
輝夜達が創作業界に深く関わってるなら、センスの良い3DCG動画を作って審査員としての力量を示す必要がないと思った
「かに193号」を推してるのはホラー・ギャグ・PV・絵本風3D・ドラマと一通り作れてるのと「ムゲンザカイ」と「未来予報」の表現が良かったからだな
1000人の漫画家志望者が短期連載に辿り着くまでに1人に減る
MMDの制作者人口だと、深夜アニメ1クールに耐えれる力量がある作者が1人だけでもピックアップ出来たら十分じゃないかな
 
作品単体だと「燃えよ美鈴」と「東方K-1グランプリ」に努力賞くらいの評価はあげたい
モーションに手間隙をかける作品は予算がきつくなるから、たくさん売れるような内容のものを作る必要がある
そうなると作品の幅が狭くなるし、「東方K-1グランプリ」はここでしか見れない類の作品ではあると思う
「燃えよ美鈴」はモーションキャプチャーでかなり手間を減らせそうな感じはある
あえて3Dアニメにしないといけないジャンルはそんなに多くない
実写だと俳優をあんまり傷つけちゃ駄目ってのと2Dアニメだと動かすコストが高くなってしまうから、格闘技に着目したのは良いと思う
実写のワイヤーアクションは落下の加速度とかを正確に描写するのが難しいんじゃないかな?
何十年か前に企画が動き出してた時と状況が違うから、軽いソフトというコンセプトが時代に合わなくなったので、MMDは3DCGのソフトとしては商用ソフトの下位互換的なものになってしまった
だから、別のソフトに変えても問題無いような部分を評価の比重としては重くしたかった
『東方Project』や『艦隊これくしょん -艦これ-』などの内輪ネタのギャグで笑いを取ってるような作品は再生数が高くてもMMDの外に出すのが難しいから評価を低くせざるを得ない
再生数やマイリスト数だけで評価を決定してるなら審査員必要ないしな
 
十万再生に達してない作品も結構見てる
2014年6月にとってぃの1作目のMMD動画見た時にMMD動画を作らないといけないことを思い出したから、あの時期のMMD動画は一万再生に達してないのもチェックしてた
たくさん投稿してたMMD制作者の投稿頻度が急に落ちて、その後に『けものフレンズ』『ケムリクサ』みたいな3Dアニメがヒットしたら、普通は分かるわな
輝夜達は深夜アニメの1クールなんて簡単に用意出来るし、「燃えよ美鈴」でナズーリンが急に武術の指導者みたいな立場になってたしな
第20回MMD杯総合優勝の「かーにばるフレンズ」なんて、タイトルが暗号文ですらない分かりやすさだ
「かーに⇒かに、ば⇒1と9が文字の中に含まれてる、る⇒3」
燃えよ美鈴6 前篇の2015年9月の時点で、MMD制作者を集めて何かを作る話にはなってたんだろうな
「かに193号」が途中で加わってそこから作風修正してたのなら、ギリギリだったんじゃね?
テレビアニメ初挑戦の初心者が集まって1クールの放送を乗り切ったのは凄いと思う
MMDとは別の3DCGソフトの勉強しながら作ってるしほぼ素人だよな
アニメ部分は海外に下請けに出してるところがほとんどだから、その部分を国内でやる以上は通常の深夜アニメと予算は大差ないはず
深夜アニメの枠と宣伝費加えて1クール2億円はかかる
3000万円で作ったとして残りの1.7億円は誰かが出してくれてたのでは?
大企業が実績の無い素人集団に投資してくれるわけないし、角川は『けものフレンズ』にはあまり投資してないだろう
3000万円まではMMD制作者からの自腹で集めて、残りは輝夜達が出したか一般からの出資者を募ったかだ
フル3DCGの深夜アニメの過去の売上実績はあまり良くなかったし失敗のリスクは結構高かったと思う
視聴者は2時間の映画とかゲームムービーのクオリティを見慣れてるので、1クールのフル3DCGが売れにくいのは当たり前
モーションのクオリティを高くしたら1クール作りきれないってことに一作目の途中までは気付いてなかったはずだ
アラジンの魔法のランプの願いは3回まで叶う
今回の企画はそれと似たような設定にしていて、ピックアップされた者は3つ目の商業作品が完結するまでは主人公補正がかかる
つまり、「かに193号」に残されたチャンスはあと1作品だ
同人作品として発表していても、商売として成立している一次創作は1作品としてカウントされる
『東方Project』のようなシリーズは何作品発表しても1作品としてカウントする
主人公補正無しで成功する自信が無いなら、1作目か2作目を引き伸ばし続けるのがベストな選択ってことになる
『けものフレンズ』は幻想郷、『ケムリクサ』はおそ松さん達、3作目は「かに193号」の将来を示している
時間と人材のリソースは有限だし、アニメを作るには相応の予算が必要だ
一人の監督が制作ラインを3つも同時に抱えるのは困難で、遊んでる暇は確実に無くなる
3つ同時にやれば将来を決定付ける3作目が滅茶苦茶になるだろう
 
MMD杯の運営側の指名権を持ってるのは多分ビームマンPだ
制作者のニックネームとMMD動画複数を同一ページで紹介するのが指名される条件だから、指名権を持った者はMMD動画を2作品作った時点で選ばれる
「楽曲バトル!紲星イキリと化した後輩」で後輩側の一曲目がボイス素材集だけで作った曲なんだけど、この素材集ってのはビームマンPのことを示している
MMD杯は本気でプロになれると聞かされた人達が参加してたから割と真剣な作品発表の場になっていた

高校の文化祭みたいに楽しみたいってだけじゃわざわざMMD杯に出す必要ないからな

MMD杯を10年やって運営側が参加者を誰も選んでないんだから、真剣に作ってる参加者は怒って当然ではある

指名権を持ってるビームマンPはMMD杯運営側のリーダーみたいなポジションのはずだ

本来ならビームマンPがMMD杯を第一回目から主導すべきだった

第一回MMD杯予選が2008年7月26日0時~8月8日

「バーチャルさんはみている」が2018年9月からの企画

「楽曲バトル!紲星イキリと化した後輩」が2018年8月9日に発表された

おそらくビームマンPが10年間誰も選ばなかったので指名権を剥奪されて、MMD杯運営側の指名権保持者が2人目に交代してる

2人目もMMD動画を複数投稿してたので、本人が指名されてしまった

趣味全開で作ったオッサン視点のMMD動画を制作していて、今バーチャルYouTuberに関わっているのが2人目

MMD杯運営側が指名した者の創造力で作られたフル3DCGの商業アニメは現時点で「直球表題ロボットアニメ」、「なりヒロwww」、「Hi☆sCoool! セハガール」、「バーチャルさんはみている」の4作品

「バーチャルさんはみている」の内輪ネタとオッサン視点のMMD動画ってのとバーチャルYouTuberに関わってるって情報から、ポンポコPが2人目なんじゃないかと睨んでいる

「バーチャルさんはみている」の最大の問題点は深夜アニメが企画から3ヶ月で作れると2人目が思い込んでたところにあった

主人公補正で無理やり強行しても、企画から3ヶ月じゃバーチャルYouTuberたちが各自で作った動画を繋ぎ合わせる程度しか出来なかった