書店も入った新しい文化スペース | がいちのぶろぐ

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深夜には強い雨が降ったが、その雨も夜明けには止んで、午後にはすっきりと晴れ空になるまでに回復した。この間、晴れ続きだっただけに、むしろこの雨で一息ついたように思う。

 

ただ午前中は曇り空で、まだ雨が降るかもしれないし、散歩の途中で降られたらそれもまた嬉しくないと思って、歩く距離が長い散歩ではなく本屋さんに行くことにした。

 

ということで、堀川通の丸太町と中立売通の間にある「堀川商店街」の北の端、中立売通に近い場所に昨秋オープンした、「堀川新文化ビルヂング」の大垣書店に出掛けた。

 

 

 

「堀川新文化ビルヂング」は、京都府が実施した「堀川団地再生事業の公募型プロポーザル」で、「大垣書店が事業受託者の選定を受けて」開店したと、ホームページに書かれていた。

 

「『伝統産業やアート&クラフ』の振興の拠点となることを目的」とし、「地域と文化・芸術を結び付ける場」を目指しているということだった。

 

 

 

そもそも「堀川商店街」は、戦前には「西堀川通」にあった商店街が、第二次世界大戦末期に強制疎開によって立ち退かされ、防火帯のために取り壊されて堀川通が拡幅された。

 

「堀川商店街」のホームページによると、戦後に「京都府住宅協会(京都府住宅供給公社の前身)」が、「住宅難解消と堀川商店街の復興」をめざし、「店舗付き集合住宅を6棟建設」した。

 

「これが、現在の堀川団地」であり、「全国初の店舗付き集合住宅としても注目を浴び」たという。見た感じから、〝下駄ばき団地〟という言い方をされていた記憶がある。

 

 

 

こうした歴史を持っている「堀川商店街」だが、〝下駄ばき団地〟として建設されてから、すでに70年ほどが経とうとしていて、近年は老朽化が進んでいる。

 

だから現在、この団地の建物が様々な形でリニューアルされつつある。その一環として、大垣書店が手を挙げた「堀川新文化ビルヂング」も存在していることになる。

 

こんな経緯で出来た、それなりにユニークな背景を持った書店なのだが、我が家から遠くはないけれど、バスを乗り継がないと行けないという少し面倒な場所にある。

 

それでできたことは知っていたけれど、今まで、単に本を買うだけなら、他の便利な場所にある書店(大垣書店のいくつかの店舗もその中に含まれる)へ足が向いていた。

 

 

(四条烏丸にある大垣書店の本店(京都経済センタービルにある))

 

それを今日は〝意を決して〟、この「堀川新文化ビルヂング」まで出掛けてみた。結論は、1階フロアは本屋に隣接して、建物の半分はゆったりとカフェ・スペースが取られていた。

 

また2階はイベントやギャラリー・スペースということだった。まあ、そんなものだろうと思う。それでも、こうしたスペースがあることは嬉しい。

 

市民活動を行っているグループは数多いけれど、それぞれが活動できる〝場所〟を求めて右往左往することもある。もちろん、公共的なスペースもあるにはある。

 

だけど交通の便や、場所を借りるための費用など、いろんなことを加味すれば、あちらこちらにスペースが多いほど、選択肢が増えて何かのイベントなどを考える際に役に立つ。

 

 

 

ということで、今日は新たに加わった文化的なスペースの下見のように、本屋さんに行ってきた。ただ、探し求めている本は残念ながら品切れ状態で、買えなかったけれど。